アウェイ連戦のFC東京戦は、嘉人の開幕3戦連発のゴールなどで2度のリードを奪うも、前節と同じような展開で逆転負け。
ACLでの前倒し開催となった前節から中2日で迎える第2節(通算3戦目)は、アウェイ連戦で対戦相手はFC東京です。
直近の昨季王者川崎戦を悔しい逆転負けで落としたセレッソ大阪、連敗だけは避けたいところです。そして、連戦が続く中での選手起用がどうなるのか、レヴィー新監督がどういう采配を行うかも注目です。
開幕2戦でスタメン出場・連続ゴールと結果を出しているベテランの嘉人(大久保選手)が連続出場するのか、それとも選手を入れ替えてくるのか。また、選手交代をどのように行うのか、3人までなのか・5人まで交代するのか等に注目が集まった試合だと思います。
結果、嘉人は開幕から3試合連続のスタメン出場、育成出身の若手CBの西尾選手も3戦連続のスタメン出場でした。
そして、なんと開幕3戦連続ゴールの離れ業をやってのけた嘉人のゴールで先制し、セレッソが1点リードで前半を折り返します。
後半に入ると相手がペースを握り始めます。54分、西尾選手からのバックパスの処理をGKジンヒョン(キム・ジンヒョン選手)が誤り、相手FWにゴールに押し込まれ同点。しかし、直後の58分に嘉人からの折り返しを原川選手がミドルシュートを叩き込み、再びセレッソがリード。
失点からすぐにリードを奪ったので「勝てる!」と思える展開ではありましたが、FKを直接決められて同点。アディショナルタイムにもセットプレーから、ゴールを奪われてしまい、終わってみれば、前節と同じような展開で、3-2のスコアで逆転負けとなってしまいました。
川崎戦のような流れの中からの失点ではなく、ミス・セットプレーからの失点でしたので、勿体ない試合となってしまいました。
選手交代も3人でしたので、個人的には、もう少しなんとかできたような印象を受けていますが、監督が考えていたことは違うことなのかなと思っています。
西尾選手も、体を張った守備でチームに貢献していたと思いますので、本当に勝ちきりたかった試合となりました。
スタジアム | 味の素スタジアム |
入場者数 | 4,768人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 20.7℃ / 32% |
主審 | 西村 雄一 |
副審 | 渡辺 康太、竹田 明弘 |
第4の審判員 | 堀越 雅弘 |
VAR | 高山 啓義 |
AVAR | 西橋 勲 |
メンバー
FC東京戦のスタメン(写真はすべてセレッソ公式より)
前節、メンバーから外れていたトヨ(豊川選手)・おっくん(奥埜選手)がスタメンに復帰して、嘉人とトヨの2トップ。原川選手・おっくんのダブルボランチの布陣で臨みます。
センターバックは若い2人が3戦連続継続で、西尾君が3戦目はどんなプレーを見せるかにも個人的には注目していました。
FC東京 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 13 | 波多野 豪 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 37 | 中村 帆高 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
4 | 渡辺 剛 | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
3 | 森重 真人 | 15 | 瀬古 歩夢 | 59′ | |||
6 | 小川 諒也 | 33 | 西尾 隆矢 | ||||
MF | 10 | 東 慶悟 | 72′ | MF | 4 | 原川 力 | |
2 | アルトゥール シルバ | 46*’ | 10 | 清武 弘嗣 | |||
31 | 安部 柊斗 | 17 | 坂元 達裕 | ||||
FW | 27 | 田川 亨介 | 59′ | 25 | 奥埜 博亮 | ||
20 | レアンドロ | 90+4′ | FW | 20 | 大久保 嘉人 | 59′ | |
9 | ディエゴ オリヴェイラ | 72′ | 32 | 豊川 雄太 | 77′ | ||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 1 | 児玉 剛 | GK | 50 | 松井 謙弥 | ||
DF | 25 | 蓮川 壮大 | DF | 26 | 小池 裕太 | ||
32 | ジョアン オマリ | 46*’ | 3 | 進藤 亮佑 | 59′ | ||
MF | 7 | 三田 啓貴 | 72′ | MF | 5 | 藤田 直之 | |
FW | 11 | 永井 謙佑 | 72′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 77′ |
15 | アダイウトン | 59′ | 22 | 松田 力 | 59′ | ||
23 | 渡邊 凌磨 | 90+4′ | 29 | 加藤 陸次樹 | |||
監督 | 監督 | ||||||
長谷川 健太 | レヴィー クルピ |

試合展開
前半
前半はセレッソペースで試合が進みました。
FC東京がもう少し強めにプレスに来るかと思っていましたが、そこまで強くなかったのでセレッソがボールを運びながら、チャンスを伺って行きます。
そして、右サイドの陸(松田選手)・タツ(坂元選手)でチャンスを作っていくと、14分に待望の先制点が生まれます。
右サイドでボールを持ったタツが顔を上げた瞬間に、嘉人が反応。ゴール前のスペースに相手守備陣のマークを外して入っていくと、そのスペースにタツがクロス。
相手GKの前で、ヘディングで軽く触ったシュートがゴールネットを揺らし、セレッソ大阪が先制ゴール!!
嘉人は、これでJ1通算189ゴールになりましたね。200ゴールまで後11ゴールなら、何とかなりそうな気がしてきました。
2トップに戻ってきたトヨ(豊川選手)
左サイドで積極的な攻撃参加のマル(丸橋選手)
ボランチのおっくん(奥埜選手)も要所で光るプレーを見せます。前半29分のゴール前でのミドルシュートは枠に飛ばせていたらスーパーでした。
ボランチで攻守に奮闘の原川選手。セレッソ初ゴールは嬉しいですね。
前半は、キヨ(清武選手)を中心に攻撃を仕掛けるセレッソが攻勢のまま進み、セレッソが1点リードのまま後半へ。
後半
後半、相手は森重選手をアンカーの位置に上げて、セレッソに傾いた流れを引き戻しに来ます。
この選手交代をキッカケに、攻撃の面でも、守備の面でも改善がされたFC東京が徐々にペースを握り始めます。
しかし、まだ決定的なチャンスがなかった中で、ミスからセレッソは失点してしまいます。
背後のスペースに出された相手のパスを、GKにバックパスした西尾選手。このパス自体は特に悪いものではなかったのですが、GKジンヒョンがトラップして左足に持ち替えようとした際にコントロールミス。
ゴール前にボールを、ジンヒョンが左サイドにパスをする前に、相手FWの田川選手がスピードに乗ってきて押し込み、同点に追いつかれてしまいます。
コントロールミスはあり得ることなのですが、ミス前後でもう少し違う対応もあったかなとは思えたシーンでした。(西尾君のパスは特に悪くなかったです)
ミスで失点したので嫌な展開になったなと思いましたが、なんとすぐに再びリードを奪います。
58分に右サイドをゴールライン際までボールを運んだセレッソ。嘉人がマイナス方向へグラウンダーのクロスを送ると、ペナルティエリア内中央でキヨがスルー。後ろから走りこんできた原川選手が、右足でコントールしながらのミドルシュート。
これが豪快に相手ゴール左上に決まり、セレッソが再びリードを奪いました。
「よし、これでなんとか大丈夫やろう」と思ったシーンでした。
そして、得点直後の交代でセレッソは2枚替え。
歩夢(瀬古選手)を下げて、セレッソデビューの進藤選手を投入。
もう一人は、嘉人を下げて、力(松田力選手)が入りました。
残り30分ほどある時間帯での交代でしたので、おそらく嘉人は連戦の疲れを考慮してのこと・歩夢は前半にイエローカードをもらっていたことが大きな理由かと思います。
そして、進藤選手と松田力選手に、このチームでの経験を積ませたい(慣らしたい)という要素が強かったと思います。
個人的には、この交代時はFWでは加藤選手が入ってくると思っていました。2試合とも交代出場でしたし、慣らしていく意味でも、ポストプレーができる(起点ができる)意味でもそうかとは思っていました。
徐々に試合はオープンな展開になっていき、東京もチャンスを作り始めます。
そして、69分にペナルティエリア手前中央付近で、原川選手が相手MFの安部選手を倒してしまいFKを与えてしまいます。このFKをレアンドロ選手に直接決められてしまい、2-2の同点。
オープンな展開は続きますが、決定機はFC東京の方が多く作り、84分にはあわや逆転ゴールというレアンドロ選手の強烈なシュートを、ゴールにカバーに入っていた西尾選手が顔面でクリア。ゴールは割らせません。
そのシーンがこのDAZNのツイートのシーンです
/
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この体を張った守備で、なんとか失点を食い止めていたセレッソ。このままの流れでドローで勝ち点1を持ち帰れるかと思ったのですが、甘くなかったです。
後半アディショナルタイム、セレッソ陣右サイド(相手の左サイド)のコーナー付近でFKを与えてしまいます。ゴールに向かうボールのクロスをニアサイドに上げられると、GKの手前でコースを変えられてしまい、そのままゴール。ついにFC東京にリードを許す展開になります。
そして、得点はそのままでタイムアップ。2度もリードしながら前節と同じように逆転され、スコアも同じ3-2でアウェイで手痛い敗戦を喫しました。
感想
2試合続けて大変悔しい敗戦となりました。
開幕3戦連発で4ゴールの嘉人の引き寄せた流れで勝てると思ったのですが、甘かったですね。
個人的には、嘉人を下げたタイミングで加藤選手、トヨを下げるタイミングでは、おっくんを前に出してナオ(藤田選手)をボランチに入れて、試合をコントロールするような選手交代を期待しましたが、レヴィーの考えは違いましたね。
西尾選手は、前節はLダミアン選手に活躍され悔しい思いをしたとは思いますが、今節も悪くなかったと思います。競り合いの場面でも当たり負けしないですし、フィードの面でもいいパスを出していました。相手の決定機を体を張って防いだり、セットプレーで攻撃参加したり、本当に攻撃・守備の双方で成長していると思います。
ダンクレー選手・チアゴ選手などが来日したら、どうなるのかはわかりませんが、出場を続けて欲しいものです。
あとは、攻撃陣ですが、NJ(西川選手)・もっくん(中島選手)・寛人(山田選手)・藤尾選手あたりの若手選手もどんどんメンバーに絡んで来てほしいなと思っています。
さて、次節10日(水)は、昨シーズンまでの監督、ロティーナが率いる清水エスパルスとの対戦です。さあどうなるんでしょうね。
今のところ、清水は1勝1分のペースで来ていますし、手強いことに変わりなさそうです。
セレッソもメンバーを入れ替えるのかどうかも気になりますし、失点を減らして勝ち点3を積み上げたいです!!がんばれ!セレッソ!!
試合データ・ハイライト
セレッソ公式ハイライト動画
セレッソ公式HP:2021 J1リーグ第2節 FC東京vsセレッソ大阪 2021.3.6 14時KO @味の素スタジアム
Jリーグ公式HP:選手コメント(レアンドロ選手・森重選手/大久保選手・原川選手)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2021年3月7日(日) 15:27
順位
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クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
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負
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得点
|
失点
|
得失点
|
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1 | 川崎フロンターレ | 9 | 3 | 3 | 0 | 0 | 10 | 3 | 7 |
2 | サガン鳥栖 | 6 | 2 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 |
3 | 名古屋グランパス | 6 | 2 | 2 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 |
4 | 清水エスパルス | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 5 | 3 | 2 |
5 | FC東京 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 4 | 3 | 1 |
6 | 大分トリニータ | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 3 | 2 | 1 |
7 | ヴィッセル神戸 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 |
8 | 北海道コンサドーレ札幌 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 5 | 2 | 3 |
9 | セレッソ大阪 | 3 | 3 | 1 | 0 | 2 | 6 | 6 | 0 |
10 | 柏レイソル | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | -1 |
11 | サンフレッチェ広島 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 | 4 | 0 |
12 | 徳島ヴォルティス | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 |
13 | アビスパ福岡 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 3 | 4 | -1 |
14 | 横浜F・マリノス | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 3 | 5 | -2 |
15 | 浦和レッズ | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | -2 |
16 | ベガルタ仙台 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 2 | 6 | -4 |
17 | ガンバ大阪 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | -1 |
18 | 鹿島アントラーズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | -2 |
18 | 湘南ベルマーレ | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 3 | -2 |
20 | 横浜FC | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 7 | -5 |