点の取り合いとなった試合は4-2で残念な敗戦。ベスト8への進出ならず
2019年シーズンの天皇杯もラウンド16(4回戦)、2017年シーズンに天皇杯を制したセレッソ大阪は、駅前不動産スタジアムに乗り込んでサガン鳥栖と対戦しました。
今シーズンの天皇杯は、2回戦はアルテリーヴォ和歌山に勝利
3回戦はレノファ山口に勝利して、2年ぶりのベスト8進出を目指して順調に駒を進めています
リーグ戦4連勝中のセレッソ大阪は、直近の試合からは6人を変更。これまで90分での出場が少ない選手を中心に、今後も見据えた布陣で臨みました。対戦相手の鳥栖は、リーグ戦では残留争いの真っ只中、リーグ戦から5人を変更し、こちらも今後を見据えた布陣での一戦となりました。
試合の方は、鳥栖がペースを握り、前半のうちに先制をしてリードを奪います。後半にセレッソも同点に追いつきますが、同点直後に再び突き放されてしまい相手に先行される状況が続きます。再び同点に追いつき、逆転のチャンスもありましたが、決めきれずにいると、後半終了間際に2点を奪われてしまい、終わってみれば4-2で鳥栖が勝利。セレッソ大阪のベスト8進出はかないませんでした。
この敗戦で、今シーズンのセレッソ大阪のカップ戦は終了となり、公式戦はJ1リーグ戦のみになりました。残り8節、リーグ戦に集中して勝利を積み重ねて欲しいものです。
スタジアム | 駅前不動産スタジアム |
入場者数 | 4,697人 |
天候/気温/湿度 | 晴れ / 24.5℃ / 49% |
主審 | 清水 勇人 |
副審 | 平間 亮、中野 卓 |
第4の審判員 | 作本 貴典 |
天皇杯のR16は、9月18日(水)19時キックオフで鳥栖の駅前不動産スタジアムでの開催でした。
今回の試合はあいにく現地観戦をすることができなかったため、スカパー!での観戦となりました。
試合の時間帯は移動中(外出中)の状況でしたので「スカパー!オンデマンド」にお世話になろうかと思ったのですが、残念なことに配信対象の試合ではなく、リアルタイムでの観戦・出先での見逃し観戦などはできませんでした。
DAZNの配信に慣れてしまったので、この天皇杯のR16の試合がオンデマンドで見れないという事実にショックを覚えてしまいました。もちろん放送の録画はしていたので、家では見れるのですが、出先でスカパーのサービスを利用して見れないことが素直に残念でした。
来シーズン以降もどういう放映になるのかはわかりませんが、DAZNが放映権取ってくれるといいなと思っていますw。
メンバー
天皇杯 鳥栖戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式HPより)
直近のリーグ戦とは6人変更。GKはジンヒョンではなく圍、DFは陸ではなく瑛ちゃん。CBはU22代表帰りの歩夢をスタメンで起用しました。MFはボランチに藤田ではなくソウザ、左MFは曜一朗ではなく亜土夢。FWはおっくんではなく、孝司(鈴木選手)が初スタメンとなっています。
サガン鳥栖 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 18 | 高丘 陽平 | GK | 1 | 圍 謙太朗 | ||
DF | 2 | 三丸 拡 | DF | 14 | 丸橋 祐介 | ||
3 | 高橋 祐治 | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
15 | パク ジョンス | 16 | 片山 瑛一 | ||||
22 | 原 輝綺 | 22 | マテイ ヨニッチ | ||||
MF | 4 | 原川 力 | MF | 6 | レアンドロ デサバト | ||
36 | 高橋 秀人 | 7 | 水沼 宏太 | 70′ | |||
41 | 松岡 大起 | 85′ | 11 | ソウザ | |||
FW | 11 | 豊田 陽平 | 32 | 田中 亜土夢 | |||
25 | 安 庸佑 | 67′ | FW | 18 | 鈴木 孝司 | 70′ | |
40 | 小野 裕二 | 76′ | 20 | ブルーノ メンデス | |||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 16 | 石川 慧 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 24 | 安在 和樹 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
35 | 藤田 優人 | 29 | 舩木 翔 | ||||
MF | 14 | 高橋 義希 | 85′ | 3 | 木本 恭生 | ||
6 | 福田 晃斗 | 67′ | MF | 5 | 藤田 直之 | ||
7 | イサック クエンカ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 70′ | ||
FW | 44 | 金崎 夢生 | 76′ | 8 | 柿谷 曜一朗 | 70′ | |
監督 | 監督 | ||||||
金 明輝 | ロティーナ |
個人的には、曜一朗の左MFのコンビネーションをさらに良好にするために、曜一朗はスタメンかなと思っていたのですが。出場したのは亜土夢でした。
そしてベンチには、リーグ戦に出場しているメンバーが名前を連ねています。そして、トシが久々にベンチ入りしています。
試合展開
前半
前半立ち上がりから、鳥栖にペースを握られてセレッソは後手に回ってしまう展開になります。鳥栖の前線からのプレスを上手く剥がそうとしても、パスミスや前線でのボールの受け方が微妙にずれてしまい、ボールを失って逆襲を受ける場面が多くなります。
この日、キャプテンを務めた宏太
ボランチの一角を務めたソウザ
そういう展開の中、ボールを運べないセレッソ、ボールを握ってサイドから攻撃を仕掛ける鳥栖、ボールを奪ってもセカンドボールをキープすることができず、なかなか自分たちのペースにもっていけないセレッソという構図になっていきます。
そして、20分に左サイド(セレッソの右サイド)からクロスを上げられると中で豊田選手にヘディングで競り勝たれ先制を許してしまいます。
ピリッとした展開に持っていけないセレッソは、そのあとも鳥栖のサイドからの攻撃を許してしまい、何度となくゴールを脅かされるシーンが続きます。しかし、鳥栖の猛攻を圍のビッグせーブなどで乗り越えると、なんとか追加点を奪われることなく、1点のビハインドを保ったままハーフタイムに突入します。
後半
後半、立ち上がりからセレッソがペースを握ります。開始早々に鳥栖陣に攻め込むとそこで得たコーナーキックから同点に追いつきます。
47分のコーナーキックから、亜土夢がミドルシュート!このシュートは一度ばね返されますが、こぼれ球を拾って中にクロスを上げると、残っていたヨニッチが中でヘディングで合わせて同点ゴール!!
ヨニッチを祝福する選手たち
同点に追いついて、ここから逆転するぞという展開となり、その後もセレッソがペースを握ったかに見えましたが、ミスから失点してしまいます。ヨニッチがボールを奪って、つなごうとしたパスを相手に奪われ、そのままドリブルで持ち運ばれてミドルシュート。
同点に追いついた直後の失点、それもミスからの失点だっただけに残念な失点となってしまいます。
しかし、その後もセレッソが反撃。ブルーノがドリブルで持ち運んでチャンスを作り、中で亜土夢がワントラップしてシュートを放ちますが、これはゴールの枠を捉えられず、同点に追いつくことができません。
そして、70分にはセレッソが、孝司→トシ、宏太→曜一朗と2枚替え。
前線の活性化を図ると、72分にはロングスローから、こぼれ球を亜土夢がシュート気味のクロス
このボールに中で反応した曜一朗がゴールに押し込んで、再びセレッソが同点に追いつきます!
その後も、セレッソが攻め込むシーンをつくり、逆転のチャンスもありましたが、ゴールは奪えません。
すると、途中出場の金崎選手にゴールを決められてしまい、三度目のリードを奪われると、後半終了間際にも豊田選手にダメ押しのゴールを決められてしまいます。
そして、トータルでは4-2のスコアで敗戦。2シーズンぶりのベスト8進出を目指した天皇杯への挑戦は、ベスト16で潰えることとなってしまいました。
感想など
完敗という内容でしたね。そして、リーグ戦のレギュラーの3人(陸・藤田・おっくん)の存在が大きいなと感じた試合でもありました。
陸に代わって入った瑛ちゃん、ボランチのソウザ、おっくんではなく孝司のデキが全くダメだったという訳ではないのですが、チームとしての役割や戦術を遂行する中では、リーグ戦のレギュラー3人の方が長けているという印象が強く残りました。
とはいえ、この日の試合については、私自身はリアルタイムで試合を見れていたわけではなく、都合でタイムラインも後から追いかけるという状況でしたので、どういう状況・展開なんだろうか?と思いながら、タイムラインや速報を眺めていました。
そういう状況でしたので、スカパーオンデマンドで映像が見れない残念さが、半ば怒りに変わってしまっていました(笑)。「DAZNよりも高い料金設定なのに、それもカップ戦のためだけに入るのに、なんでリアルタイムで(配信で)見れないねん!」という感じでした。
スカパーからDAZNに変わると言われた2017年シーズンには「え?なんでスカパーから変わるの?大丈夫なん?」と思っていたのですが、配信の便利さに慣れてしまった今は、なんで全試合・リアルタイムで見れないの?って思ってしまうので、慣れって恐ろしいですね。
料金面やサービス面で改善してくれたら、スカパーでも問題ないのですが、来シーズン以降の放映権はどうなるんでしょうね。個人的にはDAZNが放映権取ってくれたら嬉しいなと、現時点は思っていますw。
さて、話を戻して試合の方ですが、やりたいことはチームとして整理できていて、出るメンバーも理解しているように感じた試合でした。敗戦はしましたが悲観するような内容ではなかったように思います。この後はリーグ戦に集中ということになりますし、チーム一丸となって、一戦一戦勝利を積み重ねて行って欲しいと思います。
次節の大阪ダービーも、きっちり勝ちたいと思います!がんばれ!セレッソ大阪!!
試合詳細はコチラ
スカパー:ハイライト動画
天皇杯全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) 2019.9.18 (水) 19:00KO サガン鳥栖 vs セレッソ大阪(セレッソ公式HP)
第99回天皇杯 4回戦 鳥栖 vs C大阪(まいど!セレッソ)
天皇杯 4回戦 鳥栖戦|試合後のロティーナ監督(セレッソ)記者会見コメント
天皇杯 4回戦 鳥栖戦|試合後のセレッソ選手コメント(宏太・亜土夢・トシ・ヨニッチ)
天皇杯R16:その他の試合の状況(ACL出場の鹿島・浦和の試合は未実施)
左のヤマは、川崎・広島も敗戦したので、どこが決勝に進んでもおかしくない感じがありますね。右は鹿島・横浜の勝者が来そうな気がしますが、どうなるのか楽しみです。