キヨが2ゴールに絡む大活躍でアウェイ横浜で2-1と快勝!9連戦の初戦を飾る
この試合から始まる9連戦。他会場の試合が土曜開催の中、唯一の日曜開催となったこの試合、セレッソはアウェイ横浜で横浜FCとの対戦です。
土曜の試合で、首位の川崎が勝利していますので、追走するセレッソとしてはアウェイとはいえ勝ち点3(勝利)を持ち帰りたいところです。
試合は、前半14分にトシの落としを受けたキヨが巧みなプレーで相手DFを振り切り、先制点を決めます。後半序盤にもカウンターからキヨがドリブルで持ち込み、相手ゴール前でおっくん・ブルーノとつないで最後はブルーノが流し込み2点リード。そのままクリーンシートで終わりたかったのですが、後半終盤に1点を返されてしまい、1-2で試合終了。勝ち点3を持ち帰ることに成功しました。
この試合の結果、首位川崎(勝ち点35)と勝ち点差7の2位(勝ち点27)をキープしました。
スタジアム | ニッパツ三ツ沢球技場 |
入場者数 | 3,373人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 29.1℃ / 77% |
主審 | 飯田 淳平 |
副審 | 馬場 規、塚越 由貴 |
第4の審判員 | 窪田 陽輔 |
試合は三ツ沢で開催でしたので、DAZNでの観戦となりました。
メンバー
横浜FC戦のセレッソのスタメン(V字整列:写真は全てセレッソ公式より)
フォーメーションは4-4-2
セレッソは前節のメンバーから、2人が入れ替わり。
デサバトが外れてベンチ外で、ボランチにおっくん(奥埜選手)が入り、FWにはトシ(高木選手)が入ります。
もう一人は、マル(丸橋選手)がベンチスタートで、左SBには瑛ちゃん(片山選手)が入りました。
横浜FC | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 44 | 六反 勇治 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 14 | 志知 孝明 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
19 | 伊野波 雅彦 | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
4 | 小林 友希 | 16 | 片山 瑛一 | ||||
26 | 袴田 裕太郎 | 76′ | 22 | マテイ ヨニッチ | |||
MF | 7 | 松浦 拓弥 | 76′ | MF | 5 | 藤田 直之 | |
8 | 佐藤 謙介 | 58′ | 10 | 清武 弘嗣 | 73′ | ||
30 | 手塚 康平 | 17 | 坂元 達裕 | 87′ | |||
37 | 松尾 佑介 | 25 | 奥埜 博亮 | 67′ | |||
FW | 9 | 一美 和成 | 86′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 46*’ |
16 | 皆川 佑介 | 58′ | 20 | ブルーノ メンデス | 73′ | ||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 18 | 南 雄太 | GK | 45 | 茂木 秀 | ||
DF | 29 | 星 キョーワァン | 86′ | DF | 14 | 丸橋 祐介 | |
MF | 15 | 齋藤 功佑 | 76′ | 3 | 木本 恭生 | 46*’ | |
31 | 杉本 竜士 | MF | 49 | 西川 潤 | 87′ | ||
46 | 中村 俊輔 | 76′ | FW | 18 | 鈴木 孝司 | 67′ | |
6 | 瀬古 樹 | 58′ | 8 | 柿谷 曜一朗 | 73′ | ||
FW | 23 | 斉藤 光毅 | 58′ | 9 | 都倉 賢 | 73′ | |
監督 | 監督 | ||||||
下平 隆宏 | ロティーナ |
そして、相手の横浜FCでは中村俊輔選手が久々にベンチ入りしています。
試合詳細
前半
前半、最初にペースを握ったのはホームの横浜FC。ボールは持たれるものの、ブロックを作って堅く守るセレッソ、チャンスらしいチャンスを作らせることなく、時間は経過します。
そして14分、最初のチャンスをセレッソがモノにします。おっくんから縦パスがトシに入ると、このボールをトシが落として、ペナルティエリア手前中央でキヨが受けます。巧みなトラップとドリブルで相手DFを交わして左足でシュート!ゴール右隅にキレイに決まってセレッソが先制します。
先制ゴールを決めて喜ぶキヨ
2トップの一角で攻撃に絡んだトシ
この先制点から完全にセレッソが試合をコントロール。横浜FCにチャンスを作らせず、大きなサイドチェンジから逆にセレッソがチャンスを作っていきます。
38分には、左サイドの瑛ちゃんから、右サイドの陸までサイドチェンジ。ペナルティエリア手前右角で受けた陸はワンタッチで、前に走るタツへパス。タツが深い位置で切り返してシュートを放ちますが、辛うじてDFに当たってコーナーに。
続く44分には、右サイドのナオから、左サイドの瑛ちゃんにロングパス。胸トラップから切り返して右足でシュート!相手GKに弾かれたボールをヘディングでトシが詰めに行くチャンスを作りました。
追加点は奪えなかったもののセレッソペースで1点リードのままハーフタイムに入ります。
後半
後半に入ると同時に、トシ→ヤス(木本選手)へと交代。ボランチに入っていたおっくんがFWにあがり、ヤスがボランチに入ります。
そして、この交代で入ったヤスを起点にチャンスを作るセレッソ。立ち上がりの47分にワンタッチでの縦パスをヤス(木本選手)からナオ(藤田選手)に通すと、落としたボールを受けたタツがペナルティエリア内で左足でシュート。相手DFに当たりながらコースが変わったボールがクロスバー直撃。ゴールとはなりませんが、チャンスを作ります。
右サイドで活躍する陸
相手FWの皆川選手と競る歩夢、攻守に貢献。
CBのもう一人ヨニッチ、堅い守備で相手にチャンスを作らせません
そして、58分にセレッソに追加点。カウンターから左サイドでボールを受けたキヨがハーフウェイライン付近から長い距離をドリブルでゴール前に持ち込みます。相手DFを引きつけたキヨはシュートは打てませんでしたが、こぼれ球をおっくん→ブルーノと繋ぎ、最後はブルーノがゴールに流し込み、セレッソが2点をリード!!
このゴールで2点のリードを奪ったセレッソは、直後の水曜開催のルヴァンカップも意識してか、積極的に選手を交代していきます。
孝司・とっくん・曜一朗・NJと順にピッチに送っていきます。
対する横浜FCも76分に中村俊輔選手を投入し、ボールを動かしてチャンスを作りセレッソを押し込み始めると、この辺りから防戦一方の展開になります。
なかなかゴールを割らせることなく、失点は防いでいましたが、86分に中央を崩されて失点を許してしまいます。そこからの怒涛の攻撃もなんとか跳ね返したセレッソが、追加点を奪われることなくゲームをクローズ。
終わってみれば1-2のスコアで、セレッソ大阪が勝ち点3を持ち帰り、2位をきっちりキープしました。
感想など
最後の15分は少し押し込まれてヒヤヒヤした場面もありましたが、危なげなく快勝できてよかったと思います。
キヨの2得点に絡む活躍も見事でした。1点目のトラップからシュートまでの動き・キレは圧巻でしたし、2点目の直前のドリブルなど、体がキレている状態なのかなと思って見ています。
また、キヨ以外にも、両サイドへの散らしや、詰まった時のやり直しなど、チームが意識していることを、体現しながらチーム全体が機能している感じがして、安心して見ていられる気がします。
中村俊輔選手が出てきてからは、ボールを回されるシーンも多かったので、少しハラハラしたことは否めませんが、追いつかれるとは思っておらず、きっちり勝利できたなという感覚です。
そういえば、相手にゴールを奪われた直後のプレー(ジンヒョンが持つボールの奪い合い)をきっかけに、少し相手ゴール裏などと揉めるシーンもあったようです。
ただ、今のコロナ禍の状況を考えると、まだまだ制限がある状況なので、大声を出したり叫んだりすることは控えて欲しいのと、差別的なジェスチャーもやはり謹んで欲しいものです。
私はJリーグには、地域・社会全体を活性化していく力があると思っています。そのため、自分たちのクラブの勝ち負けだけではなく、リスペクトの精神で、対戦相手・選手・リーグ・社会と共存していくことにプラスになる行動ができるといいなと思っています。
ヤジや差別的なジェスチャーは、あまり気持ちがよいものではないので、聞いたり・見たくはないですね。
後日談ですが、この試合を生観戦した仕事仲間(関東在住)と会話した時に「柄が悪いヤツが多くて…(苦笑)」と謝られましたw。試合後に後味が悪くなるような行動はお互い慎めるとよいなと思います。
横浜FCも若手で楽しみな選手も多いので、次の対戦を楽しみにしたいと思います。
がんばれ!!セレッソ大阪!!
試合詳細(ハイライトなど)
セレッソ公式ハイライト動画
Jリーグ公式ハイライト動画
2020明治安田生命J1リーグ 第13節 2020.8.30 (日) 18:03KO @ニッパツ三ツ沢球技場 横浜FC vs セレッソ大阪(セレッソ公式HP)
ロティーナ監督コメント
「最初の70分、75分はいいプレーができたと思います。攻撃も守備も、思っていたようなプレーができて、自分たちがやりたいサッカーができました。ただ、75分以降は、前に出た相手に対して引いてしまい、または、ボールを簡単に失ってしまうことが増えて、チャンスを多く作られて、1点も決められました。とても難しい最後の15分になりました」
Q:2得点に絡んだ清武弘嗣選手のプレーについて
「ここ数節、とても高いレベルでプレーしており、前節に続き、今日もゴールを決めました。チームにとって、とてもいい影響を与えている選手です」
Q:ここまでリーグ戦で全試合先発していた丸橋祐介選手ではなく、片山瑛一選手を左サイドバックで先発起用した理由は?
「二つ理由があって、次の水曜日にとても重要な試合が控えているということ。もう一つは、先週の日曜日の試合で少し疲れが見えたこと。それが理由です」
選手コメント
キヨ(清武弘嗣選手)
Q:先制点について。高木俊幸選手の落としから、スムーズに相手を抜いてシュートまで行った印象でしたが?
「最近、ああいう崩しが少なかったので、なるべくトシ(高木)とブルーノ(メンデス)の近くでプレーしたい気持ちもありました。トシの落としが絶妙だったので、あとは、相手がいつ来るのか、タイミングを見ながら、冷静にGKを見て、決めるだけでした」
Q:2点目につながったシーンも含め、仕掛ける意識が強かったようにも感じたか?
「結構、スペースが空いていたので、ワンツーではがせるシーンも多かったですし、あのシーンも、ナオくん(藤田直之)に出して、リターンをもらって、スペースが空いていたので、そこに仕掛けました。本当は自分で打ちたかったんですけど、後ろから相手に追いつかれて、打てなかったんですけど、オク(奥埜博亮)が冷静にブルーノに出してくれて、良かったと思います」
Q:開幕前から「目標は優勝」と言葉にされていましたが、最近は、より強い言葉で優勝への思いを話されています。心境の変化か、結果を出し続けていることで、より手応えも増しているのか?
「いや、開幕前から目指しているところなので。(17年に)ルヴァンカップと天皇杯は獲れたので、あとはリーグ優勝すると。その気持ちは、本当に今年は強いです。ロティーナ監督の2年目で、昨季からの上積みもあって、自信もあるので。言葉に出ているのだと思います」
歩夢(瀬古歩夢選手)
Q:ボールを握りたいチーム同士、相手に握られている時間も長かったが、途中までは、シュートも打たせていなかった。途中までは、思っていたような展開でしたか?
「そうですね。前半から後半の途中までは自分たちのペースで試合ができました。その時間帯に先制点と追加点を取れたことが、今日の勝因だと思います」
Q:終盤、押し込まれた要因はどう考えますか?
「ボールを持っている選手に対する寄せが甘かったのかなと。自分たちの陣地に入ってきた選手に対して、フリーで持たれて、動かされて、ゴール前まで持っていかれたと思います」
Q:失点の場面での反省点は?
「正直、あのゴールは相手を褒めるというか、パーフェクトな攻撃だったと思います。その中で、一つ、防ぐことができたとすれば、落とされた時の3人目の飛び出しに対して、自分たちのチームの選手が誰も付いていっていなかったこと。あそこで、自分が寄せた方が良かったのか、寄せなかった方が良かったのか、今後、考える部分です」
Q:川崎フロンターレを追走する1番手だが、今後、必要になってくることは?
「上を目指して、毎試合、毎試合、全力で戦うだけだと思います」
明治安田生命J1リーグ
更新日:2020年8月30日(日) 21:17
順位
|
クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 35 | 14 | 11 | 2 | 1 | 41 | 12 | 29 |
2 | セレッソ大阪 | 27 | 13 | 8 | 3 | 2 | 18 | 13 | 5 |
3 | FC東京 | 25 | 14 | 7 | 4 | 3 | 25 | 18 | 7 |
4 | 名古屋グランパス | 24 | 12 | 7 | 3 | 2 | 19 | 8 | 11 |
5 | 浦和レッズ | 23 | 13 | 7 | 2 | 4 | 18 | 20 | -2 |
6 | 横浜F・マリノス | 21 | 14 | 6 | 3 | 5 | 28 | 24 | 4 |
7 | 柏レイソル | 20 | 13 | 6 | 2 | 5 | 26 | 21 | 5 |
8 | ガンバ大阪 | 20 | 12 | 6 | 2 | 4 | 17 | 16 | 1 |
9 | 鹿島アントラーズ | 18 | 14 | 5 | 3 | 6 | 21 | 21 | 0 |
10 | ヴィッセル神戸 | 18 | 14 | 4 | 6 | 4 | 21 | 23 | -2 |
11 | サンフレッチェ広島 | 15 | 12 | 4 | 3 | 5 | 16 | 13 | 3 |
12 | 北海道コンサドーレ札幌 | 14 | 13 | 3 | 5 | 5 | 18 | 26 | -8 |
13 | 横浜FC | 14 | 13 | 4 | 2 | 7 | 17 | 26 | -9 |
14 | 大分トリニータ | 12 | 13 | 3 | 3 | 7 | 12 | 21 | -9 |
15 | ベガルタ仙台 | 11 | 12 | 2 | 5 | 5 | 13 | 19 | -6 |
16 | 清水エスパルス | 9 | 13 | 2 | 3 | 8 | 18 | 29 | -11 |
17 | サガン鳥栖 | 7 | 9 | 1 | 4 | 4 | 5 | 10 | -5 |
18 | 湘南ベルマーレ | 4 | 12 | 1 | 1 | 10 | 10 | 23 | -13 |
ACL出場圏 |