アウェイ大分でのルヴァンカップ初戦。狙い通りの展開で先制するも、後半終了間際に立て続けの2失点で逆転負け
2019年シーズンのJ1リーグ開幕戦で勝利し、リーグ2戦目は落としてしまったセレッソ大阪。ルヴァンカップのグループステージ初戦は公式戦での連敗は避けたいところ、アウェイでの一戦となりますが勝ち点を持ち帰りたいところ。
対する大分も、開幕戦では鹿島を破り初勝利を挙げましたが、リーグ2戦目は松本に敗戦、こちらも同様に公式戦での連敗は避けたいチーム同士の対戦となりました。
セレッソは、初タイトルを獲った2017年シーズンのルヴァンカップのグループステージで公式戦初勝利を挙げて、J1リーグ戦も含めて調子を上げていったので、2019年シーズンのルヴァンカップの初戦でも勝利したいところです。
さて、試合の方は、両チームとも直近のリーグ戦からは大幅にメンバーを入れ替えて戦いました。セレッソはU-21枠として歩夢(瀬古選手)を3CBのスタメンとして起用し、前半に狙い通りの崩しからブルーノ・メンデスのゴールで先制。その後、守勢に回る時間帯が長くなりますが、このままゲームを終わらせられるかと思っていたゲーム終盤、ディフェンスラインからのつなぎの縦パスを狙われてショートカウンターから失点。そして、アディショナルタイムに追加点を奪われて、残り数分間で逆転を許す残念な敗戦となってしまいました。
大分トリニータ | 2 | 0 | 前半 | 1 | 1 | セレッソ大阪 |
2 | 後半 | 0 | ||||
89′ 丸谷 拓也
90+2′ 後藤 優介 |
得点 | 23′ ブルーノ メンデス |
ACL出場の4チームを除く、J1の14チームと昨季J1に在籍していた現J2の2チームを合わせた合計16チームで争うグループステージのリーグ戦。
4チームずつ4グループに分かれて戦いCグループに属するセレッソは、初戦の敗戦でリーグ戦の順位は4位(グループ最下位)となってしまいました。
グループ上位2チームに入って、プレーオフステージに進み、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進出できるように、1戦1戦頑張ってほしいものです。
スタジアム | 昭和電工ドーム大分 |
入場者数 | 5,320人 |
天候/気温/湿度 | 屋内 / 10.4℃ / 90% |
主審 | 家本 政明 |
副審 | 八木 あかね、川崎 秋仁 |
第4の審判員 | 吉田 哲朗 |
大分に観戦に行きたいと思ってはいますが、平日夜の大分には行けなかったので、スカパー!での観戦となりました。
メンバー
トリニータ戦のスタメン(写真は全て公式より)
GKはタンタン。DFは3バックで、歩夢・木本・瑛ちゃんが並びます。そして、ボランチが藤田とデサバト、WBが左に陸・右に宏太、2シャドウが左にトシ・右に亜土夢、1トップがブルーノ・メンデスという布陣で挑みます。
この試合では、直近2試合では左利きの翔を右WBに起用していたのと同じように、右利きの陸を左WBで起用しているところが、ロティーナ監督のセレッソという印象がありますね。
大分 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 21 | 小島 亨介 | GK | 27 | 丹野 研太 | ||
DF | 16 | 岡野 洵 | DF | 3 | 木本 恭生 | ||
8 | 丸谷 拓也 | 15 | U-21瀬古 歩夢 | ||||
38 | U-21高畑 奎汰 | 16 | 片山 瑛一 | 63′ | |||
MF | 19 | 星 雄次 | MF | 2 | 松田 陸 | 61′ | |
20 | 小手川 宏基 | 5 | 藤田 直之 | ||||
25 | 小林 成豪 | 66′ | 6 | レアンドロ デサバト | |||
40 | 長谷川 雄志 | 75′ | 7 | 水沼 宏太 | |||
FW | 11 | 馬場 賢治 | 70′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 70′ |
18 | 伊佐 耕平 | 20 | ブルーノ メンデス | ||||
45 | オナイウ 阿道 | 32 | 田中 亜土夢 | ||||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 31 | ポープ ウィリアム | GK | 1 | 圍 謙太朗 | ||
DF | 29 | 岩田 智輝 | 66′ | DF | 23 | 山下 達也 | 63′ |
5 | 鈴木 義宜 | 29 | U-21舩木 翔 | 61′ | |||
MF | 14 | 小塚 和季 | MF | 10 | 清武 弘嗣 | ||
32 | 前田 凌佑 | 75′ | 17 | 福満 隆貴 | 70′ | ||
FW | 10 | 藤本 憲明 | 38 | 西本 雅崇 | |||
9 | 後藤 優介 | 70′ | FW | 18 | ヤン ドンヒョン | ||
監督 | 監督 | ||||||
片野坂 知宏 | ロティーナ |
試合前の選手入場のシーン
この試合スタメンのタンタンは大分でプレーしていた経験があり、大分育ちのキヨもこの試合はベンチ入りしています。
試合展開
直近のリーグ戦のスタメンからは、木本だけがスタメン継続で大きくメンバーが変わりました。
メンバー紹介の部分でも書きましたが、リーグ戦では左利きの翔が右WBで出ていたのに対して、この試合では右利きの陸が左WBで出場していました。陸も右サイドバックを中心に主に右サイドで活躍していた選手だけに、利き足と逆サイドのワイドの位置に選手を配置するロティーナ監督らしい布陣となりました。
この試合でU-21枠で出場したのは、歩夢。昨シーズンまでは高校生で、シーズン途中でプロ契約をした期待の育成出身の選手です。この日も3CBの左に入って、堂々としたプレーを見せてくれていました。
特に、縦へのフィードのパスなどを狙って出せていたと思います。
試合の方は、同じ3-4-2-1の布陣同士の戦いでしたが、ボールを保持するのは大分の方。ただし、前半はセレッソが堅い守備で大分の攻撃を跳ね返し、ボールは持たれるものの危なげない試合運びを見せます。
そして、ゲームが動いたのは前半の23分、左サイドにボールを繋ぎ、左ワイドで受けた陸が、左シャドウのトシに縦パス。これをトシが受けて落としたボールを、再び陸が裏のスペースに走るブルーノ・メンデスにスルーパス。これを受けたメンデスが、相手DFとコンタクトしながらもボールを縦に運び、ペナルティエリア内に持ち込むと左足でシュート!これがゴールに決まり、セレッソ大阪がいい時間帯で先制します!!
ブルーノ・メンデスを祝福する選手たち
ブルーノ・メンデスを祝福するデサバト
先制したセレッソは、木本を中心に相手の攻撃を跳ね返し続け、危なげない展開で1点リードのまま後半に折り返します。
この日ボランチで先発出場の藤田
1トップで奮闘していたブルーノ・メンデス
後半に入ると、大分が攻勢を強めますが、セレッソも攻撃面で反撃。
57分には、右CKの藤田のクロスから木本がヘディングで合わせてゴール枠に飛ばしますが、これは相手DFがカバーしてクリアされゴールとはなりません。
そして、早い時間帯からロティーナ監督は選手交代に踏み切って行きます。
まず、61分に陸→翔。63分に瑛ちゃん→山ちゃん。この交代で、それぞれ翔が左WB、山ちゃんが右CBと交代前の選手と同じポジションに入ります。
続く、70分にもトシ→隆貴と交代し、隆貴が左シャドウに入ります。1点リードしている段階で、残り20分の段階でカードを切りつくしたロティーナ監督。少しびっくりしました。
そして、交代後の時間帯はさらに守勢に回り、セレッソは防戦一方の展開になります。ただ、この時点ではブロックの外でボールを回されていたので、あまりピンチらしいピンチはなかったように思っていました。
これで逃げ切りかなと思っていた終盤の89分、ディフェンスラインで左に展開し、翔がクサビの縦パスを隆貴に通そうとしますが、これを相手DFに狙われてショートカウンター。ワンツーが2回キレイに決まり、ペナルティーエリア内中央に進入されると、豪快にゴールに叩き込まれて、同点になってしまいます。
アウェイで勝ち点1を持ち帰れたら御の字かと思っていたアディショナルタイムには、相手GKからの攻撃を頭で繋がれ、カウンターからゴールに流し込まれ、あっという間に逆転を許してしまいます。
そして、このままの点差でタイムアップ。残念ながら終盤の逆転劇で敗戦となってしまいました。
感想など
2017年シーズンに初タイトルを獲ったルヴァンカップ、昨シーズンはACLに出ていた関係でノックアウトステージ(準々決勝)からの出場でしたので、ひさびさにグループステージから出場してる感じがしました。
2017年のグループステージでは、木本がブレイクして、ラッキーボーイ的な活躍でそのままリーグ戦でもスタメンに定着していきましたので、U-21枠もあるルヴァンカップで今年も新しい選手が出てきて欲しいものです。
そして、この試合のU-21枠で出場していたのは歩夢。左CBとしてスタメン出場して、ブルーノ・メンデスに縦パスを何度も通したり、相手FWを上手く潰したりと、まずまずの活躍を見せていたと思います。個人でラインを上げてオフサイドトラップを狙うような場面もあったり(ディフェンス間の意志疎通ができてなくて失敗)、積極的に物怖じせずプレイできていました。
途中出場で出てきた翔も同じくU-21枠の選手で、翔はリーグ戦での連続スタメン出場してますので、こちらもロティーナ監督から期待をかけられている選手の一人かと思います。
若手育成にも定評のあるロティーナ監督の采配で化ける選手がドンドン出てきてほしいです。
試合自体はまさかの逆転負けで、それも終盤にあっという間に逆転されたので、ショックは大きいかもしれませんが、まだ新チームでの戦いの日は浅いので、ここからチームとしての戦いを積み上げて行ってほしいと思います。
キヨも開幕戦で言ってたように、しばらく我慢の試合が続くかもしれませんが、応援する私たちもブレずに信じて行きたいと思います。
がんばれ!セレッソ大阪!!
試合詳細はコチラ↓
Jリーグ公式ハイライト動画
セレッソ公式ハイライト動画
2019JリーグYBCルヴァンカップ 第1節 2019.3.6 (水) 19:03KO 大分vsC大阪(公式)
JリーグYBCルヴァンカップ 第1節 大分vsC大阪(まいど!セレッソ!)
ルヴァンカップ 第1節 大分戦|試合後のロティーナ監督(セレッソ)記者会見コメント
ルヴァンカップ 第1節 大分戦|試合後のセレッソ選手コメント(ブルーノ・メンデス、宏太、歩夢)
グループステージ順位表
更新日:2019年3月6日(水) 21:54
Aグループ
順位
|
クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
1 | V・ファーレン長崎 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
2 | 北海道コンサドーレ札幌 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
2 | 横浜F・マリノス | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
4 | 湘南ベルマーレ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | -1 |
Bグループ
Cグループ
Dグループ
順位の決定
グループステージ全試合が終了していない場合、同勝点は同順位。
グループステージが終了した時点で、勝点合計の多いチームを上位とし、順位を決定。ただし、勝点が同じ場合は以下の順によって順位を決定。
①勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点
②勝点が同一のチーム同士で行った試合の得失点差
③勝点が同一のチーム同士で行った試合の得点
④勝点が同一のチーム同士で行った試合のアウェイゴール
①~④を適用してもなお、順位が決定しない場合、①~④を当該チームの直接対決に限り再度適用して、最終順位が決まる。この手順で決定に至らない場合、⑤~⑨が適用される。
⑤グループ内の全試合の得失点差
⑥グループ内の全試合の得点
⑦順位決定にかかわるチームが2チームのみで、その両チームがフィールド上にいる場合はPK方式(ABBA方式)
⑧反則ポイントの少ない順
⑨抽選