アウェイ広州に乗り込んだ最終節(MD6)は悔しい敗戦で、グループリーグ突破(ベスト16進出)ならず。
ACLのグループステージの最終節(MD6)。グループ2位につけるセレッソ大阪は、グループ1位の広州恒大との対戦です。
2位のセレッソ大阪がグループリーグを突破しベスト16に進出するには、以下の表のような条件になっていました。
<セレッソがベスト16に進出する条件>
ブリーラムの勝敗 | |||
○ | △・● | ||
セレッソ の勝敗 |
○ | 進出 | 進出 |
△・● | 敗退 | 進出 |
セレッソは勝利すれば、3位ブリーラムの勝敗に関係なく、グループ首位でベスト16進出を決められます。そして、引き分け以下で終わった場合は、ブリーラムが4位の済州に勝利すれば敗退が決まってしまいます。
そういう状況下での大一番でしたが、尹さんは思い切って若手も起用する大胆なターンオーバーを実施し、スタメンにはU23をのメンバーも多数並べて戦いました。
結果は、立ち上がりはパワーをかけてくる広州に圧倒され、6分に先制点を許しますが、10分に隆貴がゴールを決めて同点に追いつきます。その後逆転のチャンスが何度かありましたが、後半に入ってセットプレーの流れから失点し再びリードを許すと、攻撃で相手ゴールを脅かす場面も作りますが、終了間際にとどめのゴールを突き刺されて万事休す。終わってみれば3-1のスコアで敗戦してしまいました。
広州恒大 | 3 | 1 | 前半 | 1 | 1 | セレッソ大阪 |
2 | 後半 | 0 | ||||
6′ フアン ボーウェン 57′ アラン 86′ アラン |
得点 | 10′ 福満 隆貴 |
もう1つの試合、3位ブリーラムと4位済州の試合は、ブリーラムの勝利で終了してしまったため、セレッソは残念ながら、3位に後退し、グループリーグ突破(ベスト16進出)は叶いませんでした。
スタジアム | 広州天河体育中心体育場 |
入場者数 | 39,692人 |
天候/気温/湿度 | 曇り / 24℃ / 48% |
主審 | ナワフ シュクララ |
副審 | ヤセル トゥレファ、モハメド サルマーン |
第4の審判員 | イスマイル アビブ アリ |
この日は、中国広州での試合となり、セレッソサポーターは以下の写真のように、完全に隔離された状態だったようです。(写真は全てセレッソ公式より)
4万人弱入った観客のうち、上の写真の隔離された部分に座る観客のみがセレッソサポーターで、それ以外は広州サポという完全にアウェイという状態で戦うことになりました。
メンバー
広州恒大戦のスタメンはコチラ
直近のJ1リーグFC東京戦から中2日の中国でのアウェイということもあり、曜一朗、健勇、トシ、蛍、マル、ジンヒョン、キヨが遠征には帯同しなかったので、先発メンバーは以下のメンバー構成になりました。
GKはタンタン(丹野選手)
DFは、シャケさん・山ちゃん・瑛ちゃん(片山選手)までは予想どおり、そして左SBには2年目の翔がスタメンに抜擢です。この起用で、瑛ちゃんはSBではなくCBということになりました。
MFは、隆貴、亜土夢、やまむーは予想どおり、そしてボランチもう1枚が、マー坊でした。
そして、FWは、ドンヒョンとルーキー寛人のコンビ。
FC東京戦でスタメンだったマー坊以外の10人がガラっと変わるターンオーバーで、この大一番に臨みます。
広州恒大 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | |||||||
GK | 19 | ゾン チョン | GK | 27 | 丹野 研太 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 5 | ジャン リンポン | DF | 16 | 片山 瑛一 | ||
28 | キム ヨングォン | 20 | 酒本 憲幸 | 72′ | |||
35 | リー シュエポン | 23 | 山下 達也 | ||||
MF | 8 | ネマニャ グデリ | 90′ | 29 | 舩木 翔 | ||
16 | フアン ボーウェン | MF | 17 | 福満 隆貴 | |||
27 | ジョン ロン | 24 | 山村 和也 | ||||
FW | 7 | アラン | 32 | 田中 亜土夢 | |||
11 | リカルド グラル | 46′ | 38 | 西本 雅崇 | |||
23 | ドン ハンウェン | FW | 18 | ヤン ドンヒョン | |||
29 | ガオ リン | 63′ | 34 | 山田 寛人 | 75′ | ||
控えメンバー | |||||||
GK | 32 | リュウ ディエンズオ | GK | 1 | 永石 拓海 | ||
DF | 25 | ゾウ チョン | DF | 2 | 松田 陸 | 72′ | |
MF | 12 | ワン シャンユエン | 90′ | 22 | マテイ ヨニッチ | ||
2 | リャオ リーション | 46′ | 3 | 茂庭 照幸 | |||
FW | 17 | ヤン リーユー | MF | 15 | 木本 恭生 | ||
20 | ユー ハンチャオ | 63′ | 7 | 水沼 宏太 | |||
21 | ジャン チョンリン | FW | 33 | 米澤 令衣 | 75′ | ||
監督 | |||||||
ファビオ カンナバーロ | 尹 晶煥 |
そして、ベンチには、GK永石、FW令衣などフレッシュな顔ぶれも並んでいます。
試合展開
前半
前半は序盤から、広州恒大が前線からプレスをかけて厚みのある攻撃を仕掛けきたため、セレッソ大阪は防戦一方になります。
そして、6分、左サイドから(セレッソ陣右サイド)から、シュート勢の速く鋭いボールがゴール前に入ると、DFの前でトラップした相手FWが、体制を崩しながらも左足でシュート。セーブにきたタンタンの股間を抜けて、ゴールに突き刺さり、あっさりと広州恒大が先制。
これで勢いづいた広州は立て続けにセレッソに猛攻を仕掛けてきますが、すぐにセレッソも反撃。
ハーフウェーライン付近で寛人が相手DFの間を通すスルーパスを前線に送ると、隆貴がオフサイドラインぎりぎりで抜け出してGKと1対1になります。
これを隆貴がゴールキーバーも交わして、左足でゴールに突き刺して同点ゴール!!
この日先発起用された寛人がスルーパスできっちり結果を残したのがよいですね。
ゴール後、ベンチに駆け寄り、尹さんとハイタッチする隆貴。
そして、この得点で落ち着いたのがセレッソ。相手広州の前への圧力も弱まり、少しラインを下げてボールをつないでくる来るようになったのもあり、4-4-2のブロックを作っての守備が徐々に機能しだします。
相手ペースであることには変わりありませんが、DFが体を張って守ることで、広州の得点を許しません。
ボランチで先発、落ち着いた対応を見せていたやまむー
ボランチでボール捌きも担当。守備面ではまずまずの動きだったマー坊。
この日は積極的なプレーが目立った翔
そして、前半終盤には2つの決定機が訪れます。
まずは、39分、敵陣中央でボールをキープしたドンヒョンが、DF数人を引き付けてゴール前へパス。これを抜け出した寛人が、ダイレクトで右足を振り抜きますが、相手GKが右足一本でセーブして、得点を奪うことができません!(残念!!)
次に44分、左サイドの敵陣深くでスローインを得ると、ロングスローで瑛ちゃん(片山選手)がペナルティエリア内へボールを供給。これをドンヒョンが後ろに下がりながら頭で合わせますが、シュートはクロスバーに嫌われてしまいます!!(残念!!)
そして、このまま前半は1-1で終了。