こんにちは。そら(@Football_sora)です。
5月24日(水)の平日開催のルヴァンカップ第6節。ルヴァンカップのリーグ戦で現在2位につけているセレッソ大阪。首位のヴィッセル神戸をホームに迎えての1戦です。次節の最終節はセレッソ大阪が試合がないため、引き分けるとヴィッセルの首位が確定してしまいますので、首位通過に望みをつなぐためにも、絶対勝利が欲しい試合です。
そして、結果は、見事1-0で勝利
今回の試合は、ホント、いろんな意味で感動する素晴らしい試合になりました。
両チームの状況
ルヴァンカップのグループリーグ戦で1試合消化が少ないヴィッセル神戸は、現在、リーグ戦で4戦全勝で勝ち点12の首位。対するセレッソ大阪は、リーグ戦を5戦して3勝2分の勝ち点11で2位となっています。
カップ戦に対するスタンスは両チームに違いがあり、セレッソ大阪はカップ戦にはメンバーを入れ替えて臨み(ターンオーバー制)、若手やベンチメンバーの出場機会・育成機会としながら、チーム全体の戦力底上げを狙っていると思います。
対するヴィッセル神戸は、リーグ戦でのメンバーをベースにしつつ、数人を入れ替えていく布陣で臨むことが多いです。
4日後(5月28日)のJ1リーグのリーグ戦で、再び戦うことになる両チームの布陣がどうなるか注目が集まりました。
上にも書いたとおり、ヴィッセルは引き分け以上でリーグ戦首位確定。セレッソはリーグ戦首位通過のためには、勝利が絶対条件となっていました。
メンバー
グループリーグ首位通過を目指すためにも、勝ち点3(勝利)が欲しいところです。
メンバー
セレッソ大阪 | ヴィッセル神戸 | ||||||
スターティングメンバー | |||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 18 | キム スンギュ | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 茂庭 照幸 | DF | 6 | 高橋 峻希 | ||
4 | 藤本 康太 | 5 | 岩波 拓也 | ||||
5 | 田中 裕介 | 39 | 伊野波 雅彦 | ||||
20 | 酒本 憲幸 | 22 | 橋本 和 | 19′ | |||
MF | 7 | 関口 訓充 | 68′ | MF | 16 | 高橋 秀人 | |
15 | 木本 恭生 | 24 | 三原 雅俊 | ||||
16 | 水沼 宏太 | 80′ | 15 | 小林 成豪 | 59′ | ||
17 | 福満 隆貴 | 21 | 田中 順也 | 46*’ | |||
38 | U-21西本 雅崇 | FW | 8 | ウエスクレイ | |||
FW | 19 | 澤上 竜二 | 73′ | 19 | 渡邉 千真 | ||
控えメンバー | |||||||
GK | 1 | 圍 謙太朗 | GK | 1 | 前川 黛也 | ||
DF | 33 | 椋原 健太 | DF | 4 | 北本 久仁衛 | ||
42 | U-21瀬古 歩夢 | 68′ | MF | 23 | 松下 佳貴 | 19′ | |
MF | 13 | U-21丸岡 満 | 29 | 大森 晃太郎 | 46*’ | ||
18 | 清原 翔平 | 80′ | 31 | U-21中坂 勇哉 | 59′ | ||
43 | U-21喜田 陽 | 7 | ニウトン | ||||
FW | 40 | U-21岸本 武流 | 73′ | FW | 13 | 小川 慶治朗 | |
監督 | |||||||
尹 晶煥 | ネルシーニョ |
スタメンのフォーメーションは4-2-3-1ですが、今季初のメンバーが何人もいて少し驚きました。
まず、ケガで出遅れていた澤上選手が1トップで今季トップ初出場ボランチには西本選手が初スタメンそして、右SBには酒本選手が入り、今季トップ初スタメン、かつなんとゲームキャプテンです
驚きはベンチメンバーにも。リーグ戦のスタメン・ベンチメンバーは含まれておらず、総入替のうえ、U-18の瀬古歩夢(せこ あゆむ)選手と、喜田陽(きだ ひなた)の2種登録のメンバーもベンチ入りしています。
首位通過をかけて勝利が欲しい一戦でも、メンバーを入れ替えてかつU-18のメンバーを入れている尹晶煥監督の采配に俄然注目です。
試合展開
前半の立ち上がりはセレッソ大阪がペースを握ります。ブロックを作ってスペースを埋める守備から、素早くカウンター攻撃を仕掛けていきます。
この日、前線に入る1トップの澤上選手と、トップ下の福満選手、そして両サイドの水沼選手、関口選手で効果的に攻めて行きます。
そして、11分に先制点が生まれます。
左サイドからのフリーキックから、田中選手がクロスをファーサイドに蹴ると木本選手が頭で折り返し、藤本選手がボレーシュート。これがループシュート気味に神戸ゴールに吸い込まれ、セレッソ大阪が先制します
得点後も、まだセレッソ大阪のリズムで試合は進み、16分、17分とチャンスを作りますが、追加点は奪えません。
前半中盤以降は神戸がボールをキープし攻撃してきますが、セレッソ大阪は4-4-2でキッチリ3ラインを保ち・守備ブロックを敷いて守るため、ブロックの外でボールを回すだけの攻撃に終始し、チャンスらしいチャンスを神戸は作れません。
そして、そのまま1-0で前半を終了します。
後半に入ると、攻めるヴィッセル神戸、守るセレッソ大阪という構図は更に鮮明になります。しかし、セレッソ大阪はブロックを固めて、サイドチェンジにもスライドで対応して、防戦一方の中ですがピンチになる場面は作らせません。
ヴィッセル神戸が早めの選手交代を見せて、3枚の交代カードを使い切ると、尹晶煥監督は大胆かつ素早い選手交代で対応していきます。
なんと1人目の交代は、関口選手(OUT)→瀬古選手(IN)という、初ベンチ入りの弱冠16歳で2種登録(U18所属)メンバーを大胆にも投入します
後半途中から木本選手をディフェンスラインに下げて5-3-2で守っていた布陣から、瀬古選手をボランチに入れ、福満選手をサイドに下げて5-4-1の布陣で守りを更に固めます。
そして、疲れの見えてきた澤上選手→岸本選手、水沼選手→清原選手へと選手交代を行い、守備からカウンターを狙うサッカーを徹底します。
相手選手が退場して10人になった状態でも、守るセレッソ大阪という構図は変わらず、終了間際には相手FWのヘディングシュートがゴールを襲いますが、GKの丹野選手が片手で弾き失点を防ぎます
そして、このまま1-0でタイムアップ。セレッソ大阪が最終節を残して、首位に立ちました。
感想と今後について
「お見事!」というしかない大胆かつ的確な尹監督の采配で見事勝利を収めたセレッソ大阪。
最終節は結果待ちになりますが、現時点では暫定首位でリーグ戦を終えました。
何が感動するって、
- リーグ戦とカップ戦でターンオーバー(メンバー入替)を徹底
- メンバーが変わっても同じ戦術で戦える
- 結果を出せばJ1リーグ戦にも出れるため、控えメンバーのヤル気・モチベーションが高い
- U23メンバーもスタメン抜擢して経験を積ませる
- この試合では、なんと!U18メンバーが最初の交代カード
(そして25分程度のトップチームでの実戦経験を積ませた) - 全体的には、着実に戦力アップ
- そして、結果も出てる(J1リーグ戦4位、YBCルヴァンカップ:リーグ戦暫定首位)
こんな感じで、チーム建て直しと結果を出すのを同時にやっているのです。
去年までの戦術なき、戦力アップなし、結果も伴わない、という状態を見続けてきたセレサポとしては、ホント感動ものです(笑)
いやー。着実に強くなってきていると実感してます。
もちろん、まだまだ油断したり楽観できる状態ではないですが、このまま継続してくれればいい結果が自然と付いてくるのではないかと思います。
がんばれセレッソ大阪楽しく応援するぞー
試合詳細はコチラ↓
2017JリーグYBCルヴァンカップ 第6節 ヴィッセル神戸戦(オフィシャル)