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AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ MD2 セレッソ大阪 vs 広州恒大

尹さんの采配に驚き!強豪相手でも新戦力を起用しチームの底上げと今シーズンの指針も示しながら、ACL2戦で勝ち点4(無失点)で上々の滑り出し

アジア2万クラブの頂点を決める戦い、アジアチャンピオンズリーグ2018。

2月14日に行われたACLグループリーグ第1節(MD1)をアウェイ済州(韓国)で済州ユナイテッドに1-0と勝利して、幸先のよいスタートをきったセレッソ大阪

第2節はホーム長居スタジアムに、中国チャンピオンの広州恒大を迎えての1戦です。

広州恒大とは、2014年のACLのラウンド16でも対戦し、ホームでは1-5で大敗しています。その時のリベンジを果たしたいセレッソ。広州恒大が初戦引き分けたこともあり、ACLの初戦と第2戦で勝ち点6を挙げると、今後のグループリーグの展開が楽になりますので、直接対決で勝利を目指したい一戦でした。

結果は、前半はなかなかペースをつかめませんでしたが、曜一朗と健勇が交代出場した以降、攻勢を強め広州ゴールに迫り2度ネットを揺らします。しかし、1つはオフサイドとの判定、もう1つはコーナーキックのクロスがゴールラインを割っていたため、どちらもノーゴールで、両チームともスコアレスでゲーム終了勝ち点1を分け合いました。

セレッソ大阪 0 前半 0 0 広州恒大
0 後半 0
得点

グループリーグの首位争いのライバルになるであろう広州恒大に負けなかったという点では、評価できる試合かと思います。

そして、もう1試合の済州(韓国)とブリーラムユナイテッド(タイ)の対戦は、済州が勝利したため、セレッソ大阪が1位(勝ち点5)、2位:済州(勝ち点4)、3位:広州恒大(勝ち点2)、4位:ブリーラム(勝ち点1)で、グループ首位を守りました。

スタジアム 大阪長居スタジアム
入場者数 9,885人
天候/気温/湿度 曇り / 6℃ / 54%
主審 アンマル アルジネイビ
副審 アハメド アルラシュディ、ザイド カマル
第4の審判員 ヤコブ アルハンマディ

平日の夜開催でしたが、なんとか試合開始までにはスタジアムに駆けつけることができました。

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メンバー

この日のスタメンは、体格のいい広州恒大相手ということを意識してか、2トップにヤン ドンヒョンと、やまむー(山村選手)の2人を並べ、センターバックにも、山ちゃん(山下選手)を起用して、相手のパワーに対応しようという布陣。

そして、左サイドハーフには、トシ(高木選手)が入っています。

驚いたのが、この2トップ。トシの左サイドハーフ起用は予想できたものの、トップは健勇と曜一朗のどちらかはスタメンに入ると思っていました。そして、ドンヒョンとどちらかが組むのではと予想していたのですが、2人ともベンチに置くというのが驚きでしたね。

メンバー

セレッソ大阪 広州恒大
スターティングメンバー
GK 21 キム ジンヒョン GK 32 リュウ ディエンズオ
DF 2 松田 陸 DF 5 ジャン リンポン
14 丸橋 祐介 6 フォン シャオティン
22 マテイ ヨニッチ 28 キム ヨングォン
23 山下 達也 83′ 35 リー シュエポン
MF 6 山口 蛍 MF 2 リャオ リーション
7 水沼 宏太 86′ 8 ネマニャ グデリ 83′
11 ソウザ 11 リカルド グラル
24 山村 和也 27 ジョン ロン 67′
FW 13 高木 俊幸 75′ FW 7 アラン 75′
18 ヤン ドンヒョン 29 ガオ リン
控えメンバー
GK 27 丹野 研太 GK 40 リュウ シーボー
DF 5 田中 裕介 DF 23 ドン ハンウェン
MF 15 木本 恭生 25 ゾウ チョン
17 福満 隆貴 86′ MF 15 ジャン ウェンジャオ 75′
26 秋山 大地 16 フアン ボーウェン 83′
FW 8 柿谷 曜一朗 75′ FW 17 ヤン リーユー
9 杉本 健勇 83′ 20 ユー ハンチャオ 67′
監督
尹 晶煥 ファビオ カンナバーロ

ベンチにはいつものメンバーと、普段はスタメンに名前を連ねる曜一朗と健勇が入っています。

ACLの試合前のレフリーとの記念撮影。蛍と相手のキャプテン ガオ リン選手。

ACL用のユニフォームを身に着けて戦います。このユニフォームは、前のデザインも特徴的ですが、背番号の数字のフォントも独特な数字になっています。

試合開始前の円陣で気合を入れます。

電光掲示も試合ACL仕様(英語表記)

もう一つの方は日本語表記ですが、ネーミングライツの「ヤンマー」部分は黒で隠されています。

キックオフ前のトシ

前線で仕掛けるところでは、いい動きをしていたと思います。今後も期待したいですね。

試合展開

前半

前半はなかなかセレッソがペースを握れずに、広州恒大ペースで進みます。

4-4-2でいつものように守備でブロックを作って、コンパクトに守るセレッソに対して、広州恒大はロングボールを裏に蹴って圧力をかけてくる戦術をとります。

このロングボール中心の攻撃にセレッソは手を焼き、クリアボールを拾われたり、浮き球の処理を仕切れずにボールが落ち着かない状況が続きます。そのため、なかなか前にボールを運べず守勢に回ります。

そして、14分にはソウザのバックパスを狙われて、シュートまで持ち込まれます。その後も守勢に回る場面が続きますが、23分にはソウザがペナルティーエリア手前中央右から、右足でミドルシュートを放ちます。ボールは枠をとらえますが、相手GKがセーブ、そしてそのこぼれ球をやまむーが左足でダイレクトボレーのシュート。これも枠に飛びますが、GKが反応して得点を奪えません。

左サイドで奮闘していたトシ。仕掛けるプレーが魅力ですね。

相手のセットプレーでの守備のシーン。

右サイドでアップダウンを繰り返していた宏太。前半は守備面での対応などで陸と結構会話していました。

相手FWと両ボランチ(蛍)とソウザ

この日もボランチで攻守の要所で効いていたキャプテン蛍。

32分には左サイドを破られて中にクロスを入れられ、ファーサイドで相手FWに合わせられますが、枠を外れて事なきを得ます。

その後もロングボールを中心に攻めてくる広州に対し、守るセレッソという展開で試合は進み

アディショナルタイム表記もACLバージョン(前半は1分)

両チームスコアレスのまま試合は後半に折り返します。

後半

後半の試合前の円陣

後半に入ると、広州恒大の攻撃にも対応しながら、セレッソが攻勢を強めていきます。

56分には、左サイドからのマルちゃんクロスにドンヒョンがヘディングで合わせます。

(ちょっとボケてますが)精度の高いプレスキック・クロスが魅力のマルちゃん。

相手のロングボールを跳ね返していた山ちゃん。(イエロー出る直前のシーン)

この日もFW、DFと両方のポジションをこなしたやまむー。

この日2トップでフル出場したドンヒョン。周りを生かそう・合わせようという意図が感じられますが、もっと我を出したプレーや中央で構えるプレーができるようになると、相手に脅威になるかなと思っています。

61分にはソウザが高い位置でボールを奪い、ペナルティエリア中央手前からミドルシュート。これは、相手に当たりコーナーキックに。

64分にもソウザが左サイドを突破し、ペナルティエリア左からクロスを上げますが、これはニアでGKがキャッチ。

前半とは打って変わってセレッソがペースを握ります。

相手広州のサポーター席。2014年よりは少なめ。

75分にはトシ→曜一朗へ交代

平日の夜開催で1万人超えとはなりませんでしたが、もう少し入ってほしかったですね

そして、この曜一朗の交代を機に、左サイドでボールをためることができるようになり、マルと曜一朗のコンビで、さらにセレッソが攻勢を強めます。

76分には、FKからマルちゃんの上げたクロスを、ヨニッチが折り返し、ドンヒョンがシュート。ネットを揺らしますが、ヨニッチがオフサイドの判定でノーゴール。

そして78分にも曜一朗がドリブルでペナルティエリア左へ進入し、シュートに持ち込もうとしますが、相手がコーナーキックに逃れます。

そして、このコーナーキックから、マルの左からのクロスをソウザが中で合わせて、再びネットを揺らしますが、マルの蹴ったボールがゴールラインを割っていたため、ノーゴールの判定。

ゴールの匂いが近くなってきたセレッソ。

しかしミスから、ペナルティエリア手前でFKを与えると、相手のシュートをジンヒョンがかろうじてセーブして失点を防ぐ危ない場面も作られます。

そして、山ちゃんと健勇が交代。健勇はそのままトップに入り、代わってやまむーがDFラインに入ります。

トップでチャンスに顔を出して、惜しいシュートも放っていた健勇。

ヨニッチ、ドンヒョン、健勇が並ぶと迫力ありますね。

86分には宏太→隆貴に交代。

この交代で隆貴は、地域リーグ→JFL→J3→J2→J1→ACLと、カテゴリーの違う6つのリーグで出場したことになります。(すごいですね!)

試合は後半終了間際にはセレッソが怒涛の攻めを見せますが、得点をあげることができず、このままスコアレスで終了。

ACLの第1戦・第2戦で勝ち点4をあげ、グループ首位を守りました。

感想など

この試合、後半の攻勢を見ると勝てるチャンスが多かったので、セレッソとしては勝ち点3を獲得したかったですが、勝ち点1を挙げるにとどまりました。

しかし、結果としては上々だと思います。

そして、冒頭でも書きましたが、尹さんの采配には驚きました(いい意味で)。

今年もターンオーバーを上手く使いながら、全員で戦うという姿勢は変わらないんだなという「今年の戦う指針」を示した試合にもなったと思います。

強豪でグループリーグの最大の敵であろう広州恒大に対し、曜一朗と健勇を後半終了間際まで温存し、新戦力のドンヒョンをフル出場させ、山村とドンヒョンというあまり試合では組んでないであろう2トップで挑んだ胆力がすごいです。

試合終了後の健勇

周囲とのコンビネーションを深めていきたいドンヒョンをフル出場させ、戦術的な理由からやまむーとドンヒョン・山ちゃんをスタメンで起用し、キヨの負傷離脱でチャンスが巡ってきたトシもスタメンで起用。

「誰が出ても勝てると信じている」という全員で戦う姿勢を選手にも伝えながら、勝ち点もきっちり挙げて、無失点で乗り切ったところもすごいです。

前半は確かにバタバタしましたが、ハーフタイムできっちり修正し、危なげなく勝ち点を積み上げ、アジアでも戦っていけるということを示した気がします。

リーグ戦の開幕(第1節)、第2節(金曜開催)を経てのACL第3節(タイ・ブリーラム)では、ターンオーバーを使ってくる気がします。

けど、今のチームなら、きっちり結果も出してくれる気がします。

さあ、J1リーグも今週開幕です、今年も楽しくセレッソ大阪を応援したいと思います。

がんばれ!セレッソ大阪!!

試合詳細はこちら

AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ MD2

AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ MD2 C大阪vs広州恒大

ACL MD2 広州恒大戦|試合後の尹晶煥監督(セレッソ)記者会見コメント

ACL MD2 広州恒大戦|試合後のセレッソ選手コメント

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