退場で10人になるも5-3-1でキッチリ守りリズムを作ると、曜一朗のゴールの1点を守り切り6連勝を達成!
連戦が続くJ1リーグ。前節16節を勝利で飾り5連勝中のセレッソは、アウェイでヴィッセル神戸との対戦です。
平日の水曜日のナイトゲームで開催されたのは、ACL出場チームの前倒し開催の3試合と、コロナ禍で延期されていた鳥栖に関する1試合。セレッソはACL出場の神戸の第25節の試合の前倒し開催です。
ホームでの試合は、神戸・セレッソともに多彩な戦術の応酬を見せた好ゲームでスコアレスドローとなりましたが、アウェイ神戸では、首位川崎から離されないためにも、勝ち点3を持ち帰りたいところです。
試合は、神戸がボールを握りながらも、セレッソが堅守で対抗し、お互いの戦術が噛み合う好ゲームで始まるも、33分にアクシデント。とっくん(都倉選手)がシュートのこぼれ球に詰めた際、相手GKの顔を蹴り上げてしまい一発退場(レッドカード)。
残り60分を10人で戦うこととなったセレッソは、5-3-1に布陣を変更し堅守は継続。62分に曜一朗がデサバトからのクロスをヘディングで合わせて先制すると、この1点を守り切ったセレッソがアウェイ神戸から勝ち点3を持ち帰ることに成功しました。
ヴィッセル神戸 | 0 | 0 | 前半 | 0 | 1 | セレッソ大阪 |
0 | 後半 | 1 | ||||
得点 | 62’ 柿谷 曜一朗 |
この日は、首位川崎は試合がなかったため、勝ち点差が8から5に縮まり、ようやく川崎の背中が見えてきた気がしますね。とはいえ、まだ17試合を消化した段階ですし、残り17節もあるのですから、まだまだ長丁場。一喜一憂せずに、残りの試合も一戦一戦大事に戦って行きたいものです。
スタジアム | ノエビアスタジアム神戸 |
入場者数 | 3,206人 |
天候/気温/湿度 | 曇 / 26.2℃ / 73% |
主審 | 佐藤 隆治 |
副審 | 馬場 規、浜本 祐介 |
第4の審判員 | 松井 健太郎 |
水曜日のナイトゲームでの試合でしたが、アウェイ(敵地)での試合でもあるので、DAZNでの観戦となりました。
個人的には、19時キックオフの神戸には微妙に間に合わないので、もう少し開始時間を遅くしてくれるといいなと思っていますw。
メンバー
神戸戦のスタメン(V字整列)※写真は全てセレッソ公式より
フォーメーションは4-4-2ですが、メンバーが少し変更されていました。
前節から中2日での神戸戦、この試合の後にさらに中2日で鹿島戦と控えているセレッソはメンバーを3人変更。
前節からは、瑛ちゃん(片山選手)・キヨ(清武選手)・タツ(坂元選手)がベンチに回り、変わりに、マル(丸橋選手)・曜一朗(柿谷選手)・NJ(西川選手)がスタメン入り。
NJはリーグ戦では初スタメンです!
ヴィッセル神戸 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | 前川 黛也 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 33 | ダンクレー | DF | 2 | 松田 陸 | ||
25 | 大﨑 玲央 | 68′ | 14 | 丸橋 祐介 | |||
4 | トーマス フェルマーレン | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
MF | 22 | 西 大伍 | 68′ | 22 | マテイ ヨニッチ | ||
6 | セルジ サンペール | MF | 3 | 木本 恭生 | |||
8 | アンドレス イニエスタ | 6 | レアンドロ デサバト | ||||
24 | 酒井 高徳 | 68′ | 8 | 柿谷 曜一朗 | 82′ | ||
FW | 5 | 山口 蛍 | 49 | 西川 潤 | 41′ | ||
9 | 藤本 憲明 | FW | 9 | 都倉 賢 | |||
11 | 古橋 亨梧 | 25 | 奥埜 博亮 | 90+6′ | |||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 28 | 吉丸 絢梓 | GK | 1 | 永石 拓海 | ||
DF | 19 | 初瀬 亮 | 68′ | DF | 16 | 片山 瑛一 | 41′ |
3 | 渡部 博文 | MF | 10 | 清武 弘嗣 | |||
44 | 藤谷 壮 | 17 | 坂元 達裕 | ||||
MF | 14 | 安井 拓也 | 30 | 喜田 陽 | 90+6′ | ||
27 | 郷家 友太 | 68′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | ||
FW | 13 | 小川 慶治朗 | 68′ | 20 | ブルーノ メンデス | 82′ | |
監督 | 監督 | ||||||
トルステン フィンク | ロティーナ |
この試合でも、ナオ(藤田選手)がベンチ外だったのは少し心配ですが、キヨ・タツ・ナオを温存しながら、NJ(西川選手)にもチャンスを与えて、チームとしての完成度を高めていく狙いがあったようにも思います。
個人的には、NJがリーグ戦初スタメンで、かなりワクワクしながら試合を観始めたことを覚えています。
試合展開
前半
イニエスタ選手中心にボールを握る神戸と、いつものように4-4-2のブロックで中央を堅め統制された守備のセレッソという構図で試合は始まります。
守備面での貢献という意味では、まだまだフィットしていないNJと曜一朗の両SHも、攻撃面では光るものを魅せるので、攻撃に転じた際のプレーにワクワクして見ていました。
10分には、曜一朗がドリブルで持ち上がり、左サイドを走るとっくん(都倉選手)にスルーパス。トラップからシュートに持ち込んだとっくんですが、ジャストミートできず得点を奪うことはできません。
中盤でボランチで出場のヤス(木本選手)
33分にもセレッソにチャンス(その後、アクシデント)
カウンターから、おっくん(奥埜選手)からとっくん(都倉選手)にボールが渡ると、ドリブルからペナルティエリア内に進入したとっくんがシュート!
このシュートは相手GK前川選手がストップ。こぼれ球を前川選手が先に抑えたところを、詰めたとっくんが左足で前川選手の顔を蹴り上げてしまいました。これは危険なプレーで一発退場。
残り時間を10人で戦うことになったセレッソ、ロティーナ監督の対応は早かったです。布陣は4-4-1ではなく、ヤスをCBに下げる5バック、5-3-1に変更。トップのおっくんをMFの位置に下げて、曜一朗をトップにします。
守備面では不安のあるNJは、とっくんの退場によるプラン変更に伴い、とばっちりを受ける形で交代。3MFを、デサバト・おっくん・瑛ちゃんで堅めていきます。
この5-3-1への布陣変更によって守備が安定し、スコアレスで前半は終了。
後半
ハーフタイムで5-3-1の確認を行ったセレッソは、神戸が使いたいスペースを埋め、きっちりとブロックを敷いて守ります。
前向きの体勢で守備ができるセレッソは、神戸にチャンスを作らせません。
安定したプレーでゴールを守るジンヒョン
10人で守勢に回るセレッソですが、62分に待望の先制点を挙げます!!
FKからのこぼれ球をデサバトがキープして、相手のプレスを剥がして、ペナルティエリア内に走りこんだ曜一朗にピンポイントで合わせるクロスを送ります。曜一朗がヘディングでシュートしてゴールに流し込み、1人少ないセレッソが先制します。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第25節
🆚 神戸vsC大阪
🔢 0-1
⌚️ 62分
⚽️ 柿谷 曜一朗(C大阪)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vsセレッソ大阪
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/KS0tgy8fXX— Jリーグ (@J_League) September 16, 2020
曜一朗を祝福する選手たち
酒井選手とマッチアップする陸
この先制点で更に集中力が増した守備で、神戸にチャンスらしいチャンスを作らせず、試合を上手く運ぶセレッソ。
アディショナルタイムには、陽がJ1デビューを果たすなど、交代も含めて時計の針を上手く進めて、0-1のスコアで勝利!!
1人少ないセレッソが、ロティーナ監督の戦術を遂行しきって、見事ウノゼロで勝利。リーグ戦6連勝を達成しました!
感想など
この勝利で、本当に強くなったなと思えた試合でした。
前半30分過ぎに退場者が出て、残り60分を10人で戦うことを強いられた中で、5-3-1への布陣変更。出場している選手がキッチリと戦術を遂行し、先制点を奪って、危なげなく勝利したという試合でした。
もちろん、個人的にはNJ(西川選手)をもう少し長い時間見たかったという想いは強いですが、まあ、退場者が出た時点で止む無しですね。
とっくんの退場につながったプレーは、遅れてしまったうえに、足を振ってしまったので退場で当然。もう少し早く、間に合わないとと判断して、足を止めれなかったのかなとは思いますが、必死な状況だったので止まらなかったのでしょうか。
前川選手がその後、出場を続けられたことと、ケガが大事に至らなかったので、本当に良かったと思います。とっくんからの謝罪もあったようですし、当事者同士が水に流しているので、それ以外の人間が「あーだ・こーだ」言うのは個人的にはちょっと違うかなと思います。
曜一朗がゴールを決めて、リーグ戦の出場メンバーが増えて、戦力が上積みされて、このままの調子で勝利を積み重ねてくれるといいなと思います。
川崎との勝ち点も5に詰まりましたし、1戦1戦、大事に戦って行きましょう。
頑張れ!セレッソ大阪!!
試合詳細(ハイライトなど)
セレッソ公式ハイライト動画
Jリーグ公式ハイライト動画
2020明治安田生命J1リーグ 第25節 2020.9.16 (水) 19:03KO @ノエビアスタジアム ヴィッセル神戸 vs セレッソ大阪(セレッソ公式HP)
ロティーナ監督コメント
「退場者が出るまで、神戸がボールを支配して、我々はその中でもやるべきことをやって、チャンスを作っていました。退場者が出てからは、より神戸がボールを支配した中でしたが、やるべきことを明確にして、エラーを犯さないようにと。チャンスでゴールを決めることができて、とても難しい試合をモノにすることができました」
Q:退場者を出した後のシステム、5-3-1の狙いについて
「相手のスペースをなくすことが狙いでした。リトリートする状態が長くなってしまい、チャンスを作るのは難しかった中で、チャンスを作って点も決めたことは、良かったと思います」
Q:1トップに残した柿谷曜一朗選手が決勝点。彼に対する評価は?
「とても良かったです。彼にとっても、いいゴールになりましたし、私にとっても嬉しかったです。前半から、サイドのポジションでやるべきことをやって、プレーしていましたし、退場後は1トップの役割に変わったのですが、チームのやるべきことをやって、ゴールも決めました。彼にとって、いい試合になったと思います」
選手コメント
曜一朗(柿谷選手)
Q:前半に退場者を出した中で、10人で掴んだ勝利の意味について
「8月もそうでしたけど、9月もずっと試合が続いていて、常に試合に出ているメンバーは疲労も溜まる時期。出ていなかったメンバーが準備して、連勝を絶対に止めないようにしないといけない試合でした。全員でやるべきことをやった結果、勝てたので、良かったです」
Q:後半の柿谷選手のゴールが決勝点になりましたが、振り返ると?
「レアンドロ(デサバト)と、完全にタイミングも、パスの質も、自分の動き出しも、全部が噛み合ったという感じでした。一つ、二つ、チャンスはあるかなと思っていたので、結果的にゴールになって良かったです。僕の1点がどうこうよりも、一人少ない中で、失点ゼロに抑えた守備陣と、僕以外の後ろで守っているメンバーが凄かったんじゃないかなと思います」
Q:10人になったこともあり、久しぶりの1トップでのプレーだったが?
「1トップというより、トップ下ではないですけど、ディフェンスのところでまず限定することが必要でした。その中でも、前に出ていって、同点ではなく、川崎Fに追いつくためには、こういう試合でも勝たないといけないので、狙っていた、というのはありました。疲れましたね(苦笑)」
Q:なかなか出場時間が得られていない中で、どう準備して、今節に臨みましたか?
「連戦なので、キヨ(清武弘嗣)もそうですし、タツ(坂元達裕)もそうですし、僕が出るポジションの選手はずっと試合をやっていて、疲れも溜まってくる時期。どこかでチャンスが来る、ということは、僕だけではなく、全員が意識してやっていること。『連戦を全員の力で乗り切る』という話は監督も含め、していますし、『この1年間は全員で戦っていこう』という話もしていたので、誰が出ても、いい準備ができている状態です。今日は、普段、出ている選手が休めたことが良かったと思います」
Q:なかなか首位の川崎フロンターレが落ちてこない状況だが、どんな気持ちで戦っている?
「僕らは勝つ以外にないので。川崎のことを意識しながらやっていても仕方がない。僕たちが追っていかないと、川崎も面白くないと思うし、Jリーグとしても面白くないと思うので。ちょっとでも追いつけるように、差を縮めることができるように、チーム一丸となってやっていきたいと思います」
瑛ちゃん(片山選手)
Q:退場者が出た後に投入され、5-3-1の3の一角を担当していたが、どういう指示を受けてピッチに入った?
「中をしっかりと締めながら、守備の組織を崩さないようにと。『とにかくスペースを作らないように』という指示を受けて、入りました」
Q:守備に気を配りつつ、得点はワンチャンスを生かした形になりました。FKのこぼれ球からでしたが、しっかりつないでクロスまで持っていたように感じたが?
「一人少ない中で、我慢する時間は長かったですが、必ずチャンスは来ると思っていました。その中で、一つ、曜一朗くんが決めてくれたので、走り甲斐というか、守り甲斐がある試合になりました」
Q:10人で勝つという、苦しい試合をモノにした試合後のロッカールームや選手たちの様子はいかがでしたか?
「みんなが力を出し切った結果だと思います。『このまま勝ち進んでいけるように、全員で次に向かって、やっていこう』という話をしました」
明治安田生命J1リーグ
更新日:2020年9月16日(水) 21:26
順位
|
クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 44 | 17 | 14 | 2 | 1 | 52 | 16 | 36 |
2 | セレッソ大阪 | 39 | 17 | 12 | 3 | 2 | 26 | 14 | 12 |
3 | FC東京 | 32 | 18 | 9 | 5 | 4 | 32 | 24 | 8 |
4 | 名古屋グランパス | 27 | 15 | 8 | 3 | 4 | 24 | 15 | 9 |
5 | 鹿島アントラーズ | 27 | 17 | 8 | 3 | 6 | 28 | 24 | 4 |
6 | 浦和レッズ | 27 | 16 | 8 | 3 | 5 | 24 | 28 | -4 |
7 | 柏レイソル | 26 | 16 | 8 | 2 | 6 | 32 | 24 | 8 |
8 | 横浜F・マリノス | 24 | 18 | 7 | 3 | 8 | 34 | 31 | 3 |
9 | ガンバ大阪 | 23 | 15 | 7 | 2 | 6 | 21 | 21 | 0 |
10 | サンフレッチェ広島 | 21 | 15 | 6 | 3 | 6 | 23 | 19 | 4 |
11 | ヴィッセル神戸 | 20 | 18 | 4 | 8 | 6 | 26 | 30 | -4 |
12 | 大分トリニータ | 19 | 17 | 5 | 4 | 8 | 20 | 26 | -6 |
13 | 北海道コンサドーレ札幌 | 17 | 17 | 4 | 5 | 8 | 23 | 34 | -11 |
14 | 横浜FC | 17 | 16 | 5 | 2 | 9 | 21 | 33 | -12 |
15 | サガン鳥栖 | 14 | 13 | 3 | 5 | 5 | 12 | 15 | -3 |
16 | ベガルタ仙台 | 11 | 15 | 2 | 5 | 8 | 15 | 28 | -13 |
17 | 湘南ベルマーレ | 9 | 15 | 2 | 3 | 10 | 14 | 26 | -12 |
18 | 清水エスパルス | 9 | 17 | 2 | 3 | 12 | 21 | 40 | -19 |
ACL出場圏 |