リーグ戦終了から3週間経ち、ちらほらと契約関係のニュースが出る時期になりました。しかし、天皇杯を争っている4チーム(セレッソ・ヴィッセル・Fマリノス・レイソル)はまだシーズン中なので、セレッソも現段階ではリリースが出ているのは一部の選手のみ。
今年ルヴァンカップを獲ったこのメンバーで出来る試合も、準決勝を含めて最大2試合。元旦まで勝ちあがり、今年のチームメンバーでもう1つの星(☆)を天皇杯で獲得し、今年のシーズンを締めくくりたいと、セレッソ関係者なら思っているのではないでしょうか
ちなみに、天皇杯、去年の2016年までは、クリスマスのこの時点ではまだベスト8で、元旦にかけて3試合をこなしていましたが、2017年からは早めに試合を消化して、23日が準決勝で、1週間ほど期間があって元旦の決勝となっています。
選手のコンディション面でも・サポーターの予定の組みやすさでも(笑)、今年の方がいい気がします。
それと、2018年ACLのプレーオフ出場権を獲得しているセレッソ、天皇杯で優勝すればグループリーグから出場できて、シーズンインまでの期間が長くなる(オフが長くなる)ので、是非とも天皇杯は獲得したいところ。
今シーズン、リーグ戦・ルヴァンカップで3戦し3勝しているヴィッセル神戸との天皇杯での試合は、引いて守るヴィッセルの守備網を崩せないでいると、90分に相手のクロスがそのままゴールインして先制を許す苦しい展開に。
しかし、わずか1分後のアディショナルタイム91分、土壇場で同点に追いつき、延長に持ち込むと、2点の追加点をあげて、終わってみれば3-1で勝利
セレッソ大阪が元旦の決勝に進出しました
スタジアム | ヤンマースタジアム長居 |
入場者数 | 24,833人 |
天候/気温/湿度 | 晴れ / 12.7℃ / 47% |
主審 | 山本 雄大 |
副審 | 八木 あかね、越智 新次 |
第4の審判員 | 岡野 宇広 |
追加副審 | 福島 孝一郎、池内 明彦 |
試合開始前
この日は、セレッソ主催のホームゲームではないので、スタジアムDJの西川さんではなく、女性の方が選手紹介をされていました。
そのため、選手紹介の画像も動画ではなく静止画でしたので、一部を撮ってみました。
この日、スタメンで2トップに入った隆貴。ゴールを決めてゆりかごパフォーマンスしたいところ(福満隆貴選手 第二子誕生のお知らせ)
代表戦は負傷離脱(脳震盪)したキヨもスタメン
U23で活躍中の1年目ルーキーの隼輝もベンチ入り
同じくU23組からマー坊もベンチ入り
左足甲を痛めているとの情報がある曜一朗は今日はベンチからスタート。
ビッグフラッグで選手を迎えます
セレッソのスタメンが整列。天皇杯もカップ戦だからかキャプテン(右端)は大地。
対戦するヴィッセル側も決勝進出がかかっているためか、先日のリーグ戦より多めの観客がつめかけていました。
メンバー
2017天皇杯 準決勝 ヴィッセル神戸戦のスタメン(公式より)
私からの目線はこんな感じです。
メンバー
ヴィッセル神戸 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | |||||||
GK | 18 | キム スンギュ | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 渡部 博文 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
5 | 岩波 拓也 | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
6 | 高橋 峻希 | 15 | 木本 恭生 | 105+2′ | |||
39 | 伊野波 雅彦 | 22 | マテイ ヨニッチ | ||||
MF | 13 | 小川 慶治朗 | 100′ | MF | 6 | ソウザ | |
14 | 藤田 直之 | 16 | 水沼 宏太 | ||||
16 | 高橋 秀人 | 17 | 福満 隆貴 | 77′ | |||
23 | 松下 佳貴 | 100′ | 26 | 秋山 大地 | |||
FW | 15 | 小林 成豪 | 87′ | 46 | 清武 弘嗣 | 111′ | |
19 | 渡邉 千真 | FW | 24 | 山村 和也 | |||
控えメンバー | |||||||
GK | 30 | 徳重 健太 | GK | 27 | 丹野 研太 | ||
DF | 34 | 藤谷 壮 | DF | 23 | 山下 達也 | 105+2′ | |
MF | 17 | 田中 英雄 | 5 | 田中 裕介 | 111′ | ||
29 | 大森 晃太郎 | 87′ | MF | 25 | 山内 寛史 | ||
31 | 中坂 勇哉 | 36 | 斧澤 隼輝 | ||||
FW | 33 | 大槻 周平 | 100′ | 38 | 西本 雅崇 | ||
9 | ハーフナー マイク | 100′ | FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | 77′ | |
監督 | |||||||
吉田 孝行 | 尹 晶煥 |
この日は、ヤンマースタジアムで開催されていて、ユニホームもセレッソがホームユニ、ヴィッセルがアウェイユニを着ていたので、セレッソがホーム扱いかと思っていましたが、天皇杯上はヴィッセルがホーム扱なんですね。
なので、メンバー表も左がヴィッセルでした。
試合展開
円陣終了後のハイタッチ
前半から試合はセレッソがペースを握ります。神戸はハイプレスに来ることなく、ブロックを作り、セレッソのサイドバックにパスが出た瞬間からプレスに来る戦術を取ってきます。
対するセレッソも、ボールを持ちながらも相手のプレスをかわし、サイドバックの裏のスペースにロングボールを蹴り、2トップが流れて起点を作るなどの攻撃で対抗。
右コーナーのキッカーはマル
しかし、お互いにチャンスらしいチャンスいまま前半はスコアレスで終了。
後半に入っても、セレッソペースなのは変わりません。開始早々には立て続けに左コーナーキックを3本獲得して神戸ゴールに迫りますが、得点を挙げることはできません。
55分には左サイドのマルから、前線のスペースにパスが出ると、キヨがそこに走りこみ、中に切れ込んでソウザにパス。ソウザがミドルシュートを狙いますが、惜しくもゴールの上に外れます。
60分にもソウザがゴール前でFKを獲得し、直接ゴールを狙いますが、相手GKのキム・スンギュのセーブにあいます。
宏太とソウザがFK前に相談中
ペースを握るもののゴールを奪えないセレッソ、尹さんが動きます。
77分に隆貴にかえて、曜一朗を投入します。
すると、いきなり78分にキヨのパスに裏に抜け出した曜一朗が起点となり、チャンスを作っていき、得点の匂いが強くなりだします。
しかし、得点が取れない展開のまま、これは延長かな・・・と思いだした90分、ゲームが動きます。
神戸の大森のクロスがゴール前に上がり、DFと相手FWが競りますが、そのままゴールイン。アディショナルタイムを残してもう少しでタイムアップという状況で相手に先制されるという状況で、セレッソとしては嫌な展開に。
ただ、今年のチームは違います。
失点後のキックオフのプレーから、ソウザが自陣センターサークル付近からロングボールを前線に送ると、やまむーが競り勝ちボールはゴール前に。このボールを相手GKが弾きこぼれたところを、宏太がジャンピングボレー。
これがゴールインし、失点後すぐのプレーでセレッソが同点に追いつきます!!
ゴールを決めた宏太!!(オフィシャルより)
コーナー付近で祝福の歓喜の輪ができます。
オフィシャルの写真はこんな感じ(叫んでます!w)
そして前後半90分では決着がつかず延長戦に突入します。
延長
延長に入る前半・後半とそれぞれ全員で円陣を組むセレッソ
これは延長前半が始まる前のシーン。尹さんが中央で指示を出しています。
そして、この全員で円陣って、ルヴァンカップ決勝の始まる前にもあったなーと思っていたら、試合展開も似たような感じになりましたー
延長前半95分には、ソウザが相手陣中央から右足で目の覚めるような強烈なミドルシュートを放ちますが、相手GKのスーパーセーブに阻まれてしまい得点はできません。
そして、97分の相手陣右奥のコーナー付近で獲得したFKが、相手のハンドを誘い、ペナルティーキック(PK)を獲得。
このPKを曜一朗がゴール左へシュートしますが、相手GKがセーブしゴール前にこぼれます。このこぼれ球を曜一朗自ら、ダイビングヘッドで押し込み、セレッソが逆転に成功!!(これで2-1)
ゴール後には、交代でベンチに下がっていた隆貴のお子さん誕生を祝ってのゆりかごダンス♪(みんなめっちゃ笑顔でいい表情)
この得点後、セレッソはやまむーをディフェンスラインに下げて、ゲームを締めに来ます。対するヴィッセルは長身FWを投入し、パワープレーに持ち込んできます。
そして、延長前半終了間際には、木本→山ちゃんに交代
延長後半開始前の円陣の写真。尹さんの表情がいいな~。
相手のパワープレーの前にも、カウンターで対抗するセレッソ。
延長後半107分にも、マルのクリア気味のロングパスに裏に抜け出した宏太がGKと1対1になり、ループシュートを放ちますが、相手GKがセーブ。こぼれ球に詰めた曜一朗にもGKが対応して、追加点は奪えません。
キヨ→たなゆう交代
この交代で、たなゆうが左サイドバックに入り、マルが左サイドハーフに上がるポジション変更をして、5-4-1で守りに入ります。
そして、114分には、右サイドで相手のクリアボールを陸から大地につなぎタッチライン際の宏太へ。宏太がワンタッチで浮き球のパスを曜一朗に出すと、これをなんとヒールキックでワンタッチのスルーパスをタッチライン際に出します。
宏太が相手DFと交錯してこぼれたボールを曜一朗がシュートフェイントで相手DFをひきつけて、ゴール中央に上がってきたソウザに落ち着いてパス。これをソウザが左足でゴールに流し込み、セレッソ大阪が3点目!!2点差にリードを広げます。
ソウザと曜一朗がハイタッチ!
そして、このまま3-1で勝利して、セレッソ大阪が元旦の決勝にコマを進めました!!
感想など
セレッソ大阪の天皇杯決勝進出は第83回大会(2003年シーズン)以来の14年ぶりで、今シーズン2冠を目指せることとなりました
この日は、レフリーの判定が微妙でした。大地がイエローをもらったシーンも、先にラフプレーをしていたのは相手選手でしたし、地面に転がったもん勝ち?みたいな展開で、判定への不満からか少し試合の雰囲気もよくなかったと思います。
そして、90分に先制を許したときは、「うわ、やばいか!?」と少し思ってしまいましたが、あっと言う間の同点劇で、「あ、なんややっぱり勝てそう」とすぐ思えましたw。
実は決勝のチケットは、行く気マンマンで随分前に購入していたので、失点した瞬間の一瞬だけは「あらーチケットがー無駄になるかー
でも、今シーズンは、これまでのシーズンとは違って、粘り強く勝てる力がついてきていたので、アディショナルタイム4分でなんとかなると思えたのも事実です。
今年のチームは本当に強いなと思うので、あと1試合、元旦に勝利して笑顔で今シーズンを締めくくれるようにしてほしいです。
もちろん、埼玉に行きます!(今シーズン、埼玉は4回目w)
がんばれセレッソ大阪!
カップをピンクに染めよう~
(余談)
試合終了後にスタジアムを出たら、天皇杯の決勝チケットを既に購入していたヴィッセルサポさんがセレッソ側に来られていて「売ります!」ボードを掲示しているところを見かけました。
そして、その場でサポーター間での売買が行われていたので「なるほどー。そらココで売るのが確実に売れそうやわな」と思う一方で、「なんでチケット持ってきてるん?なんでそんな紙とマジックまで持ってるん?」という部分は少し疑問だったりしました。
私はその発想がなかったので、チケットは家に置いたままでしたからw。
神戸サポさんが買ってたチケットが上手く捌けるといいなと思っています。
そして、セレッソが天皇杯を勝つと繰り上げで柏がACL出場できるようなので、柏サポさんもセレッソを応援してくれそうなので、元旦、いい結果が出せるようにしたいですね。
試合詳細はコチラ
天皇杯全日本サッカー選手権 準決勝 ヴィッセル神戸戦(オフィシャル)
第97回天皇杯 準決勝 神戸 vs C大阪(まいど!セレッソ)