ルヴァンカップ準決勝 第1戦、セレッソ大阪はホーム・ヤンマースタジアム長居に、ガンバ大阪を迎えました。
両チームとも直近のリーグ戦で調子を落としている状況に加えて、国際Aマッチデーで日本代表と韓国代表にレギュラー組を招集され、ベストメンバーは組めない状態での戦いです。
とはいえ、セレッソ大阪はカップ戦ではターンオーバー制を採用し、これまで「俺たちのルヴァンカップ」と結束していい流れを作ってきている「ルヴァン組」を中心としたメンバーで1戦目は臨む想定でしたので、想定どおりといえば想定どおりです。
4日後のアウェイ吹田スタジアムでの第2戦に、アドバンテージをもって臨めるように、ホームでは勝利もしくは、アウェイゴールを与えない引分けとしたいところです。
結果は、奪われたくないアウェイゴールを与えて先制されるものの後半終了間際に逆転し、勝利目前でミス絡みで失点してしまい、2-2でドロー。
セレッソ大阪 | 2 | 1 | 前半 | 1 | 2 | ガンバ大阪 |
1 | 後半 | 1 | ||||
23′ リカルド サントス 81′ 木本 恭生 |
得点 | 16′ 赤﨑 秀平 86′ 井出 遥也 |
これで、アエウィでの第2戦は、「勝利する」or「3-3以上での引分け」が決勝進出のためには必要となりました。
終了間際の試合運びが上手くいけば勝てる試合だっただけに、痛い引分けですが、まだ180分勝負(90分試合×2)の前半が終了しただけです。10月8日(日)の第2戦では、勝利して決勝進出を決めて欲しいと思います。
この日は水曜日の平日の夜開催だったにも関わらず、2万人を超える観衆が集まりました。やはりダービーは盛り上がりますね。
スタジアム | ヤンマースタジアム長居 |
入場者数 | 21,800人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 18.1℃ / 42% |
主審 | 東城 穣 |
副審 | 聳城 巧、平間 亮 |
第4の審判員 | 福岡 靖人 |
追加副審 | 木村 博之、山本 雄大 |
試合開始前
この日はビジターチームのガンバ大阪側の応援席とはコンコースで規制をして、スタジアム内での通り抜けを禁止していました。
普段はホームのゴール裏以外は通り抜けできるうえに、ここまでの通行規制はしていないので少しビックリしましたが、対戦相手次第でこういう規制をするのはよいことかなとも思いました。
そして、コンコースにはルヴァンカップが飾られていました。実際に獲得して「カップをピンクに染めて欲しい」ものです。
この日は「中秋の名月」で満月。長居の空にも満月が。キレイでした~。
アップに出てきた選手たち。
ルヴァン組(カップ戦メンバー)がシュート練習中
そして、ビッグフラッグも出て、気分も盛り上がります。(Power and The Gloryを歌うときに相手サポがやかましかったのが少し残念ですが…)
試合前の整列、この日は少し肌寒かったので、両チームともジャケットを羽織っての入場です。
セレッソのスタメン。キャプテンは大地。そしてこの日得点を決めた木本、リカ。U-21として隼輝、ベテランのモニさんが並んでます。
この日も積極的なプレーで惜しいシュートも放っていた隼輝。
ルヴァンカップでのニューヒーロー賞も狙って欲しいので、もっと活躍して欲しいですね。
メンバー
ルヴァンカップ準決勝 第1戦のスタメンは以下のメンバーです(公式より)
ルヴァン組が中心で、U-21は斧澤選手が入っています。
メンバー
セレッソ大阪 | ガンバ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | |||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 18 | 藤ヶ谷 陽介 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 3 | 茂庭 照幸 | DF | 35 | U-21初瀬 亮 | ||
4 | 藤本 康太 | 2 | 三浦 弦太 | ||||
14 | 丸橋 祐介 | 15 | 今野 泰幸 | ||||
20 | 酒本 憲幸 | 4 | 藤春 廣輝 | ||||
MF | 7 | 関口 訓充 | 84′ | MF | 23 | 中原 彰吾 | 80′ |
15 | 木本 恭生 | 7 | 遠藤 保仁 | ||||
17 | 福満 隆貴 | 86′ | 36 | U-21市丸 瑞希 | |||
26 | 秋山 大地 | 39 | 泉澤 仁 | 60′ | |||
36 | U-21斧澤 隼輝 | 71′ | FW | 53 | 赤﨑 秀平 | 86′ | |
FW | 11 | リカルド サントス | 20 | 長沢 駿 | |||
控えメンバー | |||||||
GK | 1 | 圍 謙太朗 | GK | 19 | 鈴木 椋大 | ||
DF | 5 | 田中 裕介 | DF | 14 | 米倉 恒貴 | 60′ | |
MF | 16 | 水沼 宏太 | 86′ | 30 | U-21平尾 壮 | ||
24 | 山村 和也 | 32 | U-21野田 裕喜 | ||||
46 | 清武 弘嗣 | 71′ | MF | 24 | 井出 遥也 | 80′ | |
6 | ソウザ | 84′ | 26 | U-21妹尾 直哉 | |||
FW | 19 | 澤上 竜二 | FW | 13 | 呉屋 大翔 | 86′ | |
監督 | |||||||
尹 晶煥 | 長谷川 健太 |
ベンチには、リーグ戦メンバーである選手が名を連ねています。清武選手も入っています。
試合前の円陣
そして、ハイタッチで気合を注入
よい雰囲気で試合に入っていたと思います。
試合展開
試合はガンバがボールをキープしながら攻めてくるのに対し、セレッソはボール奪取からの縦に早い攻撃やセットプレーでチャンスを作っていきますが得点には至りません。そして、守備ではいつものように4-4-2のフォーメーションで守っていきます。
セットプレー前の福満選手とリカルド サントス選手
この日も左サイドハーフでまずまずの動き斧澤選手
ディフェンスラインは懐かしい並び(丸橋選手、茂庭選手、藤本選手)
そして右サイドバックは酒本選手。
そして、前半16分 、遠藤選手が左サイド(セレッソの右サイド)に大きく展開し、赤崎選手にボールが渡るのですが、ファーストディフェンダーがはっきりしていないのか、フリーのままプレスをかけれないでいると、ボールを中に持ち出されて右足で強烈なシュートを叩き込まれて、ガンバに先制を許します。
シュートがぶれ球気味だったので、GKを責めるのは難しいかもしれませんが、あれだけフリーだと決められてしまいますかね。これで無失点(アウェイゴールを取られない)がベストだったゲームプランが早々に崩れてしまいます。
ただ、この嫌なムードを早々に吹き飛ばしてくれる同点ゴールが23分に生まれます。
相手陣で斧澤選手が素早いプレスで奪うと、木本選手から福満選手につなぎ、前線のリカルド選手にパス。ペナルティエリア手前でボールを受けたリカルド選手が、相手をかわしながら右足でループシュート。
これがゴール右隅に柔らかく決まり、セレッソが早々に同点に追いつきます!
同点ゴールを決めたリカルド サントス選手
ゴールシーンの動画はコチラ
ベンチにも駆け寄り歓喜の輪ができピッチに戻ります(尹さんのハイタッチはスルーしましたw。気づいてなかっただけかと思いますがw)
前線で奮闘、リカルドへのパスもよかった福満選手
そして、同点に追いついた直後、26分に秋山選手がゴール前に切れ込み、ペナルティエリア付近で倒されますが、笛は鳴らずファウルは取ってもらえません。
そして、一進一退のプレーが続いていきます。
34分にもフリーキックを獲得し、ゴール前にクロスをあげて攻めて行きますが得点には至りません。
そして、このプレーで木本選手が負傷し治療中に給水をしながら尹監督と選手でコミュニケーションをはかります。
ディフェンスラインの選手ともディスカッション中
前半終了間際の相手コーナーのシーン
前半終了間際のセレッソのコーナーのシーン(相手GKに対するプレスでコーナーをもらえたので、もっとプレスしてもよかったように思いますw)
そして、前半はこのまま1-1で終了します。
後半
後半開始前の円陣のシーン
後半はセレッソボールでキックオフ
後半は開始早々から両チームにチャンスが生まれます。
48分にガンバの遠藤選手に強烈なシュートを打たれますが、これはGK丹野選手がビッグセーブでCKに逃れ得点を許しません。
52分には、福満選手がペナルティエリア内へスルーパスを送り、上手く走り込んだ斧澤選手がダイレクトで右足を振り抜いて強烈なシュート!
グラウンダーの強烈なシュートは枠に飛んでいましたが、相手GKにセーブされてしまい、得点には至りません!
そして、徐々に試合はオープンな展開になっていき、攻守の入れ替えが激しくなってきます。
71分には斧澤選手と清武選手が交代
交代後の斧澤選手(尹さんとの握手を待っている雰囲気で水を飲んでましたが、尹さんは試合に集中していて握手されずでしたw)
ピッチに近づいて采配を振るう尹監督
シュートのセーブも含めてまずまずだった丹野選手
交代出場でFKでアシストをした清武選手。失点のときのプレーは残念でした。
左サイドで奮闘。やっぱり左サイドに丸橋選手がいると違いますね。
そして、試合も終盤に差し掛かった81分、待望の逆転ゴールが生まれます。
リカルド サントス選手が相手DFをかわしてカウンターを仕掛け、相手陣左サイドでFKを獲得します。
このFKのキッカーは清武選手、ゴール前にクロスを送ると(FKに向かうシーン)
ニアサイドで木本選手がヘディングであわせて、逆転ゴール!!
ゴールシーンの動画はコチラ
ベンチ前でもみくちゃにされる木本選手(写ってないように見えますがw)
そして、この歓喜シーンの中でも、酒本選手は相手の素早いキックオフをケアしてセンターサークルにいました(おー、シャケさんやるなーと思ってパチリとしました)
攻守に奮闘の関口選手(最後は足がつってしまいました)
そして関口選手とソウザ選手が交代
そして、このままリードを保って上手くゲームを終わらせてくれと思っていたのですが、86分に失点してしまいます。
自陣深くでボールを奪ったセレッソ、清武選手がクリアをせずに相手を抜きにかかりますが、ひっかけてしまいボールを奪い返されてしまいます。そして、このボールを中に折り返され、フリーで走りこんできた相手選手にダイレクトで流し込まれてしまい、土壇場で同点に追いつかれてしまいます。
勝利目前で、アウェイゴールの2点目を奪われたシーンでしたので、もう少しセーフティーにいくべきだとは思いますが、その後の守備もお粗末。「うーん・・・」と思ってしまうシーンでした。
その後もFKを獲得したりして、攻めにいきますが、追加点は奪うことができずこのままタイムアップ。
ホームで2-2のドローとなってしまいました。
残念。。。
感想など
うーん、ホントに残念でした。
アウェイゴールを2点も取られての引き分け。無失点での引き分けか、勝利を目指していたと思うので、最後の試合運びはなんとかしたかったですね。
とはいえ、個人を責めるのは違う気がするので、失点シーンだけを捕らえてとやかく言うのはやめておきます。
ただ、ボールを握られている時間が長く結構自由にやらせてたようにも見えたので、それが想定していた範囲で対策が打てているのであればよいなと思います。
終了後の整列シーン
場内一周のシーン。痛恨のドローなので笑顔はありません。
まあ、準決勝第2戦は勝つことが前提になった気がしますので、はっきりしてよいように思いますし、負けたわけではなく180分勝負の前半が終わっただけなので、切り替えてがんばって欲しいと思います。
次はリーグ戦メンバー中心のメンバー構成になるとは思いますが、今の流れの中では本当に勝利が欲しい時期です。
ここで決勝進出を決めて、再びリーグ戦にもよい流れを持ち込んで欲しいと思います。
がんばれセレッソ大阪!!
試合詳細はコチラ
2017JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝第1戦 ガンバ大阪戦(オフィシャル)
JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第1戦 C大阪vsG大阪