今季ホーム最終戦は柏に0-3で完敗。尹セレッソのホームラストゲームを勝利で飾れず・・・
2018年J1リーグも残り2節。昨シーズン 初のOB監督として就任し、セレッソに初タイトルをもたらしてくれた尹さんの退任が11月19日に発表され、今節の柏戦がホーム ヤンマースタジアム長居でのラストゲームとなりました。
ここ2年で積み上げてきたものを出して、勝利で最終戦を飾りたかったのですが、ボールは持つものの得点を奪うことができず、堅守速攻をきっちりとやり上げた柏の戦術に見事はまってしまい、後半だけで3失点で残念な敗戦となりました。
セレッソ大阪 | 0 | 0 | 前半 | 0 | 3 | 柏レイソル |
0 | 後半 | 3 | ||||
得点 | 53′ 中山 雄太 58′ 江坂 任 84′ クリスティアーノ |
前節は川崎に勝利しながら、他会場の結果で目の前で優勝が決定しました。
そして、今節は降格圏に沈む柏がセレッソに勝利しながらも、他の降格争い中の上位チームが全て勝ったため、結局J2降格が決まってしまうという、2節続けて少し異質な雰囲気が漂うヤンマースタジアム長居でした。
スタジアム | ヤンマースタジアム長居 |
入場者数 | 23,110人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 13℃ / 44% |
主審 | 福島 孝一郎 |
副審 | 相樂 亨、木川田 博信 |
第4の審判員 | 小屋 幸栄 |
ここ数試合の中では、前線からの守備と裏を狙う攻撃を2トップが見せていたゲームでしたので、尹さん最後のホームゲームというだけではなく、きっちりと結果も伴わせて勝ちたかったのですが、残念な敗戦となってしまいました。
メンバー
柏レイソル戦のスタメン
スタメンにキヨが復帰しています。
セレッソは4-4-2で、GKジンヒョン、CBは山ちゃん・ヨニッチ、SBは左にマル・右に陸、ボランチは蛍・ソウザ、SHは右に宏太・左にキヨ、2トップは健勇と曜一朗のメンバーで臨みます。
セレッソ大阪 | 柏レイソル | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 21 | キム ジンヒョン | GK | 23 | 中村 航輔 | ||
DF | 2 | 松田 陸 | DF | 13 | 小池 龍太 | ||
14 | 丸橋 祐介 | 2 | 鎌田 次郎 | ||||
22 | マテイ ヨニッチ | 4 | 鈴木 大輔 | ||||
23 | 山下 達也 | 6 | 高木 利弥 | ||||
MF | 6 | 山口 蛍 | MF | 14 | 伊東 純也 | ||
7 | 水沼 宏太 | 84′ | 7 | 大谷 秀和 | 80′ | ||
10 | 清武 弘嗣 | 5 | 中山 雄太 | ||||
11 | ソウザ | 10 | 江坂 任 | ||||
FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | 61′ | FW | 9 | クリスティアーノ | 88′ |
9 | 杉本 健勇 | 18 | 瀬川 祐輔 | 59′ | |||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 1 | 桐畑 和繁 | ||
DF | 5 | 田中 裕介 | DF | 22 | パク ジョンス | ||
MF | 15 | 木本 恭生 | MF | 15 | キム ボギョン | 80′ | |
17 | 福満 隆貴 | 17 | 手塚 康平 | ||||
24 | 山村 和也 | 61′ | 19 | 中川 寛斗 | 88′ | ||
26 | 秋山 大地 | FW | 11 | 山崎 亮平 | 59′ | ||
32 | 田中 亜土夢 | 84′ | 26 | オルンガ | |||
監督 | 監督 | ||||||
尹 晶煥 | 岩瀬 健 |
前節好調だった亜土夢はベンチからのスタートです。
降格争い中の柏レイソルですが、サポーターがたくさん駆けつけています。
セレッソはビッグフラッグを掲出
キャプテンは蛍
試合展開
アップ中のキヨ
前半開始前の円陣
前半
試合はセレッソがボールを保持してペースを握る展開で始まりますが、ボールは持つもののなかなかシュートを打つことができません。
対する柏は堅守速攻という形で、ディフェンスラインを下げて守り、ボールを奪うと縦に速い攻撃を仕掛けてくるという展開になります。
セレッソは両サイドバックが高い位置を取って柏を押し込むのですが、攻めあぐねてゴールを奪えずにいると、縦に速い柏のカウンターでゴールを脅かされるシーンを何度か作られてしまいます。
しかし、GKのジンヒョンを中心に相手にゴールを許さず、前線からの守備もここ数試合の中では連動した動きで相手の攻撃を限定し、速攻以外では相手にチャンスを作らせない展開になります。
ようやく29分にセレッソにチャンス。
パスをつないで右サイドから陸がゴール前にクロスを上げると、曜一朗が走りこんで頭で合わせようとしますが、これはわずかに合わず、シュートを打つことができませんでした。
続く、36分にはディフェンスラインの山ちゃんが、ロングフィードをディフェンスラインの裏に送ると、走りこんだ宏太がシュートを放ちますが、このシュートは惜しくも枠の上。
43分にはペナルティエリア手前中央左からのフリーキックをソウザが強烈なシュートを放ちますが、これは相手GKの中村航輔選手がパンチングではじいて、ゴールを奪うことができません。
そして、スコアレスでハーフタイムに。
後半
後半開始前の円陣
前線からの守備と裏を狙う動きをそこそこ見せていた前半だったので、ホームゴール裏に向かって攻めてくる後半に期待をしたのですが、結果は逆の方向に…。
53分にペナルティエリア手前中央でボールをもった相手MFの中山選手に思い切ったミドルシュートを打たれ豪快にゴール右に突き刺されてしまいます。セレッソの寄せが甘かったとはいえ、見事なゴールで先制されてしまいます。
これで、前に出て攻撃を仕掛けようとするセレッソが柏の術中にハマっていく展開になります。続く58分に中盤でボールを失うと、速攻で右サイドからクロスを中に送られると、フリーの江坂選手に決められてしまい、あっという間に2点のリードを奪われてしまいます。
こうなると、セレッソは曜一朗に代えて、やまむーをピッチに。
健勇とやまむーの2トップで攻撃を活性化させようとします。
そして、63分にはやまむーが起点となって、ソウザがシュートを強烈なシュートを放つチャンスも作りますが、ゴールを奪うことはできません。
また、69分にはキヨからの右サイドへのロングパスを絶妙なトラップで上手く収めたやまむーが縦に運ぶと、中に走りこんできた健勇にクロスを入れますが、ワントラップから放った健勇のシュートはゴールの枠の上に外れてしまいます。
その間にも、柏に何度かチャンスを作られていたセレッソですが、ジンヒョンの神セーブで3失点目は許さず、試合を進めて行きます。
試合終盤には元セレッソのボギョンが交代出場
そして83分に、再び速攻から最後はクリスティアーノに豪快に叩きこまれてしまい、終わってみれば3失点の完敗。
今季で退任する尹さんのホーム最終戦を勝利で飾ることはできませんでした…。
この試合に完勝しJ1残留争いに望みをつなぎたかった17位の柏でしたが、勝ち点差4の14位~16位の3チーム(湘南・鳥栖・名古屋)がそれぞれ勝利したため、勝ち点差を縮めることができず、残念ながらJ2降格が決まってしまいました。