ロシアでスマホを持ち歩く際のモバイル通信環境をどうするか?念のため整理してみた
2018FIFAワールドカップが開催されるロシア。普段スマートホン(携帯電話)を利用してる方は、ツイッター・インスタグラムなどのSNS利用や、経路検索やいろいろな情報収集にモバイル通信環境は必要不可欠だと思います。
(※LINEはロシアでは規制されているみたいです)
ロシアでは公共Wi-Fiも発達しているようなので、自前では特に準備をせず、そちらを利用することも可能だと思いますが、現地でのネット通信・モバイル通信をどうするかを、念のため考えてみました。
利用方法の整理
スマートフォン(携帯電話)をロシアで利用する場合、大きく以下の4つの利用方法があると思います。
- ドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話会社の海外パケットプランを使う
- 日本で(現地で)モバイルWi-Fiルーターをレンタル
- 現地でプリペイドSIMなどの海外SIMカードを購入する
- ロシアの公共Wi-Fi(ホテル・駅・お店等)を利用
携帯電話会社の海外パケットプラン
ドコモ
まずは、私が利用しているドコモですが「パケットパック海外オプション」を活用すれば、ロシアでの通信が 980円/24時間で利用可能です。
適用条件としては、「WORLD WINGを契約」+「SPモード契約」+「ドコモ指定のパケット料金プランを利用」していて、「パケットパック海外オプション」に申し込めば利用可能です。
そうすれば
- いつものスマホだけでOK
- 利用開始をするまで課金されず、24時間経つと自動的にストップ
という、お手軽・安心な通信環境が手に入ります。
日本時間の1日単位で課金されるのではなく、24時間単位というのも便利ですね。
「ドコモ海外利用」アプリを事前にダウンロードして、利用開始ボタンを押せば使えて、残り時間もわかって便利なので、ドコモを利用されている方は、これが便利かもしれません。
※毎月「パケットパック海外オプション」の1回分(24時間分)のdポイントをプレゼントしてくれるようなので、実質1回分(24時間分)は無料ということになりますね。
ロシアでの通信事業者
ローミングで利用するロシアの事業者と対応ネットワークは、以下の表のとおりになります。
事業者名 | 対応ネットワーク | |||
---|---|---|---|---|
LTE | 3G | 3G 850 |
GSM | |
LETAI | – | – | – | ○ |
MTS RUS | ○ | ○ | – | ○ |
Beeline | ○ | ○ | – | ○ |
MegaFon | – | ○ | – | ○ |
Tele2 | – | – | – | ○ |
ロシアでは、「MTS RUS」と「Megafon」が大手の通信会社のようなのですが、LTEが使える「Beeline」も含めた3社がよさそうですね。
※個人的には「MTS」がLTEエリアも広くてお勧めかなと思います。
MTS
Beeline
Megafon
au
次はauです。こちらも、ドコモと同じように「世界データ定額」を活用すれば、ロシアでの通信が 980円/24時間で利用可能です。
適用条件としては、「データチャージ(無料)への加入」が条件みたいです。
利用料金をお支払いただくと、対象の国・地域で24時間、日本で加入されているデータ定額サービス/料金プランの容量からデータ通信がご利用いただける海外データ定額サービス★1です。
そうすれば、ドコモと同じように
- いつものスマホだけでOK
- 利用開始をするまで課金されず、24時間経つと自動的にストップ
という、お手軽・安心な通信環境が手に入ります。
<2泊3日の例>
Wi-Fiルーターレンタルは3日間の料金、au「世界データ定額」だとSTARギフト還元もあるので、実質1回分で利用可能となるイメージです。
そして、世界データ定額の対象エリアには、もちろん「ロシア連邦」も含まれています。
「世界データ定額」アプリもありますので、詳細はリンク先を確認して、事前にダウンロードしておきましょう。
ソフトバンク
最後はソフトバンク。ロシアでの利用に限って言うと、ドコモ・auとは違って、「海外パケットし放題」というサービスを活用しますが、段階的な定額利用量となっていて2,980円/1日の料金がかかるようです。
段階的にではありますが、25MB以上使うのであれば、ほぼ2,980円/日がかかりますので、少し値段的には高くなりますね。
とはいえ、スマホだけでOKという部分は魅力ではあるかもしれません。
あと、他の2社と違って24時間単位で課金ではなく、
- 日本時間を基準に課金(≠渡航先の現地時間ではない)
- 日本時間0時から23時59分までを1日と判定
という条件のようなので、利用する場合は注意が必要です。
モバイルWi-Fiルーターのレンタル
様々な海外モバイルルーターのレンタル事業者がありますが、ここでは携帯電話会社の料金や現地でのSIMカード購入との料金の比較感のために、以下の3つを見てみたいと思います。
グローバルWi-Fi
まずは、海外でインターネットするなら【グローバルWiFi】という株式会社ビジョンが運営する、海外WiFiルーターのレンタルサービスです。
そして、ロシアでのプランは、4GのLTEプランだと
1日あたり1,270円(早割適用料金)ですね。
ロシアでの全ての料金プラン一覧はコチラです(グローバルWi-Fiのロシアの詳細情報はコチラ)
一日あたりの
定額料金 |
通信速度 | 利用可能
データ量 |
|
---|---|---|---|
4G-LTE | 1,270円 (定価1,470円) |
高速 | 250MB/日 |
4G-LTE
大容量 |
1,470円 (定価1,670円) |
高速 | 500MB/日 大容量 |
4G-LTE
超大容量 |
1,670円 (定価1,870円) |
高速 | 1GB/日 超大容量 |
3G | 970円 (定価1,170円) |
中速 | 250MB/日 |
3G
大容量 |
1,070円 (定価1,270円) |
中速 | 500MB/日 大容量 |
そして、その他のプランの料金は上のとおりで、4G LTEプランだと「1,270~1,670円/日」という料金ですね。3Gプランで「 970円~1,070円/日」というプランになります。
利用するまでの流れは
- WEBで申し込み
- 機器を受取(空港 or 宅配)
- 現地で利用
- 機器を返却(空港 or 宅配)
という4ステップですので、複数台で使えますし、海外コンセント対応の変換プラグ等も付属していますので、少し荷物になること・充電がスマホとルーターそれぞれに必要、というような部分が問題なければ、お手軽に借りれるので、よいのではないでしょうか。
イモトのWi-Fi
次はこちらのレンタル海外モバイルルーターのイモトのWi-Fiです。
ロシアでの利用可能都市は、公式HPからの情報だと以下なので、開催都市(赤字)は全て含まれているので、ロシアワールドカップ観戦を考えると、活用できますね。
イモトのWiFiは、ロシアの以下の都市でご利用いただけます。
モスクワ、 ソチ、ウラジオストク、サンクトペテルブルク、ハバロフスク、ウラジオストック、 イルクーツク 、リペツク、カザン、ユジノサハリンスク、ロストフ・ナ・ドヌ、ヴォルゴグラード、サランスク、エカテリングルク、カリーニングラード、ニジニ・ノヴゴロド、サマラ
そして、値段は4G LTEが「1,580~1,880円/日」、3Gが「1,280~1,580円/日」となります。
4G・LTE | 3G | |
大容量500MB/日 | 1,580円/日 | 1,280円/日 |
ギガ1GB/日 | 1,880円/日 | 1,580円/日 |
30日500MB/日 | 31,800円/30日 | 23,000円/30日 |
グローバルWi-Fiが少し割引されているようなので少し値段差がありますが、ほぼ変わらないので、お好みでレンタルされるのがよいと思います。
Wi-Ho(ワイホー)
最後は、Wi-HO!(ワイホー)です。
こちらは、現在(6月1日現在)キャンペーン中のようで、値段が安くなっているようです。
値段は4G LTEが「1,080~1,580円/日」となりますので、3社の中では一番安いと思います。
4G・LTE | |
通常250MB/日 | 1,080円/日 |
大容量500MB/日 | 1,380円/日 |
ギガ1GB/日 | 1,580円/日 |
値段重視だと、Wi-Hoですかね。
現地SIMの購入
そして最後は、「SIMフリースマホ」もしくは「SIMロック解除をしたスマホ」を持っている方は、現地のプリペイドSIMを購入するのが、一番安い方法かと思います。
以下に書いていますが、かなり安いです。
ロシアの大手携帯電話会社では「MTS(モバイル・テレシステムズ)」、「Megafon(メガフォン)」が利用者数が多くて人気のようです。そして「Beeline(ビーライン)」という会社もあり、各社はロシア全域でサービスを行っているため、地方に行く場合でも心配なく利用できるようです。
※ロシアW杯の開催都市全てで利用可能かは、念のため購入時に現地で確認した方がよいと思います。
MTS
まずは、MTS(モバイル・テレシステムズ)(ロシア語だとMTCと書きます)ですが、各空港のターミナルにもカウンターで売店を出しているようなので、そこで確認して買うことができると思います。
私が調べた中で、お得かなと思ったプランは以下の2つです。
料金プラン | 料金/月 | データ通信 | 通話 |
---|---|---|---|
Smart | 350 RUB | 7 GB | 400 分 |
HYIPХайп | 370 RUB | 7 GB ※1 | 100 分 |
※:Facebook, Instagram, Twitter, Skype, WhatsApp, Viber, YouTube などが無制限で利用可能
Smartプランでは、350RUB(約700円弱)で7GB使えますし、HYIPプランはソーシャルネットワークが無制限で利用可能で、370RUB(約740円弱)で1か月使えるので、激安ですよね。
ロシア語のMTSのページ(料金情報)
Megafon
次は「Megafon(メガフォン)」です。
こちらからは、3プランほどを紹介します。
料金プラン
Turn ON! |
料金/月 | データ通信 | 通話 |
---|---|---|---|
Write | 400 RUB | 3 GB ※ | 300 分 |
Listen | 500 RUB | 10 GB ※ | 300 分 |
Communicate | 600 RUB | 15 GB ※ | 600 分 |
※ソーシャルネットワーク類が無制限(プランにより対象ネットワークに違いあり)
だいたい400~600RUB(約800~1200円)/月で使えるので、これもお得だと思います。
ロシア語のMegafonのページ(料金情報)
Beeline
最後は「Beeline(ビーライン)」です。
こちらの会社は、「Welcome」というワールドカップでの来訪者向けの特別料金プランを新設しているようで、お得に利用できるように思います。
料金プラン | 料金/月 | データ通信 | 通話 |
---|---|---|---|
Welcome | 700 RUB | 無制限 | 30 分(発信)
受信は無制限 |
こちらは、インターネットが無制限と太っ腹なので、700RUB(約1400円)で使えるのはかなりお得だと思います。
英語のBeelineの「Welcome」料金プランのページ(英語)
値段で選ぶなら、現地のSIMカードにチャレンジしてみてはどうでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドコモ・auの人で、お手軽に行きたいという方は、980円/24時間で使える海外パケット利用がお得でしょうね。
それ以外の方は、モバイルルーターレンタルが基本プランでしょうか。
そして、現地のお店でSIMカード購入に挑戦できる方は、プリペイドSIMをロシアで購入が一番お安くあがると思います。
私は、ドコモの海外パケット利用をベースにしつつ、現地でSIM購入にチャレンジします!!
他にも記事を書いていますので、こちらからどうぞ。
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