ロティーナセレッソが攻守で平塚を圧倒。奥埜のゴールとキヨのゴールで2得点を奪い、無失点(クリーンシート)で快勝!!
2019シーズンのJ1リーグも第17節。前半戦の折り返しの試合の対戦相手は、昨季のルヴァンカップ王者の湘南ベルマーレです。湘南は直近のリーグ戦では連敗中で下位に沈んでいますが、セレッソとしては昨季のルヴァンカップの準々決勝で手痛い敗戦をした時のイメージが強いためか、侮れない相手という印象です。
また、セレッソの下部組織育ちで、セレッソを退団後に長崎総科大附属高校に移籍して今シーズンから湘南に加入した鈴木冬一選手が在籍していることからも、少なからず気になってしまう対戦相手です。
試合の方は、相手のポジションを動かしながら攻撃を組み立てていくロティーナ監督の戦術が見事にハマり、前半は無得点だったものの、後半に陸のクロスから奥埜が詰めて先制すると、終盤にキヨが今季初得点を挙げて2点のリードを奪います。そして、湘南の攻撃を危なげなく無失点に抑えこんで、2-0とクリーンシートで快勝しました。
この勝利で、セレッソ大阪は8勝2分7敗の勝ち点26として前半戦を勝ち越し、順位も7位まで浮上しました。
スタジアム | Shonan BMW スタジアム平塚 |
入場者数 | 12,821人 |
天候/気温/湿度 | 雨 / 26.1℃ / 89% |
主審 | 福島 孝一郎 |
副審 | 三原 純、木川田 博信 |
第4の審判員 | 大川 直也 |
日曜日のナイトゲームで行われた試合でしたので、調整がつけば現地観戦を考えてはいたのですが、残念ながら都合が合わず、DAZNでの観戦となりました。
メンバー
湘南ベルマーレ戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)
フォーメーションは4-4-2で、最近、結果を出しているフォーメーションで臨みます。
スタメン発表時は、DF登録の木本・歩夢・ヨニッチの3名がスタメン入りしていたので、3バックで3-4-2-1のフォーメーションかと予想もしていましたが、蓋を開けてみると、いつも通りの4-4-2の布陣で、歩夢とヨニッチがCBに入り、ボランチに木本が入る構成になっていました。歩夢に代わってデサバトがベンチに回った以外は、最近のリーグ戦の先発メンバーが並びました。
そして対する湘南は、冬一(鈴木選手)が右MFに入る3-4-2-1の布陣で臨んできました。
湘南ベルマーレ | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
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GK | 1 | 秋元 陽太 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 13 | 山根 視来 | DF | 3 | 木本 恭生 | 80′ | |
8 | 大野 和成 | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
5 | 杉岡 大暉 | 22 | マテイ ヨニッチ | ||||
MF | 28 | 鈴木 冬一 | 69′ | MF | 2 | 松田 陸 | |
16 | 齊藤 未月 | 5 | 藤田 直之 | ||||
18 | 松田 天馬 | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
23 | 小野田 将人 | 25 | 奥埜 博亮 | 71′ | |||
FW | 39 | 武富 孝介 | FW | 7 | 水沼 宏太 | ||
11 | 山﨑 凌吾 | 46*’ | 10 | 清武 弘嗣 | 83′ | ||
7 | 梅崎 司 | 74′ | 20 | ブルーノ メンデス | |||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 25 | 松原 修平 | GK | 1 | 圍 謙太朗 | ||
DF | 3 | フレイレ | DF | 16 | 片山 瑛一 | ||
MF | 17 | 秋野 央樹 | 23 | 山下 達也 | 80′ | ||
19 | 金子 大毅 | MF | 32 | 田中 亜土夢 | 83′ | ||
50 | 古林 将太 | 69′ | 6 | レアンドロ デサバト | |||
FW | 15 | 野田 隆之介 | 46*’ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 71′ |
9 | 指宿 洋史 | 74′ | 34 | 山田 寛人 | |||
監督 | 監督 | ||||||
曺 貴裁 | ロティーナ |
ベンチメンバーも、最近のいつものメンバーが並んでいて、FWは曜一朗ではなく寛人がベンチ入りしています。
試合展開
前半
セレッソボールでキックオフされた前半は、序盤は湘南が攻撃を仕掛けてきますが、すぐにセレッソが落ち着いてボールを回してペースを握っていきます。
湘南がプレスに来たとしても、CBとボランチを中心としたビルドアップで上手くプレスを剥がしてボールを展開することで、湘南のプレスをいなして、セレッソがいい形でボールをつないでいく場面が増えていきます。
右サイドハーフの宏太
左サイドハーフのキヨは比較的自由な位置でボールを受けて、前を向いてボールを運ぶシーンを数多く作ります
左サイドバックでプレスをかけるマル
そして、湘南の攻撃を、前線から連動した4-4-2のブロックで上手く抑えると、奪ったボールを相手に渡さずに、セレッソがボールを支配して相手のゴールに迫っていきます。
19分には右サイドのスペースに流れた奥埜から、ゴール前のブルーノに横パスが入るとワントラップしてブルーノがシュート。これは枠を外れますが、テンポのよい攻撃でリズムを作っていきます。
続く21分には、湘南からボールを奪いドリブルで持ち運んだ宏太からブルーノにスルーパスを送りますが、オンサイドの位置にいたブルーノがオフサイドの判定。DAZNの解説もオンサイドだと認めていたシーンでしたが、残念な判定でシュートまでは持ち込めませんでした。
そして、オフサイドといえば、38分にもディフェンスラインからのビルドアップから、左サイドに流れた歩夢にパスが通ると、これをダイレクトで相手DFラインの裏に抜け出したブルーノにスルーパス。フリーで抜け出したブルーノが受けようとしましたが、これもオフサイドの判定。確実にオンサイドというくらい、わかりやすい位置関係でしたが、なぜか副審の旗が上がってしまい、2度も不可解な判定でチャンスがフイになってしまいました。
相手に決定的なシーンを作らせないものの、セレッソも決定的なチャンスを作れないまま前半はスコアレスで終了します。
(次ページに続く)
後半
前半、かなりいい展開でゴールが奪えなかったので、少し鹿島戦のことが頭をよぎりましたが、今節のセレッソは違いました。(第15節の鹿島戦は下の記事)
後半開始早々から積極的に攻撃を仕掛けていきます。
そして、後半開始早々の51分に先制点を挙げます。右サイドのスペースに走りこんだ木本が後ろに下げ、陸が余裕を持って中にクロス。このクロスが少し伸びてゴール方向に向かい、ファーサイドのポストを直撃して跳ね返ったところを、奥埜が詰めてゴール!!!
ゴールを決めた奥埜と喜ぶ宏太
喜ぶ宏太と奥埜
クロスを上げた陸に集まる選手たち
奥埜のゴール動画(Jリーグ公式)
この得点で落ちついたセレッソと、さらに前に出ざるを得なくなった湘南。53分にもセレッソにビッグチャンス。ビルドアップの中から、藤田が浅いディフェンスラインの裏に走りこんだ宏太にロングパスを送ると、これに反応したDFが処理をミス。ペナルティエリア内で宏太がフリーでシュートを放ちかけますが、DFが必死にスライディングでクリアしてシュートは放てません。
追加点とはならなかったものの、湘南の攻撃を連動した守備でチャンスらしいチャンスを作らせることなく試合を進めて行くセレッソ。
71分には奥埜→トシへと選手交代。トシは2トップの一角に入ります。
そして80分には、この日ボランチに入っていた木本に代わって、山ちゃんを投入。CBに入っていた歩夢をボランチの位置に上げ、山ちゃんがCBに入ります。
83分には、歩夢と陸が右サイドでパス交換した後、中央の位置にいた藤田にパス。藤田は相手DFラインの手前の位置に入ってきたキヨに縦パス。これを前向きに受けたキヨが相手DFをドリブルで上手く交わして左足を一閃!強烈なグラウンダーのシュートがゴールに突き刺さり、セレッソ大阪が2点をリードしました。
キヨのゴール動画(Jリーグ公式)
これでほぼ勝利が決まったセレッソは、キヨ→亜土夢に選手を交代します。そして、亜土夢が左サイドハーフの位置に入ります。
この交代直後の86分には、相手のバックパスを狙ってトシが詰めたボールのこぼれ球を亜土夢がシュートしますが、相手GKが辛うじて片手一本で止めて得点とはなりません。
90分にも右コーナーキックからのクロスをブルーノがヘディングでキレイに合わせますが、これも相手GKのファインセーブで得点とならず、追加点は奪えません。
そして湘南の反撃を見事抑えきり、セレッソ大阪が2-0で快勝!勝ち点3を積み上げて、順位を7位まで上げました!
感想など
ゴール裏のセレッソサポーター
見事な勝利でした!
本当に狙い通りの展開で、監督の戦術をチーム全体で体現して勝利を掴み取り、順位も7位まで上げて、4位との勝ち点差も3まで迫ることができました。
前半をスコアレスで折り返した時は、ほんの少し不安もよぎりましたが、後半開始早々に先制点を挙げて以降は、本当に安心して見ることができ、タイムアップの瞬間はスッキリ爽快な気分でした。
若い歩夢がスタメンで出て、途中からボランチに入り、攻めあがって最後はこぼれ球をシュートするなど、モリシの言うワクワク感のある試合でもあったように思います。攻守に連動していて、ボールを展開していく場面でのミスも減り、安定的にボールを運ぶこともできますし、守備面でも堅く全員が守れるチームになりました。結果もついてきていますし、いいチーム状態で後半戦に入っていくことができます。
まずは広島戦から始まる後半戦でも、一つずつ勝利を積み重ねていって欲しいものです。
夏の移籍マーケットの情報がチラホラ出始めたタイミングです。出場機会を求めて移籍する選手もいるでしょうし、チームとして補強・もしくはU23からの突き上げが必要なポジションもあるでしょうから、少しチーム編成が変わる可能性はあります。でも、今のロティーナ監督・イヴァンコーチの戦術を体現できているメンバーが一体感を持って、このまま積み上げていけば、シーズン終了時にはきっといい結果がついてくると思っています。
後半戦もセレッソ大阪の応援を楽しんでいきたいと思います。
がんばれ!セレッソ!
試合詳細はコチラ
Jリーグ公式ハイライト動画
セレッソ公式ハイライト動画
2019明治安田生命J1リーグ 第17節 2019.6.30 (日) 19:03KO 湘南vsセレッソ大阪(セレッソ大阪公式HP)
2019明治安田生命J1リーグ 第17節 湘南vsC大阪(まいど!セレッソ大阪)
J1 第17節 湘南戦|試合後のロティーナ監督(セレッソ)記者会見コメント
J1 第17節 湘南戦|試合後のセレッソ選手コメント(奥埜・キヨ・陸・歩夢・木本)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2019年6月30日(日) 22:27
順位
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クラブ名
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勝点
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試合数
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勝
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分
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負
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得点
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失点
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得失点
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1 | FC東京 | 36 | 17 | 11 | 3 | 3 | 25 | 12 | 13 |
2 | 川崎フロンターレ | 31 | 16 | 8 | 7 | 1 | 25 | 11 | 14 |
3 | 横浜F・マリノス | 30 | 17 | 9 | 3 | 5 | 29 | 24 | 5 |
4 | 大分トリニータ | 29 | 17 | 8 | 5 | 4 | 21 | 14 | 7 |
5 | 鹿島アントラーズ | 28 | 16 | 8 | 4 | 4 | 26 | 15 | 11 |
6 | 北海道コンサドーレ札幌 | 27 | 17 | 8 | 3 | 6 | 23 | 21 | 2 |
7 | セレッソ大阪 | 26 | 17 | 8 | 2 | 7 | 16 | 11 | 5 |
8 | 名古屋グランパス | 25 | 17 | 7 | 4 | 6 | 27 | 20 | 7 |
9 | サンフレッチェ広島 | 24 | 16 | 7 | 3 | 6 | 20 | 12 | 8 |
10 | ベガルタ仙台 | 22 | 17 | 7 | 1 | 9 | 22 | 25 | -3 |
11 | ヴィッセル神戸 | 21 | 17 | 6 | 3 | 8 | 28 | 29 | -1 |
12 | 浦和レッズ | 21 | 16 | 6 | 3 | 7 | 13 | 21 | -8 |
13 | ガンバ大阪 | 20 | 17 | 5 | 5 | 7 | 21 | 24 | -3 |
14 | 清水エスパルス | 19 | 17 | 5 | 4 | 8 | 24 | 38 | -14 |
15 | 湘南ベルマーレ | 17 | 17 | 5 | 2 | 10 | 18 | 26 | -8 |
16 | サガン鳥栖 | 16 | 17 | 5 | 1 | 11 | 12 | 25 | -13 |
17 | 松本山雅FC | 16 | 17 | 4 | 4 | 9 | 9 | 22 | -13 |
18 | ジュビロ磐田 | 14 | 17 | 3 | 5 | 9 | 12 | 21 | -9 |