高木選手のゴールで先制するも、延長までもつれ込んだ一戦は、山下選手・安藤選手のゴールで和歌山を振り切って勝利
2019年シーズンの天皇杯、セレッソ大阪の初戦(2回戦)はヤンマースタジアム長居に、関西サッカーリーグ所属のアルテリーヴォ和歌山を迎えて7月10日(水)に開催されました。
一発勝負のカップ戦はジャイアント・キリングがつきもの、7月3日(水)に開催された2回戦でもJ1チームの4つ(湘南、名古屋、札幌、松本)が姿を消しています。関西サッカーリーグの和歌山相手とはいえ、セレッソ大阪も油断するわけにはいきません。
リーグ戦から8人を入れ替えて臨んだ一戦は、トシのゴールで前半に先制しながらも、なかなか追加点をあげられずにいると、後半に同点に追いつかれます。その後、何度も和歌山ゴールに襲いかかったセレッソですが、90分では追加点を挙げることができず試合は延長戦に入ります。延長に入ると地力に勝るセレッソが、コーナーキックから山ちゃんのゴールで相手を突き放すと、延長後半終了間際には途中出場の安藤選手がトップチームでの初ゴールを挙げ、最終的には3-1(延長)で勝利!セレッソが天皇杯3回戦に駒を進めました。
90分で勝利したかった試合ですが、トーナメント戦では結果が何より大事。3回戦に進めたことを前向きに捉え、中2日で開催される7月13日(土)のリーグ戦の名古屋戦に向けて出場した選手はしっかりリカバリーして欲しいものです。
ちなみに、次の3回戦は、8月14日(水)に山口の維新みらいふスタジアムで、レノファ山口との対戦となりました(山口って遠いんでしょうかねー。行ってみたい
スタジアム | ヤンマースタジアム長居 |
入場者数 | 3,455人 |
天候/気温/湿度 | 曇り / 26.1℃ / 69% |
主審 | 松尾 一 |
副審 | 川崎 秋仁、中澤 涼 |
第4の審判員 | 谷本 涼 |
平日の夜開催の天皇杯の試合は、対戦相手が上のカテゴリーのチームで、メジャーではないためか、3455人と少し寂しい入場者数で行われました。
私はこの日は、ヤンマースタジアムで観戦してきました!
試合開始まで
実は、スタジアムに行くまで、最近のホームスタジアムでの試合(セレッソ大阪主催)で、個人的によく食べている「ピッツア・ロトロ」さんのピッツアを、無意識のうちに楽しみにしていました。
しかし、よく考えたらこの日は天皇杯、セレッソ大阪主催ではなく、大阪府サッカー協会主催の試合のため、セレッソバルはありません
スタジアムに近づいてから「あ、そうだった。天皇杯だったことを忘れてた」と思い出したくらいなので、特に何も買わずにスタジアムへ到着してしまいましたw。鶴心さんは出店されていたようなのですが、すぐにスタジアムに入って自分の席に着いてしまったので、結局、買わずに観戦しました。
今回の座席は、リーグ戦の時などでは座らない(オーナーズシートのため)、中央付近の前目の席から観戦することができましたー。
かなり前の席だったのと、センターライン付近でベンチにも近い席だったので、中継リポーター(愛恵里ちゃんたち)が近くにいらっしゃいました。あまりに近いので、ついつい写真を撮ってしまいました
ただ、愛恵里ちゃんは、この日はリポーターとしてピッチの方には行かずに、インカムつけてモニターをチェックしているようなお仕事をされてました。
ピッチの方向ではなく、モニターをチェック
この試合は延長までもつれ込みましたが、本当に勝てて、この笑顔がみれてよかったです
試合後の私のツイートでも、結構な方が反応してくださってたので、愛恵里ちゃん人気ありますね
そして、この日のリポーターはコチラかの方が担当されてました。
あとで調べたら「田中めぐみ」さんとおっしゃるようで、曜一朗と同級生のフリーアナウンサーの方みたいです。愛恵里ちゃんから引き継ぎされてるんでしょうかね?
ウォーミングアップ時の曜一朗と宏太
曜一朗はこの日スタメンでした。移籍情報が出たりしているので、「今日は結果を出してくれたらいいなー」と試合前に思いながら見てました。
アルテリーヴォ和歌山のサポーター
選手入場シーンはコチラ
整列中、この日のキャプテンは曜一朗
メンバー
アルテリーヴォ和歌山戦のスタメン
フォーメーションは4-4-2で、GKは圍。DFはCBは山ちゃん・歩夢、SBは左に翔・右に瑛ちゃん。MFはボランチには奥埜・木本、左にトシ・右に亜土夢、FWは曜一朗と寛人が入ります。
セレッソ大阪 | アルテリーヴォ和歌山 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | 圍 謙太朗 | GK | 41 | 大野 敬介 | ||
DF | 15 | 瀬古 歩夢 | DF | 2 | 角南 裕太 | ||
16 | 片山 瑛一 | 4 | 寺本 健人 | ||||
23 | 山下 達也 | 14 | 三浦 修 | ||||
29 | 舩木 翔 | 22 | 白 明哲 | ||||
MF | 3 | 木本 恭生 | 91′ | MF | 7 | 大北 啓介 | 59′ |
13 | 高木 俊幸 | 73′ | 8 | 高瀬 龍舞 | |||
25 | 奥埜 博亮 | 61′ | 9 | 林 祥太 | |||
32 | 田中 亜土夢 | 10 | 白方 淳也 | 45+1′ | |||
FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | 26 | 堀野 翔 | 79′ | ||
34 | 山田 寛人 | 81′ | FW | 11 | 久保 裕一 | 99′ | |
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 1 | 池上 尚孝 | ||
DF | 14 | 丸橋 祐介 | DF | 6 | 石垣 徳之 | 79′ | |
4 | 藤本 康太 | MF | 13 | 宮下 周歩 | 45+1′ | ||
MF | 38 | 西本 雅崇 | 91′ | 23 | 山本 廉 | 59′ | |
5 | 藤田 直之 | 61′ | 25 | 國廣 周平 | |||
7 | 水沼 宏太 | 73′ | FW | 15 | 川口 真史 | 99′ | |
FW | 40 | 安藤 瑞季 | 81′ | 20 | 辻村 剛史 | ||
監督 | 監督 | ||||||
ロティーナ | 坂元 要介 |
ベンチには、マル・宏太・藤田というリーグ戦出場組が入っているのと、U-23組からマー坊・安藤が入っています。安藤はU-23でも交代出場が多いですが、この試合で結果を出して、歩夢・翔・寛人のようにコンスタントにトップチームでの出場・ベンチ入りできるようになれたらいいのになと思ってメンバー表をみていました。
試合前のコイントス 両チームキャプテン
キックオフ前に談笑する曜一朗と寛人
円陣を組んで気合をいれます
試合前のハイタッチ
いつもより低い位置で、カメラも寄れるので個人的にはよかったですw。
試合展開
前半
キックオフ前の圍。試合後に話題になった芝生(ピッチ状態)はちょっとひどいですね。
さて、試合序盤は前から積極的に来る和歌山の前に、押し込まれるセレッソ。少しバタバタとした立ち上がりでしたが、徐々に落ち着きを取り戻し、セレッソも反撃していきます。
ゴール前での守備のシーン(圍と山ちゃん)
CBに入った歩夢
亜土夢からボールを受けた寛人が、ペナルティエリア手前から突破を試みます
右サイドを突破した亜土夢が中にクロス
この亜土夢からのボールをトシがヘディングで合わせますがゴールはできません。
右コーナーキックを蹴る翔
相手チームの選手の治療中にベンチ前でイヴァンコーチと会話する奥埜・木本
同じくベンチ前で会話する歩夢
チャンスを作りながらも、なかなか得点を奪えなかったセレッソですが、38分にようやく先制点。
右サイドの瑛ちゃんからボールを受けた奥埜が、左サイドからディフェンスラインの裏のスペースに斜めに走りこんできたトシに絶妙な浮き球のパス。これをトラップしたトシが冷静にGKとの1対1のシーンを決めて、セレッソ大阪が先制します!
先制点を決めたトシを寛人が祝福
曜一朗も駆け寄って祝福(2人ともいい笑顔です)
ようやく先制点が入ったことで、ここからセレッソ大阪の攻撃陣が爆発するかなとサポーター的には期待するのですが、なかなか追加点は奪えません。
和歌山に攻め込まれるシーンもありますが、DF陣が跳ね返すので、ピンチらしいピンチもなく前半は経過します。
相手コーナーキックの守備
こういう展開の中で、セットプレーから失点してしまうこともありますが
ここは守備陣がきっちり対応して、前半は1-0とセレッソ大阪がリードして折り返します。
後半
後半開始前の円陣
後半はセレッソのキックオフで開始
前半をリードしたことで、このままのペースで追加点を奪って、早々と勝利を決めたいなと思っていた後半でしたが、なかなか追加点は生まれません。
ボランチに入っていた木本
相手陣でフリーキックを得たセレッソはボールのところにキッカーが群がってきます(亜土夢・トシ・翔・曜一朗)
そしてこのフリーキックを蹴ったのはトシ
上の写真ではわかりにくいかもしれませんが、軸足が滑ってしまい、狙ったコースには蹴ることができませんでした…。
そして、この直後の52分に、失点してしまいます。相手が右サイドから中にクロスを送ると、相手のトラップが乱れ、CB陣が寄せで奪いに行きますが。その際フリーな別選手を作ってしまい、こぼれ球からシュートを打たれます。最初のシュートは圍が弾きますが、こぼれ球が別の相手選手の前にボールがこぼれてしまい、同点に追いつかれてしまいます。
失点した直後のスコアボード
セレッソのコーナーキックのシーンでの駆け引き
ロングスローを投げる瑛ちゃん
そして61分には、この日はボランチに入っていた奥埜→藤田へ交代
相手ゴール前でDFと駆け引きする寛人
失点直後からセレッソも反撃して、何度かチャンスを作っていましたが、73分にはトシ→宏太へと交代
そして81分には寛人→安藤と交代
この安藤への交代では、代わるのは曜一朗かなと個人的には思っていたのですが、ロティーナ監督は寛人との交代を選択しました。リーグ戦への影響も考えて、寛人は延長までは使いたくなかったんだろうなと思っています。
安藤は2トップの1角に入りました
左コーナーキックを蹴る藤田
そして、何度も相手ゴールを脅かすシーンを作るのですが、相手GKの好守があったり、安藤のシュートもクロスバーに当たったりで、結局90分ではゴールを奪えませんでした。
そして延長戦に突入します。
延長前半
延長戦に入る前のベンチ前
あらためて延長前に両チームキャプテンがコイントス
延長前半前の円陣
延長前半はセレッソキックオフで開始します
延長戦開始のタイミングからマー坊が木本と交代で入っています
そして、98分には、藤田のコーナーキックから山ちゃんがファーサイドで合わせて、ゴール!!!延長戦になって地力を発揮したセレッソがようやく追加点を奪います。
ゴールした山ちゃんを祝福する若い2人(翔と安藤)
宏太も駆け寄って祝福
宏太と喜び合う山ちゃん
曜一朗もマー坊も駆け寄り祝福します
キッカーの藤田ともハイタッチ
自陣に戻った山ちゃんを歩夢が待ち構えて祝福してました
相手ゴール前で得たフリーキックは亜土夢がシュート
そして1点リードした状態で延長後半に折り返します
延長後半
延長前半に相手ゴール前で足を痛めた(?)曜一朗がベンチ前で話し込んでいたので、ひょっとして負傷退場で一人減るのか?と思っていたのですが、遅れて円陣に向かっていきます
そして延長後半開始前の円陣(ここでキャプテンマークが宏太に代わっているので、負傷退場するつもりだったのかなーと思ってはいます)
延長後半に入ると安藤にも幾度とチャンスが訪れます
ボールを受けてペナルティエリア内に進入してシュートを放ちますが
戻ってきたディフェンスのシュートブロックに合ったり
相手GKと1対1になるシーンを作りますが
シュートは相手GKに弾かれてしまってゴールできなかったり
何度も訪れるチャンスを決めれていなかった安藤がようやく120分にゴールします。
翔からのスルーパスに抜け出した曜一朗がペナルティエリア内に進入
曜一朗からの決めるだけのラストパスを、安藤が冷静にゴールに流し込み、チーム3点目を奪います。
安藤はゴールしたボールを取りに行きます
そして曜一朗と喜びあいます
宏太も祝福に来て、この時間帯での追加点でようやく勝利を決定づけたセレッソ
このまま3-1でタイムアップして勝利
試合終了時の整列の笑顔(亜土夢・安藤)
延長までもつれ込んだ試合は3-1でセレッソが勝利しました!
感想など
ヒーローインタビューを受ける山ちゃん
場内一周でのタンタン・マル・藤田
相手の和歌山の選手たちはゴール裏まで挨拶に来てくれました
最初はピッチ付近での挨拶っぽかったのですが、陸上トラックのところまできて挨拶してくれていました。
延長までもつれ込みましたが、カップ戦としては次に進めないと意味がないので、勝てて本当によかったです。試合後の私のツイートのとおり、本当にこんな気持ちでした
勝ててよかった🌸愛恵里ちゃんの笑顔✨も見れてよかった👍 pic.twitter.com/LuXqVvX9Qn
— Sora (@Football_sora) July 10, 2019
リーグ戦が中2日でやってくることを考えると、本当は延長にもつれ込まずに90分で試合を決めたかったのですが、残念ながらできなかったですね。曜一朗にもゴールを期待したのですが、結果はついてきませんでした。
曜一朗には13日(土)に対戦する名古屋からオファーが来ているらしいとの情報もあります。そして、この日も曜一朗は120分フルに使われて、最近ベンチ入りしている寛人が90分以内で下げられたことを考えると、名古屋戦でのベンチ入りの可能性は低そうに思います。ロティーナ監督としては、戦術の理解度も含めて、曜一朗より寛人という状況になっているように個人的には感じています。プロサッカー選手としては、試合に出場できてナンボという部分は少なからずあると思うので、環境を変えてみるのも選択肢としてはアリだと思います。
10日(水)の時点ではリリースは出ていませんでしたが、隆貴も大地もレンタルでJ2のチームに移籍します。
J3に出ているトップチームの選手も含めて、夏の移籍期間での去就は気になるところですが、「背番号8の重み」など気にせずに、移籍したいのであればそう選択したらよいのではないかと思います。
年齢や立場は全然違いますが、他チームでも海外移籍する選手や国内移籍する選手のうち「え?あの選手が!?チームとして期待している選手・中心選手なのに移籍する決断をしたんだなー(いい意味で)」と思う選手もいるので、「移籍して欲しくない」というような感情は抜きで私は移籍容認派です。どういう決断になるのか注目しています。
そして、移籍問題ではなく別の話題として、この試合で注目を集めたのが、ヤンマースタジアムのピッチ(芝生)の状態でしたね。この試合では、足を取られる選手たちが結構いましたし、見るからに茶色い芝生の状態もあったので、直前に行われていたコンサート会場としての使用の影響が大きかったんでしょうね。ロティーナ監督も試合後のコメントでビックリされていたので、本当に残念なピッチ状態ではありました。
季節的に芝生によくないタイミングでのコンサートだったようなので、今後に向けては、時期も含めて運営側も気を付けて対応しないといけないでしょうね。まあ、個人的には天然芝のスタジアムではなく、ドームなどの人工芝のスタジアムなどで開催したらいいのになと思ってはいます。使用料などの関係で難しいのかもしれませんけど。
あと、この試合では、ようやく安藤がトップチームでゴールを獲りました。何度もあったチャンスの最後の最後を決めれたので、よかったと思っています。無得点よりは1点取って終われた方が断然いいので、決められなかった反省より、結果を残せたことをポジティブに考えて、歩夢・翔・寛人に続くメンバーとして、トップチームに食い込んで欲しいなと思っています。
個人的にはU-23チームでは、もっくん・隼輝など、もっとトップに絡んで欲しい選手たちもいるので、どんどん下から突き上げて、セレッソとして強くなっていって欲しいなと思います。
でも、下からの突き上げではなく、夏の移籍期間でFW(ストライカー)は獲るのかなー?
がんばれ!!セレッソ大阪!!!
試合詳細はコチラ
スカパーハイライト動画
天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 2019.7.10 (水) 19:00KO セレッソ大阪vs 和歌山(セレッソ公式)
第99回天皇杯 2回戦 C大阪 vs 和歌山(まいど!セレッソ)