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2020 J1リーグ第16節 横浜Fマリノス vs セレッソ大阪(AWAY)

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横浜に先制されるも、キヨのGolazo(ゴラッソ)とトシのゴールで逆転勝利!リーグ5連勝を飾る!

リーグ戦4連勝のセレッソ大阪。第16節はアウェイで昨季王者の横浜Fマリノスとの対戦です。ここ最近はセレッソが勝利する試合が多く(負けない)、今節も勝利して5連勝を達成したいところです。

試合は、序盤こそセレッソがチャンスを作ったものの終始マリノスペースで進み、前半はスコアレスで折り返します。後半、マリノスに先制を許しますが、直後にキヨの芸術的なループシュートで同点に追いつきます。そして、キヨのスルーパスをキッカケに相手選手が退場になると、最後はタツの必殺の切り返しからのクロスをトシが決めて逆転。1-2のスコアでセレッソが逆転で勝利し、リーグ5連勝を達成しました。

横浜Fマリノス 1 0 前半 0 2 セレッソ大阪
1 後半 2
52’ エリキ 得点 58’ 清武 弘嗣
86’ 高木 俊幸

首位、川崎も勝利したため、勝ち点差は8のまま縮まりませんでしたが、2位をキープして追撃体勢は継続中ですね。逆転でとても気持ちよい試合となりました。

スタジアム 日産スタジアム
入場者数 4,918人
天候/気温/湿度 曇 / 24℃ / 76%
主審 今村 義朗
副審 西橋 勲、村井 良輔
第4の審判員 中村 太

この日はアウェイ日産スタジアムでの試合のため、DAZNでの観戦となりました。

コロナ禍の中で日産スタジアムのような大きなスタジアムでも、5000人収容が上限になっているので、観客動員の観点ではまだまだ厳しい状況ですね。50%制限、制限なしへと段階的に上げて行って欲しいものです。

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メンバー

横浜Fマリノス戦のスタメン(V字整列)※写真は全てセレッソ公式より

フォーメーションは4-4-2

メンバーは前節から2人変更。ナオ(藤田選手)・マル(丸橋選手)に変わって、デサバト・瑛ちゃん(片山選手)が入っています。そして、ナオは休ませるためかベンチ外で、陽・NJ・藤尾の若いメンバーも引き続きベンチに入っています。

横浜Fマリノス セレッソ大阪
スターティングメンバー スターティングメンバー
GK 21 梶川 裕嗣 GK 21 キム ジンヒョン
DF 15 伊藤 槙人 DF 2 松田 陸
13 チアゴ マルチンス 15 瀬古 歩夢
44 畠中 槙之輔 16 片山 瑛一
MF 25 小池 龍太 22 マテイ ヨニッチ
26 渡辺 皓太 72′ MF 3 木本 恭生 66′
33 和田 拓也 72′ 6 レアンドロ デサバト
5 ティーラトン 10 清武 弘嗣 83′
FW 9 マルコス ジュニオール 84′ 17 坂元 達裕
37 ジュニオール サントス 77′ FW 9 都倉 賢 72′
17 エリキ 72′ 25 奥埜 博亮
控えメンバー 控えメンバー
GK 34 中林 洋次 GK 1 永石 拓海
MF 18 水沼 宏太 84′ DF 14 丸橋 祐介 83′
6 扇原 貴宏 72′ MF 30 喜田 陽
8 喜田 拓也 72′ 49 西川 潤
FW 23 仲川 輝人 72′ FW 13 高木 俊幸 66′
38 前田 大然 77′ 18 鈴木 孝司 72′
45 オナイウ 阿道 42 藤尾 翔太
監督 監督
アンジェ ポステコグルー ロティーナ

そして、この試合では曜一朗がベンチ外になっています。

ナオ・曜一朗は休ませる意味でのベンチ外とは思いますが、ヨニッチはいつ休むんでしょうね…。

試合展開

前半

前半立ち上がりはいきなりセレッソのチャンスで始まります。

3分に、キヨのFKをヤス(木本選手)がヘディングで合わせる絶好機でしたが、相手GKが好セーブで得点を奪うことはできません。

そして、直後に大ピンチ。左サイドからのクロスを相手FWが合わせますが、このボールはGKジンヒョンが体に当ててクロスバーに阻まれます。その、こぼれ球を相手FWがヘディングで押し込もうとしますが、これは瑛ちゃんがゴールライン上でヘディングでクリア。

立て続けのピンチを何とか凌いだセレッソですが、このプレー以降は、なかなか横浜のハイプレスの前に、ボールを前に運ぶことができません。

前線で起点になろうとするとっくん(都倉選手)

右サイドで攻守に奮闘するタツ(坂元選手)

ビルドアップの場面で相手のプレスを外しながらパスを出す歩夢

献身的な動きで攻守に奮闘するおっくん(奥埜選手)

なかなかボールを思い通りに運べないセレッソですが、守備では4-4-2のブロックで中央をきっちり固めて相手の攻撃を跳ね返していきます。

ボールの支配率などでは横浜にボールを持たれるものの、相手の攻撃はブロックの前でボールを動かしている状態なので、セレサポ的には持たせてる感覚で、あまりハラハラするシーンもなく、試合は進みます。

結果、お互い決定的なチャンスを作ることもなく、スコアれるでハーフタイムに。

後半

後半に入ると、前半から粘り強くボールをつないできたセレッソが、徐々に攻めるシーンも作っていきます。

しかし、52分に先制点を奪われてしまいます。右サイドに展開された後、クロスが左サイドに入り、左から浮き球のクロスを中央に上げられてヘディングで合わされて失点。

このシーンは、右サイドから左サイドへのクロスがオフサイドだったように見えました。しかし見逃されてしまい、中でキレイに合わされてしまいました。ポジショニングが上手く対応できていれば、失点も防げたように思いますが、それもサッカーですので仕方ないですね。

前半最初のビッグチャンスを防がれ、後半に先制されたことで、嫌な流れになるかなと思ったのも束の間。我らのキャプテン、キヨ(清武選手)が目の覚めるような芸術的なループを決めて、あっさりと同点に追いつきます。

陸から、タツ(坂元選手)に速めの縦パスを送ると、これを受けたタツが、キヨに落とします。走りこんできたキヨは、相手GKの位置を事前に確認していて、ダイレクトでループシュート!

本当に美しいシュートがゴールネットを揺さぶり、あっさりとセレッソが同点に追いつきます。

キヨのゴールをキッカケに息を吹き返したセレッソが攻勢を強めていくと、試合を左右するシーンが発生します。

65分、中央でボールを受けたキヨが、上手くタイミングを計りながら、左サイドに絶妙なスルーパス。相手DFの裏を取っていた瑛ちゃん(片山選手)が抜け出して、GKと1対1になりかけますが、相手DFが足で瑛ちゃんを倒してしまい、一発レッド(退場処分)。

これはDOGSO(ドグソ:「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略。決定的な得点機会の阻止)の要件に当てはまるファウルでしたので、退場処分で妥当。相手が10人と1人少ない状態となりました。

その後、トシ・孝司・マルを投入しながら、攻勢を強めていくセレッソ

右サイドでのタツとのコンビが光る陸。欠かせない存在。

86分には、孝司が起点となって、タツが右サイドで1対1の状態で必殺の切り返しを見せて、縦に抜けだします。そして、右足で中に折り返すと、ゴール前でトシがキッチリ流し込んで、セレッソが逆転に成功!!

トシの今季リーグ戦初ゴールでリードを奪ったセレッソが、その後は、危なげなく試合を締めてそのままのスコアで勝利!!

リーグ戦5連勝を飾り、2位をキープしました。

感想など

昨季のリーグ王者に対して、先制されながらも逆転で勝利できて、よかったです。

おそらく、マリノス側は前半含めてプレスが有効に効いていた場面も多く、ボールを保持できていたので、自分たちのペースで試合を運べていたと思っているでしょう。

しかし、近年はお得意様にしているマリノス相手という部分を差し引いても、セレサポ(=私)目線だと、それほどマリノスペースとは思っていないと思います。

ピンチらしいピンチは立ち上がりのクロスバーに当たったシーン・瑛ちゃんがゴールライン手前でクリアしたシーンくらいでしたので、ブロックを敷いてきちんと守備ができている限りは、相手ペースとは思っていません。

ただ、前半はなかなかボールが上手く運べていなかったので、もどかしさは感じていましたが、我慢してつないている姿勢が見えていたので、あまり心配はしていませんでした。

先に失点したことで、ヤバいかなと思ったのですが、後半のキヨのゴラッソで息を吹き返してからは、相手選手を退場に追いやるスルーパスや、タツの必殺の切り返しなど、セレッソが攻勢を強めて、見事な勝利でした。

タツのドリブルは本当にわかっていても止められないですね。チームとして1対1が仕掛けやすい状況を作っていると思いますし、そういうシーンが来ると必然とワクワクしてしまいます。

セレッソのサッカーが面白くないという人もいるようですが、理詰めでキッチリと統制されたプレーをプロのレベルで体現しているのが見れるので、本当に面白いと思います。

まあ、個人的には、戦術面の分析をしてくださる方々の記事・ブログを読んで答え合わせをしているレベルでしかないのですが、それでも面白いです。そして、応援しているチームが勝っているのですから、尚更ですよね。

川崎が止まらない状況ではありますが、一戦一戦、目の前の試合を大切にしながら勝利を積み重ねていけば、大きな未来が待っていると思います。そのためにも、一戦一戦、だいじに応援をしていきたいと思います。

そういえば、タカ(扇原選手)がJ1通算200試合出場を達成しましたね。セレモニーが楽しそうで和やかな雰囲気でよかったです。セレッソから名古屋を経て、マリノスの中心選手になっていますし、このまま活躍を続けて欲しいですよね。

タカ・蛍・健勇などのアカデミー育ちで、日本代表にも選ばれる(た)実力の選手たちが、なぜ他チームで活躍しているのかと、過去のフロント側の対応にモヤモヤすることはありますが、選手たちは試合に出て活躍するのが第一。このまま他チームでも活躍を続けて欲しいですね(セレッソ戦以外でw)。

がんばれ!セレッソ!!桜の戦士(元戦士含む)!!

試合詳細(ハイライトなど)

セレッソ公式ハイライト動画

Jリーグ公式ハイライト動画

2020明治安田生命J1リーグ 第16節 2020.9.13 (日) 19:03KO @日産スタジアム 横浜Fマリノス vs セレッソ大阪(セレッソ公式HP)

ロティーナ監督コメント

「前半、最初の時間帯以外はいいボールの動かし方ができて、チャンスを作り始めたところで、ボールを失う回数が多くなり、または焦って縦に速い攻撃をし過ぎてしまった。その展開の中で、マリノスの攻撃の時間が長くなった前半でした。後半は改善できて、より良いプレーができていたんですけど、マリノスが1点を決めました。その後、同点ゴールと退場が短い時間で起こり、マリノスに大きな影響を与えたと思います。その後、我々はいいプレーができて、チャンスを作り、2点目を決めることができました。同点ゴールと退場が、マリノスに大きなダメージを与えたと思います」

Q:失点するまでは難しい展開でしたが、相手に退場者が出たこと以外に、追いついて、逆転できた要因は?

「やるべきことができたことプラス、選手のクオリティーだと思います。同点ゴールは、清武の素晴らしいクオリティーから生まれました。チームとしてやるべきことをやって、個人のクオリティーが重なると、ああいう素晴らしいゴールが生まれると思います」

Q:相手に退場者が出た後の、高木俊幸選手の投入の狙いは?

「ヤス(木本恭生)の交代は、疲れていた、というシンプルな理由ですが、オク(奥埜博亮)はボランチもできるので、トシ(高木)を入れて、オクをボランチに下げました。高木はスピードのある選手で、エリアに入っていける選手。得点以外にも、何回かチャンスに顔を出していました。彼の持ち味を出してくれたと思います」

Q:前半、押し込まれてはいたが、決定的に崩されたわけではなかったと思う。安定感があったと思うが、どう振り返る?

「いい守備が出来ていたと思います。いくつか問題があって、一つはワンツー(に対する対応)、もう一つは我々の右サイドに問題があったんですけど、後半、修正できて、いい守備を続けることができました。我々は、全員で攻撃するだけではなく、全員で守備をします。それに加えて、素晴らしいDFとGKがいることで、いい守備ができていると思います」

Q:清武弘嗣選手について。改めて、今季の清武選手に課している役割と、彼がチームにもたらしている効果は?

「我々のキャプテンで、チームのリーダーです。プレー面では、チームを落ち着かせるだけではなく、ゴールも決める。さらに、守備でもハードワークしている。チーム全体の模範でもありますし、我々としても、彼のプレーには満足しています。彼が継続してプレーすることは、チームにとって、いい成長を与えると思います」

選手コメント

キヨ(清武選手)

「前半は苦しい展開が続いて、よく我慢したな、という感じでした。その中で、『蹴っても拾われるなら、頑張ってつなごう』と。こういう前から来る相手に対しても、『自分たちがボールを握って、頑張ってつなごう』という話をハーフタイムにしました。みんなが頑張ってつないで、後半は、これからのセレッソを少しは見せられたと思います」

Q:押し込まれた前半から、ボールを持つ時間が増えた後半。何か修正を加えたことはありますか?

「僕は立ち位置を変えました。前半はなかなかゲームを作ることができなかったので、僕自身、後半は少し引いて、ゲームを作ることを意識しました」

Q:得点シーンに関しては、判断と技術が合わさった素晴らしいゴールだったが?

「GKが出ているのは前半から見ていたので、あのシーンも、タツ(坂元達裕)が持って、(パスが)来るなと思った瞬間に、見たら出ていたので、狙い通りです」

Q:後半から立ち位置を変えてキープ力を高めていく、という応用みたいなことは、昨季はなかなかできなくて苦労していたようにも思うが、今年は一段、レベルが上がった印象も受ける。今季の清武選手の好調の要因も、理解度が高まったことも関係している?

「セレッソとしてやりたいサッカーを突き詰めている段階ですが、昨季よりも断然、良くなっていると思います。その中で、ピッチに入った選手が立ち位置を変えることは、監督もコーチも許してくれていることなので、臨機応変に対応しています」

Q:得点力も含めて、今季の好調の要因を自身ではどう分析している?

「今年は過密日程ですが、僕にとって、試合が続くことはポジティブに捉えています。得点に関しては、今年は数字にこだわってやっているので、そういう強い気持ちがあります。これからも、チャンスがあれば、どんどん狙っていこうと思います」

Q:押し込まれた前半に失点しなかったことがセレッソの強みでもあると思うが、中でやっている選手として、焦りはあったのか、それとも自信を持ちながら戦っていたのか。

「僕は全然、焦っていなかったですし、チーム全体についても、『焦らず、自分たちがやるべきことをやろう』と声を掛けていました。攻められてはいましたけど、試合中は、みんなそんな焦りは感じていなかったと思います」

Q:全員で同じ方向を向けていた?

「同じ方向を向けていたと思います。前半、僕がロングボールをなかなか蹴らなかったのは、こういう相手に対しても、自分たちがボールを握ってサッカーをしよう、ということをチームメートにも見せたかったから。後半、それがうまくいった感じはあったので、どんな相手に対しても、自分たちが目指すサッカーをやっていくべきだと思います」

トシ(高木選手)

「今季、リーグ戦で初の得点が取れたことは自信になりました。得点シーンに関しては、ほとんど坂元選手のゴールなのかなと。自分は中で立っていただけなので、タツに感謝したいと思います」

Q:相手に退場者が出た時間と、ほぼ同じくらいのタイミングで投入されたが、何を意識してピッチに入った?

「本当に自分が入る直前で相手に退場者が出たので、これで逆に、仕事しないといけないなと、より強い気持ちになりました。多少、プレッシャーもありましたけど、これは勝ちにいかなといけないと思いました」

Q:ケガから復帰し、自身の状態は?

「ケガの影響は特になく、いいコンディションでプレーすることができています。より試合に絡んで、もっともっと、試合で動ける体に仕上げていきたいと思います」

Q:今日の勝点3は、川崎フロンターレに引き離されないためにも大きかったが、今後も、より、高木選手のような、後から合流してきた選手たちのプレーの重要性も増していきそうだが?

「そうですね。自分たちは結果を出して、前に進んでいくだけ。今月は特に連戦なので、全員がいい準備することが大事。今日は僕でしたけど、いろんな選手が試合に出て、出た選手が結果を出していけたら、チームの総力になっていく。シーズンの終わりまでチームとして戦い抜くために、この連戦もチーム全員で勝ちにいきたいです」

明治安田生命J1リーグ

更新日:2020年9月13日(日) 21:01

順位
クラブ名
勝点
試合数
得点
失点
得失点
1 川崎フロンターレ 44 17 14 2 1 52 16 36
2 セレッソ大阪 36 16 11 3 2 25 14 11
3 FC東京 32 17 9 5 3 30 21 9
4 名古屋グランパス 27 15 8 3 4 24 15 9
5 鹿島アントラーズ 27 17 8 3 6 28 24 4
6 浦和レッズ 27 16 8 3 5 24 28 -4
7 柏レイソル 26 16 8 2 6 32 24 8
8 ガンバ大阪 23 15 7 2 6 21 21 0
9 サンフレッチェ広島 21 15 6 3 6 23 19 4
10 横浜F・マリノス 21 17 6 3 8 31 31 0
11 ヴィッセル神戸 20 17 4 8 5 26 29 -3
12 横浜FC 17 16 5 2 9 21 33 -12
13 大分トリニータ 16 16 4 4 8 17 24 -7
14 サガン鳥栖 14 12 3 5 4 12 13 -1
15 北海道コンサドーレ札幌 14 16 3 5 8 21 34 -13
16 ベガルタ仙台 11 15 2 5 8 15 28 -13
17 湘南ベルマーレ 9 15 2 3 10 14 26 -12
18 清水エスパルス 9 16 2 3 11 21 37 -16
ACL出場圏
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