微妙な判定での不運は継続するもシーソーゲームを制して連敗ストップ!清武選手のゴラッソは美しかった!!
9連戦の最終戦はアウェイ仙台で、ベガルタ仙台との対戦です。直近の2戦(鹿島戦・FC東京戦)で連敗を喫したセレッソは、勝利で連敗をストップして次節の川崎との首位・2位の上位対決に臨みたいところです。
試合の方は、前半終了間際にブルーノメンデスのゴールで先制したセレッソがペースを握り後半に折り返します。しかし、後半に一瞬の隙から相手FWにゴールを決められ同点に追いつかれます。
そして3戦連続の微妙な判定で、今度はPKを献上するとこれを沈められ逆転を許してしまいます。嫌な流れとなったセレッソですが、交代出場のキヨ(清武選手)のCKからヨニッチのゴールで同点に追いつくと、後半ATにはキヨの芸術的なシュートが決まり再逆転。
終わってみれば3-2のスコアでシーソーゲームを制したセレッソが、見事連敗をストップ。次節川崎との上位対決にいい状態で臨めるようになりました。
勝ち点差は11のまま変わらず2位をキープしています。
スタジアム | ユアテックスタジアム仙台 |
入場者数 | 2,789人 |
天候/気温/湿度 | 曇一時雨 / 19℃ / 78% |
主審 | 西村 雄一 |
副審 | 堀越 雅弘、赤阪 修 |
第4の審判員 | 平間 亮 |
ユアテックスタジアムでの試合は、コロナ禍がなければ現地観戦したいところですが、今回もDAZNでの観戦となりました。
メンバー
ベガルタ仙台戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)
フォーメーションは4-4-2
この試合は、左SBに瑛ちゃん(片山選手)・ボランチにヤス(木本選手)・左SHに曜一朗(柿谷選手)が入っています。
ベガルタ仙台 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 27 | ヤクブ スウォビィク | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 36 | 柳 貴博 | DF | 2 | 松田 陸 | 78′ | |
23 | シマオ マテ | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
13 | 平岡 康裕 | 16 | 片山 瑛一 | ||||
MF | 18 | 道渕 諒平 | 22 | マテイ ヨニッチ | |||
26 | 浜崎 拓磨 | MF | 3 | 木本 恭生 | 78′ | ||
5 | 椎橋 慧也 | 86′ | 6 | レアンドロ デサバト | |||
2 | パラ | 86′ | 8 | 柿谷 曜一朗 | 68′ | ||
FW | 7 | 関口 訓充 | 86′ | 17 | 坂元 達裕 | ||
15 | 西村 拓真 | FW | 20 | ブルーノ メンデス | 90+3′ | ||
29 | アレクサンドレ ゲデス | 74′ | 25 | 奥埜 博亮 | 68′ | ||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 22 | 川浪 吾郎 | GK | 1 | 永石 拓海 | ||
DF | 39 | 金 正也 | DF | 4 | 小池 裕太 | 78′ | |
45 | 真瀬 拓海 | 86′ | MF | 10 | 清武 弘嗣 | 68′ | |
MF | 14 | 石原 崇兆 | 86′ | 5 | 藤田 直之 | 78′ | |
28 | 佐々木 匠 | FW | 13 | 高木 俊幸 | |||
6 | 兵藤 慎剛 | 86′ | 32 | 豊川 雄太 | 68′ | ||
FW | 20 | 長沢 駿 | 74′ | 42 | 藤尾 翔太 | 90+3′ | |
監督 | 監督 | ||||||
木山 隆之 | ロティーナ |
キヨ(清武選手)とナオ(藤田選手)はベンチスタートで少しお休み。マル(丸橋選手)・NJ(西川選手)がベンチ外で、トヨ(豊川選手)・藤尾君などがベンチ入りしています。
試合展開
前半
前半は一進一退の攻防となります。
お互いチャンスを作るものの得点を奪うところまでは至りません。ただこの試合でのセレッソは、9連戦の疲れからか、ビルドアップ場面でのミスなどでピンチを招くこともしばしば。
仙台のプレスの前に、ボールを失う場面がありましたが、最終的にはゴールを許さず無失点で切り抜けていきます。
古巣対決のおっくん(奥埜選手)
この日はボランチで出場のヤス(木本選手)
CBで安定の守備を見せる歩夢(瀬古選手)
そして、一進一退の中で、44分にセレッソが先制。
左サイドのビルドアップから、瑛ちゃん(片山選手)が曜一朗(柿谷選手)に展開。縦にボールを運んだ曜一朗がニアにクロス。そこにブルーノメンデスが走りこんで合わせてゴール!!
前半終了間際にセレッソが先制し、1点のリードを奪ってハーフタイムに入ります。
後半
前半終了間際に先制したことで、後半もボールを動かして攻撃を組み立てるセレッソ。
立て続けにチャンスを作っていきますが、追加点を奪うことはできません。そして、57分にブロックを作って守っていたセレッソの一瞬の隙をついて、相手にゴールを許してしまいます。
左サイドのSBが持ったボールへの寄せが少し甘く、SBとCBの間を通すクロスを入れらると、相手FWが上手くコースを変えてゴールに流し込み失点。同点に追いつかれてしまいます。
その後、相手の中央での縦パスに反応したヨニッチがクリアをミスしたところ、ペナルティエリア内で相手FWに渡ってしまいます。急いで戻った陸がシュートブロックをしにいきますが、相手FWが転倒しPKの判定に。このPKをきっちり決められて仙台に逆転を許してしまいます。
この逆転で、少し嫌な流れになってきたなと思いました。ここ数試合不利な判定が続いて連敗中であることなどから、このまま逆転で敗戦したくないなと思いました。
この失点直後に、キヨ(清武選手)とトヨ(豊川選手)をピッチに送り込んだセレッソ。続いてナオ(藤田選手)・小池選手も送り込んで、攻撃の活性化を図ります。
そして、81分には、CKからヨニッチが決めて同点!!
同点に追いついて更に攻勢を強めるセレッソは、仙台ゴールに襲いかかります。
後半アディショナルタイムに入って、自陣から歩夢・ナオ・小池とボールをつないだセレッソ、キヨが左サイドでボールを持つと、カットインしてクロスではなくシュートを選択。
キレイな軌道を描いたシュートがファーサイドのネットを揺らし、セレッソが土壇場で再逆転!!3-2とリードを奪い返します。
そして、このままのスコアでタイムアップ!!セレッソ大阪が連敗をストップ。微妙な審判の判定にも負けずに再逆転しての勝利!!
次節の首位川崎との直接対決を前に、弾みをつける勝利を飾りました!
感想など
まずは連敗ストップ。そして逆転勝利よかったです。
ただ、またPKの微妙な判定がありました。そして、いつもセレッソ側としては不利になる判定が続いてますので、そこは気になるところですね。
運も実力のうちということなので、まだまだということなのでしょうか。とはいえ、その判定をものともせず、再逆転して勝てたので、本当によかったです。
ちなみに、今回のPKの判定はは、DAZNのジャッジリプレイでも取り上げられ、原さん・平畠さんなどは「ノーファウルでPKではなかったのでは」というコメントもあったように微妙な判定。
ただ審判ゲストの深野さんは、2人のコメントを聞くまでは「PKで間違いない」という判断をされていたようなので、おそらくそちらの視点も多くある微妙な判定かと思います。
個人的には、切り返したことで体勢を崩してシュートが打てなくなったのと、歩夢(瀬古選手)も守備に戻ってきていたことから、相手FWがPKをもらいに行ったプレーにも見えました。
そうすると、逆にシミュレーションで相手側にファウルでもよかったのではと思えるくらいのシーンでした。(実際はPKの判定なので、陸(松田選手)のファウルですし、判定は覆らないことは理解しています)
審判ゲストの深野さんは、個人的にはわかりやすくて、ハッキリとした意見をおっしゃる方なので好感を持っています。その方が審判目線で「PK」と最初におっしゃったので、まあ、PKと思う人が多いんだろうなとは思っています。
【ジャッジリプレイのYouTube動画】
早く、コロナ禍が収束して、審判運営も普通に戻って、J1でのVARが戻ってくる日が来るといいなと思っています。そうなれば、判定の有利・不利がここまで極端に偏ることもないと思います。
そして、満員のスタジアムで、これまでと同じように楽しい応援ができるといいなと思っています。
審判の判定の話ばかりになってしまいましたが、キヨのゴラッソは飛び上がって叫んでしまったくらいスーパーなゴールでした。途中出場で流れをかえ、同点・逆転へとチームを導いた我らがキャプテンのキヨ(清武選手)が本当に素晴らしかったですね。
がんばれ!!セレッソ大阪!!
試合詳細(ハイライトなど)
セレッソ公式ハイライト動画
Jリーグ公式ハイライト動画
2020明治安田生命J1リーグ 第19節 2020.9.27 (日) 13:03KO @ユアテックスタジアム仙台 ベガルタ仙台 vs セレッソ大阪(セレッソ公式HP)
ロティーナ監督コメント
「前半は、あまりチャンスを作ることができなかったのですが、その中でも1点を決めることができました。相手はCKが多かったのですが、いいディフェンスもできました。後半、相手はよりリスクを冒して前から来て、2点を取られて試合はとても難しくなりました。ただ、そこから良かったのは、逆転されても落ち着いて、ボールを動かすことができたこと。その中から、(マテイ)ヨニッチとキヨ(清武弘嗣)のゴールが生まれて、勝つことができました」Q:結果として清武選手のゴールで勝利しましたが、ある程度、あの時間帯で起用することを決めていたのか、それとも、2失点したことで、出場時間が早まったのか。「ここまで、(清武は)たくさんの試合をこなしてきていたので、今日はベンチからのスタートという決断をしました。曜一朗も、この前の神戸戦では素晴らしいプレーをして、その後のプレー時間は少なかったので、今日のスタートは曜一朗で行く決断をしました。(交代時間は)決めていたわけではないですが、曜一朗にも疲れが見えていたので、キヨを入れました。一番、難しい時間帯に入って、そこからチームは一番いい時間帯を迎えることができました。ゴールに関しては、とても素晴らしいシュートでした」Q:全体的には試合をコントロールしながら、3試合連続での複数失点という現状については、どう捉えていますか? 「仰る通りだとは思いますが、そういうこともあるかな、という印象です。相手がいるスポーツですし、相手がゴールを決めることもあります。戦術的なミスから生まれたゴールもありますし、個人のミスから生まれたゴールもあります。相手の素晴らしい決定機からのゴールもあります。確かに、我々は失点が少ないチームなのですが、コレといって何か大きな問題があるとは思っていません」
Q:チームとしてバランスが良く、手堅い戦いをしていると思うが、その中で、清武選手と柿谷選手は攻撃に変化を付けることができる選手。使い分けがうまいと思うが、彼らのような特長を持った選手の起用の仕方で何か気を遣っていることはありますか?
「二人の働きについてですが、まず、キヨの働きについてはとても満足しています。我々が来る前はケガが多いシーズンを送っていたのですが、昨季もほとんどケガをせず、今季はさらにケガをせず、全ての試合に絡み、アシストやゴールを決めている。チームにとって重要な働きをしていると思います。曜一朗に関しても、神戸戦では素晴らしいプレーをしました。ただ、私は彼にはまだ期待している。もっとできると思っています。また、彼ら2人だけではなく、我々が有している選手たちの力を最大限、引き出すことが監督の仕事だと思っています。曜一朗については、先ほども言いましたが、もっとできると思っていますが、練習からいいトレーニングを続けているので、それをこれからも続けて欲しいと思います」
選手コメント
ブルーノ メンデス選手
Q:試合を振り返っての率直な感想は?
「いい試合になったと思います。先制した後、2失点して、相手が勢い付いたのですが、そこから僕たちが挽回して、勝利に結びついたことは良かったです」
Q:自身のゴールは、クロスに対してニアに入る得意の形だったと思うが?
「曜一朗が素晴らしい切り込みから、僕に素晴らしいクロスを入れてくれました。うまく逸らすことができました。練習からやっている形なので、それを試合で出せて嬉しく思います」
Q:これで今季6ゴールになり、昨季の得点数に並びました。今後の抱負について
「昨季より少ない試合で6得点を決められたことは嬉しいです。まだまだリーグ戦は続くので、この先も引き続き、チームのためにゴールを決めていきたいです。6点を決めたのは僕だけではなく、チームの力なので、チームメートに感謝したいと思います」
マテイ ヨニッチ選手
Q:スコアが激しく動いた試合になったが、試合を振り返っての率直な感想は?「1-0になった時点で、もっとポジションをうまく取って、試合をコントロールしないといけなかったのですが、2点を取られて、リードを許してしまった。そのあたりは、もっとうまくできたのでないかと思います」Q:直近の2試合も含め、全体的には試合をコントロールしながら、ふとした時間帯で失点が続いている現状はもどかしい?「そうですね。ミスはなくしていかないといけないですし、チームとしてもっとレベルアップしていきたい。ミスをなくすために、さらにチーム一丸となって試合に臨んでいかないといけないと思っています」 Q:2-2の同点に追いつくゴールは、自身にとって今季初ゴールになったが?
「やはり、ゴールはすごく嬉しかったです(笑)チームに対しても、勢いを付けることができたと思います。そこからさらに全体を前に押し上げることができたので、そういった意味でも嬉しいゴールになりました」
Q:次節の首位・川崎フロンターレ戦へ向けて
「まず一番にしないといけないことは、体をしっかり休めること。この1ヶ月、チームは連戦が続いていましたし、僕自身、リーグ戦はフル出場を続けてきました。そういう意味でも、まずは体を休めたい。休んだ後で、川崎戦に向けて考えて、前に進めて行きたいと思います」
Q:川崎との勝点差は開いているが、どう受け止めていますか?
「川崎は勢いに乗っていますし、いいチームだと思います。アウェイで対戦した試合から、自分たちも修正するところは修正して、次はホームなので、勝ちに行きたいと思います」
明治安田生命J1リーグ
更新日:2020年9月27日(日) 22:07
順位
|
クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 53 | 20 | 17 | 2 | 1 | 59 | 18 | 41 |
2 | セレッソ大阪 | 42 | 20 | 13 | 3 | 4 | 30 | 20 | 10 |
3 | FC東京 | 38 | 21 | 11 | 5 | 5 | 35 | 27 | 8 |
4 | 名古屋グランパス | 33 | 18 | 10 | 3 | 5 | 30 | 19 | 11 |
5 | 横浜F・マリノス | 33 | 21 | 10 | 3 | 8 | 43 | 34 | 9 |
6 | 鹿島アントラーズ | 33 | 20 | 10 | 3 | 7 | 31 | 27 | 4 |
7 | ガンバ大阪 | 32 | 18 | 10 | 2 | 6 | 26 | 23 | 3 |
8 | 柏レイソル | 30 | 19 | 9 | 3 | 7 | 35 | 28 | 7 |
9 | 浦和レッズ | 30 | 19 | 9 | 3 | 7 | 26 | 34 | -8 |
10 | ヴィッセル神戸 | 26 | 21 | 6 | 8 | 7 | 35 | 35 | 0 |
11 | サンフレッチェ広島 | 25 | 18 | 7 | 4 | 7 | 27 | 22 | 5 |
12 | 大分トリニータ | 25 | 20 | 7 | 4 | 9 | 23 | 28 | -5 |
13 | 横浜FC | 20 | 19 | 6 | 2 | 11 | 25 | 37 | -12 |
14 | サガン鳥栖 | 17 | 16 | 4 | 5 | 7 | 19 | 22 | -3 |
15 | 北海道コンサドーレ札幌 | 17 | 20 | 4 | 5 | 11 | 23 | 40 | -17 |
16 | 清水エスパルス | 12 | 20 | 3 | 3 | 14 | 26 | 45 | -19 |
17 | ベガルタ仙台 | 11 | 18 | 2 | 5 | 11 | 18 | 35 | -17 |
18 | 湘南ベルマーレ | 9 | 18 | 2 | 3 | 13 | 14 | 31 | -17 |
ACL出場圏 |