キンチョウスタジアムのラストマッチは攻撃が機能せず、名古屋に0-1で敗戦し今季初の連敗
台風の影響で延期されていた第28節の名古屋戦は、11月6日(火)へ日程変更され、そして会場も当初のヤンマースタジアムではなく、キンチョウスタジアムへ変更されての開催となりました。
キンチョウスタジアムは、今季終了後改修に入るため、本来は9月14日の磐田戦がラストマッチとなる予定でしたが、今回の名古屋戦が、本当に最後のキンチョウスタジアムでの試合ということになりました。
第26節の磐田戦の記事はコチラ
ACL出場圏内の3位を目指すセレッソとしては、勝ち点3が是が非でも欲しい状況。対する名古屋も降格争いの真っ只中にいるため、少しでも勝ち点を積み上げたいところ。
両チームとも勝ち点3が欲しい状況での試合は、前節と同じメンバーを並べたセレッソですが、直近の東京戦・鹿島戦と同じように攻撃が噛み合わず、ほぼチャンスらしいチャンスを作れないまま試合が経過し、後半、名古屋に先制を許すと、得点を奪えないままずるずると0-1で敗戦。
セレッソ大阪 | 0 | 0 | 前半 | 0 | 1 | 名古屋グランパス |
0 | 後半 | 1 | ||||
得点 | 相馬 勇紀 ’53 |
無敗だったキンチョウスタジアムでの今季、初黒星となったともに、今季リーグ戦では初の連敗になりました。
そして、ACL出場圏内の3位も、ほぼ絶望という状況と残念な状況となってしまいました…。直近の11月3日(祝・土)には、ACL2019に出場するつもりで、ACL決勝の雰囲気を鹿島まで味わいに行ってきたところでしたので、本当に残念でショックな結果となりました…。
スタジアム | キンチョウスタジアム |
入場者数 | 12,027人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 18℃ / 60% |
主審 | 東城 穣 |
副審 | 松井 健太郎、武部 陽介 |
第4の審判員 | 谷本 涼 |
この日は平日夜の開催に変更となったので、キックオフにスタジアムに到着して観戦となりました。フラッグシンフォニーとか見たかったのですが、見れませんでした…。
メンバー
名古屋戦のスタメン(写真は公式より)
スタメンは直近の鹿島戦と同じ11人が並び、2トップは曜一朗と健勇です。この試合、どれだけ裏を狙う動き、攻撃の起点になる動きをしてくれるかに、期待しながら観戦していました。
セレッソ大阪 | 名古屋グランパス | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 21 | キム ジンヒョン | GK | 22 | ランゲラック | ||
DF | 5 | 田中 裕介 | DF | 20 | 中谷 進之介 | ||
14 | 丸橋 祐介 | 17 | 丸山 祐市 | ||||
22 | マテイ ヨニッチ | 29 | 和泉 竜司 | ||||
23 | 山下 達也 | 14 | 秋山 陽介 | ||||
MF | 6 | 山口 蛍 | MF | 23 | 青木 亮太 | 80′ | |
7 | 水沼 宏太 | 85′ | 4 | 小林 裕紀 | |||
11 | ソウザ | 90+1′ | 15 | エドゥアルド ネット | |||
FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | FW | 25 | 前田 直輝 | 87′ | |
9 | 杉本 健勇 | 7 | ジョー | ||||
13 | 高木 俊幸 | 47 | 相馬 勇紀 | ||||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 16 | 武田 洋平 | ||
DF | 16 | 片山 瑛一 | DF | 31 | 金井 貢史 | ||
4 | 藤本 康太 | 5 | 新井 一耀 | ||||
MF | 17 | 福満 隆貴 | 85′ | MF | 10 | ガブリエル シャビエル | 87′ |
26 | 秋山 大地 | 9 | 長谷川 アーリアジャスール | ||||
32 | 田中 亜土夢 | FW | 11 | 佐藤 寿人 | |||
FW | 19 | 澤上 竜二 | 90+1′ | 28 | 玉田 圭司 | 80′ | |
監督 | 監督 | ||||||
尹 晶煥 | 風間 八宏 |
この試合では、木本・オスマルがベンチ外になっています。そして、オスマルがベンチ外で外国人枠的にも問題ないはずですが、ドンヒョンもベンチ外で、FWの控えとしては澤上、ボランチの控えは大地がベンチ入りしています。
名古屋は、GKの武田選手、長谷川アーリア選手、玉田選手(玉さん)、佐藤寿選手など、セレッソに在籍経験のある選手がベンチ入りしています。
試合展開
前半
順位の上では優位なはずのセレッソですが、ここ2試合と同じように前線の動きが乏しく、パスの出すところがなく、ボールを前に上手く運べない展開で始まります。
対する名古屋は、ボールを握って優位に試合を進めてきます。10分には左サイドからのクロスにジョーがヘディングで飛び込むシーンを作られ、その後もシュートを積極的に放ってくる名古屋ペースで試合が進みます。
セレッソは右サイドで宏太が豊富な運動量で躍動
攻撃は相変わらずソウザ頼みな部分がありますが、この日もFWの動きに連動が見られず、チームとして狙いを持ってできていないので、なかなかソウザも出しどころがなくて困っていました。
そして競り合いの場面では、2トップの2人とも競らない、こぼれ球を狙っているかのようなプレーも目立ち、セレッソボールになってもミスからボールを失うことが多く、ちぐはぐな状態のまま時間が過ぎていきます。
30分過ぎからは少しはシュートを打てるまで攻めるシーンもありますが、結果的にはシュートをミスしたり、ディフェンスのブロックにあったりで、決定的なチャンスは作ることができずに、無得点のまま前半は終了します。
キンチョウスタジアムのラストマッチでしたので、バックスタンド側にKINCHO様に向けた横断幕が掲出されていました。
後半
後半に入っても、セレッソはチャンスを作れずにいると、名古屋がチャンスを作っていきます。
50分にはオフサイドにはなりましたが、相手FWの前田にゴールネットを揺らされるシーンを作られると、直後の53分に左サイドからシュート性のクロスをあげられると、GKのジンヒョンが弾き出しますが、このこぼれ球をヘディングで押し込まれ、名古屋に先制を許してしまいます。
その後も立て続けに名古屋がセレッソゴールを脅かしていきます。
シュートミスやクロスバー直撃などで、得点こそ奪われませんでしたが、ほぼ名古屋ペースで試合が進みます。
後半66分には、右サイドのたなゆうから、クロスを中に送ると、健勇が相手GKと競り合ってこぼれた球を、トシがフリーでシュートを打ちますが、惜しくもゴール左に外れてしまいます。
その後も、セットプレー頼みでしか点が取れそうな気配がしないなか、ゴール前でFKを得ますが、ソウザのキックは惜しくも枠の外に…。
この日のキンチョウは12,027人の観客(平日夜にしてはまあまあでしょうか)
前線のFWの動きがイマイチな中で、なかなか交代のカードを切らない尹さん。
ようやく切ったカードが、宏太→隆貴という交代(なんで曜一朗ちゃうの?と思った人も多かったはず)。
そして、何度か名古屋ゴールを脅かすシーンや、ソウザがペナルティエリア内で倒されるシーン(PK!?と思ったシーン)もありましたが、得点をすることはできずに、タイムアップ。
攻撃が全くかみ合わず、ゴールが遠い状態で、キンチョウのラストゲームを勝利で飾ることはできませんでした。残念っ…。
感想など
改修前のキンチョウスタジアムでの最後の試合を勝利で飾ることができずに、本当に残念でした。
攻撃も守備もいろいろなところでバラバラで好き勝手にやっている印象で、チームとしてまとまっていないなと感じるここ3節の試合を象徴するような試合でした。
試合前のコメントからは、少しはマシになるかもと思ったりもしましたが、全然ダメでした…。
去年は堅守速攻で守備をベースに戦ってきて結果も残しましたが、この日のセレッソはこれまでと同じように4-4-2で守るものの、後ろの4-4と前の2枚が全く連動していないので、守備面でコースを限定することができません。
そして、名古屋にボールをキープされて、簡単にパスを通される展開が続いていました。健勇はコースを限定しながら追い込んでいく守備も見せますが、曜一朗はパスコースを空けておいて、パスが出るとインターセプトを狙うようなプレーを何度も見せるので「それは守備ちゃう!」と何度も試合中に言いながら、イライラしながら見てましたw。
この辺りは昨シーズンから課題ではあったのですが、全く解消されていないうえに、ここ数試合では前2枚(FW)の守備はほぼ機能していないように思います。少しは後ろと連動しながら、相手の攻撃を限定していく動きを見せて欲しいなと思います。
そして、守備だけではなく、攻撃面でも、全く噛み合わなく周囲と連動しないので、カウンターでサイドに出したのに、パスコースのないところに動いたり、裏を狙わなかったり、ゴール前に飛び込んでいる枚数が足りないのに、ニアサイドを狙うこともなく、本当に何がしたいんだかよくわからない状態になっていました。
スタメンで出てることすら不思議な状況なのにフル出場させたり、尹さんの采配もよくわからない状態になってしまいましたし、試合中、いつもタッチライン際のテクニカルエリアで立って采配を振るっていた尹さんが、この日はほぼベンチ内にいた感じでしたし、なんかチームの状態がおかしいというのが、よくわかってしまうことが、本当に残念で悔しくて悲しい気持ちになりました。
以下の蛍のコメントが全てと、個人的には感じています。
蛍のインタビュー(抜粋)
後ろの選手と前の選手の意見や、考えていることはあると思う。自分たちからしたら、ボールを持ってパッと顔を上げた時に出すところが少ない。前の選手からしたら、もっと運んできてから出してほしい、とかあるかもしれない。間違いなく言えるのは、動き出しが今は少ない。みんながやりたいことばかりやってしまっている。試合に勝つためには、自分がやりたいプレーではないことも、やらないといけない。まずそこだと思う。勝つためには、勝つためのプレーをしないといけない。今はそうではなくて、各々がしたいプレーをして、そのズレが出て、ミスにつながっている
ソウザも蛍も、ボールを持ってパスを出そうとしても、FWがパスを出せるところにいないという状態が続いていて、可愛そうな展開でしたから…。
10日(土)の川崎戦は、相手が目の前で優勝を決めるかもしれない試合ですが、同じメンバーで同じ戦術で臨んだ場合は、勝てる気がしないので、ACL圏内も絶望になったこの状況ですから、U23の若い選手(令衣あたり)や、澤上をスタメンで使うなど、来季につながるメンバーで挑んでもいいのではないかなと思います。
がんばれ!セレッソ!!
番外編:玉田選手と元セレッソの選手たち
途中交代で玉さん(玉田選手)が出場していました。J2時代を支えてくれた選手ですので、個人的には感謝の気持ちしかないです。
そして試合終了後には、武田選手・長谷川選手・玉田選手がゴール裏に挨拶に来てくれました。
ロビーとの掛け合いもあって、楽しかったです。
2018J1第28節 #玉田圭司 選手(玉さん)が挨拶きてくれた👍。ロビーと仲良くじゃれてる😄 #cerezo https://t.co/0TCe5NXpGe pic.twitter.com/wQI9IH1sco
— Sora (@Football_sora) 2018年11月6日
試合詳細はコチラ
Jリーグ公式ハイライト動画
セレッソ公式ハイライト動画
2018明治安田生命J1リーグ 第28節 2018.11.6 (火) 19:03 C大阪 vs 名古屋(オフィシャルHP)
2018明治安田生命J1リーグ 第28節 C大阪vs名古屋(まいど!セレッソ)
J1 第28節 名古屋戦|試合後の尹晶煥監督(セレッソ)記者会見コメント
J1 第28節 名古屋戦|試合後のセレッソ選手コメント(たなゆう・ソウザ・曜一朗・蛍)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2018年11月6日(火) 21:51
順位
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クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 63 | 31 | 19 | 6 | 6 | 52 | 24 | 28 |
2 | サンフレッチェ広島 | 56 | 31 | 17 | 5 | 9 | 44 | 30 | 14 |
3 | 鹿島アントラーズ | 52 | 32 | 15 | 7 | 10 | 47 | 39 | 8 |
4 | 北海道コンサドーレ札幌 | 51 | 31 | 14 | 9 | 8 | 43 | 44 | -1 |
5 | FC東京 | 49 | 31 | 14 | 7 | 10 | 37 | 29 | 8 |
6 | 浦和レッズ | 45 | 31 | 12 | 9 | 10 | 45 | 34 | 11 |
7 | 清水エスパルス | 44 | 31 | 13 | 5 | 13 | 47 | 41 | 6 |
8 | セレッソ大阪 | 44 | 31 | 11 | 11 | 9 | 35 | 33 | 2 |
9 | ガンバ大阪 | 42 | 31 | 12 | 6 | 13 | 36 | 41 | -5 |
10 | ベガルタ仙台 | 42 | 31 | 12 | 6 | 13 | 41 | 48 | -7 |
11 | ヴィッセル神戸 | 40 | 31 | 11 | 7 | 13 | 39 | 47 | -8 |
12 | ジュビロ磐田 | 40 | 31 | 10 | 10 | 11 | 34 | 44 | -10 |
13 | 横浜F・マリノス | 38 | 31 | 11 | 5 | 15 | 53 | 52 | 1 |
14 | 湘南ベルマーレ | 37 | 31 | 9 | 10 | 12 | 34 | 39 | -5 |
15 | 名古屋グランパス | 37 | 31 | 11 | 4 | 16 | 48 | 54 | -6 |
16 | サガン鳥栖 | 36 | 31 | 9 | 9 | 13 | 27 | 33 | -6 |
17 | 柏レイソル | 33 | 32 | 10 | 3 | 19 | 40 | 52 | -12 |
18 | V・ファーレン長崎 | 29 | 31 | 8 | 5 | 18 | 34 | 52 | -18 |