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2018 J1リーグ 第32節 セレッソ大阪 vs 川崎フロンターレ

堅守で川崎の攻撃を跳ね返し・カウンター2発で尹セレッソが狙い通りの快勝!

2018年J1リーグも残り3節。第32節はリーグ優勝に王手をかけている川崎フロンターレをホーム ヤンマースタジアム長居に迎えての一戦。

この試合に勝てば文句なしで優勝の川崎フロンターレは自力で優勝を決めたいので勝ち点3が欲しいところ。対するセレッソ大阪も、ACL出場圏の3位以内は厳しくなった状況とはいえ、やはり目の前で優勝されるのは避けたいことに加えて、前節・前々節と攻撃が全く噛み合わず、無得点で連敗をしているため、連敗をストップして勝ち点3を積み上げたいところです。

目の前で優勝を見届けたい川崎サポーターが大勢詰めかけ、アウェイ側がびっしり水色に染まったヤンマースタジアム長居での一戦は、前半立ち上がりは川崎が押し込む展開で始まりますが、セレッソが4-4-2の堅い守備で川崎にほぼ決定機を作らせることなく、無失点に抑えこみスコアレスで前半は終了。

後半、健勇が先制ゴールを奪った後も堅い守備で川崎にチャンスを作らせませんでしたが、終了間際にミス絡みでPKを与えてしまい同点に追いつかれます。しかし、後半アディショナルタイムにカウンターから、やまむーがきっちりとゴールに流し込み、2-1でタイムアップ。堅守速攻で見事なカウンターを決めたセレッソが狙い通りのプランで勝利を収めました!!

セレッソ大阪 2 0 前半 0 1 川崎フロンターレ
2 後半 1
杉本 健勇 ’55

山村 和也 ’90+4

得点  家長 昭博  ’90

この勝利で川崎の自力での優勝は阻止しましたが、他会場で2位の広島が敗戦してしまったため、川崎フロンターレの2度目のJリーグ制覇・リーグ連覇が決まりました。

この優勝で、川崎フロンターレは通算2冠を達成(2017年J1リーグ優勝、2018年J1リーグ優勝)し、星が2つとなりました。

昨シーズン、お互いの初タイトルを懸けて戦ったルヴァンカップではセレッソが優勝し、続く天皇杯も制してセレッソが2冠を達成しましたが、同じ2冠でも、カップ戦の2冠とリーグ戦の2冠(かつ2連覇)は大きく違うと思います。

リーグ王者として2018年シーズンに臨んだ川崎の、コンスタントに勝ち点を積み上げて連覇を果たした強さは本物ですね。セレッソも2年連続でのタイトル獲得を目指して、常勝クラブを目指して挑戦してきましたが、結局、今年は1つもタイトルを獲ることができませんでした。その意味でも、コンスタントに力を出せる状態ではなく、まだまだ常勝クラブへの道は遠い状態です。

この日の夜(日本時間)にはACL決勝の第2戦が行われ、鹿島アントラーズがイランのペルセポリスを退けて、初のACL優勝・通算20冠を達成したことと合わせて、常勝クラブまでの距離をあらためて感じた一日となりました。

スタジアム ヤンマースタジアム長居
入場者数 26,600人
天候/気温/湿度 晴 / 20.5℃ / 32%
主審 村上 伸次
副審 武田 光晴、林 可人
第4の審判員 廣瀬 格

試合前

この日のヤンマースタジアムは、本当に川崎サポが多く詰めかけていて、少し圧倒される雰囲気がありました。

こんな感じで本当にアウェイ側ゴール裏が水色になってました。

試合開始前にはビッグフラッグも出してました(パノラマ:クリックで拡大)

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メンバー

川崎フロンターレ戦のスタメン

この日は、右SBに陸が復帰。あとは前節と同じメンバーが発表時点では並んでいたのですが、トシがアップ中に負傷してしまい、亜土夢が変わって左SHのスタメンに入っています。

セレッソ大阪 川崎フロンターレ
スターティングメンバー スターティングメンバー
GK 21 キム ジンヒョン GK 1 チョン ソンリョン
DF 2 松田 陸 DF 18 エウシーニョ 76′
14 丸橋 祐介 3 奈良 竜樹
22 マテイ ヨニッチ 5 谷口 彰悟
23 山下 達也 7 車屋 紳太郎
MF 6 山口 蛍 MF 25 守田 英正
7 水沼 宏太 10 大島 僚太
11 ソウザ 88′ 14 中村 憲剛
FW 8 柿谷 曜一朗 65′ 41 家長 昭博
9 杉本 健勇 2 登里 享平 37′
32 田中 亜土夢 76′ FW 8 阿部 浩之 76′
控えメンバー 控えメンバー
GK 27 丹野 研太 GK 30 新井 章太
DF 5 田中 裕介 DF 29 舞行龍ジェームズ
MF 15 木本 恭生 88′ MF 16 長谷川 竜也
17 福満 隆貴 76′ 22 下田 北斗
24 山村 和也 65′ 27 鈴木 雄斗 76′
26 秋山 大地 37 齋藤 学 76′
FW 20 知念 慶 37′
監督 監督
尹 晶煥 鬼木 達

そのため、ベンチメンバーは1人セレッソが少ない状態となりました。

試合開始前の整列のシーン

両チームのキャプテン

試合開始前の円陣

左SHに入った亜土夢

試合展開

前半

立ち上がりは、フロンターレが優勢に試合を進めます。

4分に中村選手のミドルシュート、5分に守田選手のシュート(これはシュートミスで枠に飛ばず)、10分にの阿部選手のシュートがセレッソゴールを襲いますが、ジンヒョンがしっかりセーブすることでゴールを割らせません。

川崎相手にポゼッションは譲る展開になるのは想定内で、セレッソはきっちりと4-4-2のフォーメーションでブロックを作ると、前線からの守備も含めてコンパクトな形を維持して中を封じると、川崎に決定機をほとんど作らせません。

立ち上がりこそ、前線からの守備やボールロスト時のプレスができていませんでしたが、徐々に昨シーズンを思いだすかのような守備で、前半途中からは安心して観ていられました。

そして、この試合で効いていたのが亜土夢。トシの負傷で急遽スタメン出場となりましたが、左サイドで守備・攻撃の両方でいいポジションを取り、ボールの捌きもよく、セレッソのいい流れを作っていたように思います。

トップで積極的なプレーを見せた健勇

前半開始早々の曜一朗はここ2節の試合と変わらない動きでしたが、徐々に裏を狙ったり、ゴール前に飛び出したりという動きも見せてはいました。守備面では、相変わらず周りと連動した動きができていなくて微妙な状況でしたが、ここ2試合よりはマシな状況だったかと思います。

そして、前半終了間際には立て続けにチャンスが生まれます。

蛍のクロスに飛び込んだ曜一朗が頭で合わせようとしますが、これはミートせず枠を外れます。

44分にはCKの流れから、ソウザが強烈なミドルシュートを放ちますが、これは相手GKにセーブされ、ゴールとはなりません。

続くCKでも、こぼれ球に健勇がフリーで詰めますが、シュートは枠を捉えられず…スコアレスで前半は終了します。

後半

後半も立ち上がりは川崎がペースを握りますが、55分にセレッソが均衡を破ります。

GKジンヒョンが、ロングスローで左サイドに開いたマルにつなぐと、センターライン付近で受けたマルが、中央で待つ健勇にくさびのパスを送ります。健勇はダイレクトで左にはたき、ペナルティエリア左手前角付近に走りこんだ亜土夢がダイレクトでグラウンダーのクロスを中に送ると、このクロスをワンタッチで前に運んで相手DFを置き去りにした健勇が左足でゴールに突き刺し、セレッソ大阪が狙い通りの展開で先制点を奪います!!!

健勇を祝福に走る宏太

健勇に群がる選手たち

Jリーグ公式動画(健勇のゴール)

この得点で理想的な試合展開になったセレッソ、この後の時間帯もきっちりと守備を堅めて川崎の攻撃を跳ね返します。

そして65分には、曜一朗→やまむーへと交代

曜一朗はベンチには寄らず下がります…(この辺りが確執を感じてしまいますね)

ここ2試合フル出場していたのが疑問になるくらいのデキだった曜一朗ですが、この日はスパッと尹さんが交代というカードを切ります。

これまでの試合ではリードしていなかったから交代できなかったのか、何があったのかはわかりませんが、この交代で、終盤は5バックにもできるメンバー構成になり、采配としては納得できる内容かと思います。

そして、この交代をきっかけに、守備が一段と機能をし始めます、そして守備がきっちりできるということは、攻撃も噛み合ってくるということで、この交代以降、川崎Fにシュートらしいシュートを打たせず、決定機も作らせないまま時計の針を進め、プラン通りに勝利が近づきます。

しかし、終了間際の90分、ゴール前で宏太のバックパスが弱く少しズレたところを相手FWの知念選手に奪われ、ゴール前まで運ばれると、ジンヒョンがチャレンジした足に引っ掛かり倒してしまい、PKを与えてしまいます。

このPKの判定は、ボールには先に触ってはいますが、足を引っかけているのもあるので、PKと言われても文句は言えない内容かと思います。そして、家長選手にPKを決められてしまい同点に追いつかれてしまいます。

このままドローかと思われた一戦ですが、アディショナルタイムにも攻撃を仕掛けてくる川崎の攻撃を跳ね返し、セレッソが2度カウンターからチャンスを作ります。

1度目は健勇が起点となり、左サイドの交代出場の隆貴にパスを送り、隆貴がペナルティエリア内に進入しますが、ボールを奪われてしまい、シュート・クロスを送ることができませんでした。

しかし2度目のカウンターも、健勇が起点となり、ロングスルーパスを左サイドの隆貴に送ると、今度はドリブルで縦に持ち込み、中に走りこんでいたやまむーにパス、これをインサイドシュートでゴールにやまむーが流し込み、90+4分にセレッソが再びリードを奪います!!!

ゴールを祝福する蛍とやまむー

Jリーグ公式ゴール動画(やまむーのゴール)


そして、2-1のままタイムアップ!

堅守速攻という昨シーズンの尹セレッソを思わせる戦いでセレッソが狙い通りの勝利を収めました!!!

感想など

スタジアムインタビューのやまむー

スタジアム一周の選手たち

久々の流れの中から、カウンターからのゴールを2つ見れて、王者川崎相手に今シーズンダブルを決める勝利を挙げれて本当によかったです。

※実質はXEROXスーパーカップも勝利したのでトリプルですかね。

広島が負けたことで、目の前で川崎の優勝が決まってしまいましたが、快勝してからのセレモニーだったので、まあ落ち着いた気持ちで、拍手しながら見ることができました。

そして、冒頭でも書きましたが、星の数は2つになりましたが、カップ戦2つを獲ったセレッソと、リーグ戦を連覇したフロンターレでいうと、強さという意味では、少し差がついたかなという印象ですね。

やっぱりリーグ連覇はすごいですし、うちもリーグ戦を早く獲りたいなと思いました。

そして、この試合では堅守速攻でハードワークしていく尹セレッソのサッカーが戻ってきて、本当に狙いどおりの勝利を挙げることができました。

ここ2試合のふがいない負け方を見ていたので、もうアカンのかなという気持ちもありましたが、思いどおりの展開で勝利できて残り2試合も楽しみになってきました。65分に見せた采配も含めて、残り2試合、尹さんのサッカーを体現できるメンバーで戦って、締めくくってほしいなと思います。

若手にチャンスも与えて欲しいですし、チームの戦術に沿ってプレーができない選手は特別扱いすることなく何番をつけていようがメンバーから外してしまってよいと私は思います。

リーグ戦終了後は監督退任が既定路線のように昨今報道されていますが、ここ数試合のゴタゴタを感じさせるような展開がなく、そのまま尹さんの思うメンバー構成・采配ができていたらどうなっていたのかなとは思います。

今年は堅守速攻型からポゼッション型を目指した中でプラン通りにはできなかったですし、攻撃の型も結局作れないままの状況でしたから、このままの状態で続けることはダメなのでしょうけど、突然漏れ聞こえてきた尹さん契約満了情報から始まった一連のごたごたが残念過ぎてなりません。そういう雑音なく、監督を支えながらチームマネジメントできていたら、少し結果も違ったのではないかなと思わずにはいられません。

そんなこんなで、来シーズン、どういうメンバー構成で戦うことになるのかなど、少し気になり始めていますが、まずは、あと残り2試合にきっちり勝利して、少しでも上の順位で今シーズンを終えて欲しいと思います。

優勝セレモニー

大型ビジョン

ふろん太とカブレラが金色に…

このシャーレを掲げるところを生で見てみたいですね。

川崎フロンターレ、優勝おめでとうございます!

試合詳細はコチラ

Jリーグ公式ハイライト動画

セレッソ公式ハイライド動画

2018明治安田生命J1リーグ 第32節 2018.11.10 (土) 14:03KO C大阪vs川崎F(オフィシャル)

2018明治安田生命J1リーグ 第32節 C大阪vs川崎F(まいど!セレッソ)

J1 第32節 川崎F戦|試合後の尹晶煥監督(セレッソ)記者会見コメント

J1 第32節 川崎F戦|試合後のセレッソ選手コメント(やまむー・健勇・亜土夢・隆貴・ホタル・ヨニッチ)

更新日:2018年11月10日(土) 18:13

順位
クラブ名
勝点
試合数
得点
失点
得失点
1 川崎フロンターレ 63 32 19 6 7 53 26 27
2 サンフレッチェ広島 56 32 17 5 10 44 31 13
3 鹿島アントラーズ 52 32 15 7 10 47 39 8
4 北海道コンサドーレ札幌 51 32 14 9 9 44 46 -2
5 FC東京 50 32 14 8 10 37 29 8
6 浦和レッズ 48 32 13 9 10 47 35 12
7 清水エスパルス 47 32 14 5 13 49 41 8
8 セレッソ大阪 47 32 12 11 9 37 34 3
9 ガンバ大阪 45 32 13 6 13 37 41 -4
10 ベガルタ仙台 45 32 13 6 13 42 48 -6
11 横浜F・マリノス 41 32 12 5 15 54 52 2
12 ヴィッセル神戸 41 32 11 8 13 39 47 -8
13 ジュビロ磐田 41 32 10 11 11 34 44 -10
14 湘南ベルマーレ 37 32 9 10 13 34 40 -6
15 サガン鳥栖 37 32 9 10 13 27 33 -6
16 名古屋グランパス 37 32 11 4 17 48 56 -8
17 柏レイソ 33 32 10 3 19 40 52 -12
18 V・ファーレン長崎 29 32 8 5 19 34 53 -19
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