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2021J1リーグ第12節 セレッソ大阪vsガンバ大阪

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リモートマッチで行われた大阪ダービー、チャンスの数で圧倒するも中島選手(もっくん)の1ゴールに留まり、PKでの失点でドロー

41回目の大阪ダービーはリモートマッチ(無観客試合)で行われました。

大阪ダービーが無観客で行われるのは昨季のアウェイ吹田での試合に続いて2回目。前回のリモート対戦時は奥埜選手(おっくん)と丸橋選手(マル)のゴールでセレッソが快勝しています。

直前の試合の浦和戦は勝利したセレッソ、直近4試合は1勝1分2敗の状況ですので、勝利して勝ち点3が欲しいところ。対するお隣りは、コロナ禍で1ヶ月間活動休止を余儀なくされた影響で試合消化数が少ないとはいえ、勝ち点を積み重ねられず現在は下位で降格圏の順位です。

しかし、現在の順位など関係なく熱い戦いになるのがダービー、勝利の行方が気になる一戦でしたが驚いたのはセレッソのスタメン。

これまでCBは隆矢(西尾選手)・歩夢(瀬古選手)・進藤選手のメンバーで挑んでいましたが、この試合ではチアゴ選手・ダンクレー選手のコンビに変えてきました。また、FWではタガート選手もベンチ入りして、新加入の外国人選手を多くメンバーにいれてきました。

試合は、最初にチャンスを作ったのは相手チーム。しかし徐々にセレッソが圧倒して相手ゴール前に迫ります。前半5分にはタツ(坂元選手)から嘉人(大久保選手)へボールが渡り、嘉人が胸でワントラップしてボレーでネットを揺らしますが、惜しくもオフサイド。

9分にはフリーキックのクロスに飛び込んだ嘉人が、ボレーで再びゴールを狙いますが、相手GKの東口選手がファインセーブしてゴールとはなりません。その後も再三相手ゴールを脅かしますが、相手GKを中心とした守りを崩しきれずに得点を奪えません。

前半終了間際には相手守備のハンドを誘ったトヨ(豊川選手)が自らPKを蹴りますが、狙い過ぎたのかポストに嫌われてゴールとはならず。後半も互いに攻撃を仕掛けながらの攻防の中で先制したのはセレッソ。もっくん(中島選手)がペナルティーエリア内でボールを受けて、相手DFをを交わしてシュート。これが決まりセレッソが終盤にリードを奪います。

しかし、続く82分にセットプレーのこぼれ球がペナルティーエリア内でセレッソの選手の腕に当たったという判定でPKを与えてしまい1失点。その後、互いに譲らずスコアは1−1でタイムアップ。41回目の大阪ダービーは勝ち点1を分け合う結果となりました。

セレッソ大阪 1 0 前半 0 1 ガンバ大阪
1 後半 1
74′ 中島 元彦 得点 82′ パトリック

今回のリモートマッチは、試合が無観客となると決まってから、座席をピンクに染める「長居をピンクに染めなあかん!」という形でチケット(試合観戦はできませんが)を販売する形式を取りました。

スタジアム ヤンマースタジアム長居
入場者数
天候/気温/湿度 雨のち曇 / 16.1℃ / 56%
主審 今村 義朗
副審 唐紙 学志、田中 利幸
第4の審判員 松本 大
VAR 中村 太
AVAR 川崎 秋仁

3,000円、10,000円、30,000円の価格で、座席をビニールポンチョでピンクに染めてOSAKAの文字を浮き上がらせる趣向の企画で、無観客ながらダービーの雰囲気を作ってのホームの試合でした。

ダービーの試合告知も、なかなかカッコよかっただけに勝ちたかったですね。

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メンバー

ガンバ大阪戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)

フォーメーションは4−4−2ですが、驚いたのはチアゴとダンクレーですね。あとタツ(坂元選手)の復帰はぼちぼちかと予想できていたので、それ意外はいつものメンバーが並びました

あと動きがあったのはサブメンバー。新加入外国人選手のタガート選手がFWの控えに入っています。DFではCBの控えは隆矢(西尾選手)。進藤選手・鳥海選手はベンチ外となっています。あと攻撃的な選手では、NJ(西川潤選手)と寛人(山田選手)がベンチ外となっています。

セレッソ大阪 ガンバ大阪
スターティングメンバー スターティングメンバー
GK 21 キム ジンヒョン GK 1 東口 順昭
DF 2 松田 陸 DF 3 昌子 源
6 チアゴ 5 三浦 弦太
14 丸橋 祐介 24 黒川 圭介
43 ダンクレー MF 8 小野瀬 康介 34′
MF 5 藤田 直之 14 福田 湧矢
10 清武 弘嗣 15 井手口 陽介
17 坂元 達裕 63′ 21 矢島 慎也 75′
25 奥埜 博亮 29 山本 悠樹 82′
FW 20 大久保 嘉人 23′ FW 9 レアンドロ ペレイラ 75′
32 豊川 雄太 79′ 39 宇佐美 貴史 75′
控えメンバー 控えメンバー
GK 50 松井 謙弥 GK 25 石川 慧
DF 16 新井 直人 79′ DF 13 菅沼 駿哉
33 西尾 隆矢 MF 10 倉田 秋 75′
MF 40 松本 泰志 34 川﨑 修平 75′
FW 28 中島 元彦 63′ 6 チュ セジョン 82′
29 加藤 陸次樹 63′ FW 18 パトリック 75′
9 アダム タガート 23’63’ 32 チアゴ アウベス 34′
監督 監督
レヴィー クルピ 宮本 恒靖

お隣は、4-3-3で来ましたね。セレッソにも在籍した倉田選手はベンチからのスタートでした。

試合展開

前半

試合はいきなり相手のチャンスから始まります。
2CBがごっそり入れ替わっったことでどんな立ち上がりになるか少し心配しながら見ていたのですが、開始1分にセレッソ右サイドから、ペナルティーエリア内右角付近にパスを通され、ファーストシュートはお隣。

これはジンヒョンの正面だったので、がっちりとキャッチして事なきを得ましたが、少し危険なシーンでした。

そして、徐々にセレッソが押し込むシーンを作っていくと、5分には右サイドのタツ(坂本選手)がボールを中に運び、嘉人にクロス。相手CBの間で受けた嘉人が胸トラップからボレーで豪快にネットを揺らします!!

「おー!幸先よく先制や!」と思ったのですが、判定はオフサイド。よいタイミングで抜け出せたと思いましたが、オフサイドラインを超えていましたね。残念。

その後の6分にも、トヨ(豊川選手)が右サイドをドリブルで駆け上がり、ループ気味のシュートを放ちますが、相手GKの東口選手がセーブして得点とはならず。

9分には左サイドからのFKをナオ(藤田選手)がファーサイドにクロスを送ると、走り込んだ嘉人(大久保選手)がボレーで枠に飛ばすシュート!!「入った!」と思ったシーンでしたが、相手GKの東口選手がビッグセーブで得点とはなりません。

CBの一角でスタメン出場、抜群の空中戦の強さを発揮し光るプレーを披露したチアゴ選手

同じく空中戦の強さと、堅実な守備で貢献していたダンクレー選手

17分にはナオ(藤田選手)のロングスローから、こぼれ球をキヨが豪快なミドルシュート!枠に飛んでいましたが、相手GKの東口選手がセーブ。この流れの中から、マル(丸橋選手)があげたクロスにチアゴが飛び込みますが、これも相手GKがセーブ。

立て続けに惜しいシーンを作りますが、得点を奪うことはできません。

そして、その直後の19分、左サイドのDFとの攻防の中で、嘉人(大久保選手)が左の腿裏を痛めたようでピッチに倒れ込んでしまいます。治療後に一度はピッチ内に戻りますが、結局試合出場続行は不可能で、23分にはタガート選手と交代してしまいます。

途中出場で積極的な姿勢を見せていたタガート選手(まだまだこれからですね)

得点の匂いはプンプンするものの、なかなかゴールが奪えないなかで、嘉人(大久保選手)が負傷交代してしまい、流れが切れないとよいなと思っていたら、直後にピンチ。

相手CKの流れの中から、一度は跳ね返すものの、再びクロスを上げられると、ファーサイドでフリーだった矢島選手にシュートを放たれますが、ジンヒョンが左足でファインセーブ!!得点は許しません。

35分には、右サイドからタツのグラウンダーのクロスから、キヨ(清武選手)がスルーしてナオ(藤田選手)が左足で強烈なミドルシュートを放ちますが、相手GKのビッグセーブでゴールとなりません。

そして、前半終了間際にビックチャンス。

左サイドのペナルティーエリア角付近でトヨ(豊川選手)がボールを持って、中にクロスを上げると、相手DFの腕にあたりPKの判定に。(一度はPKではない判定でプレーは続行されましたが、VARが介入してオンフィールドレビューでPK判定となりました)

このボールをセットしたのがトヨ(豊川選手)。なかなか得点を積み重ねられていなかったので、今後に向けた起爆剤的にも、トヨのゴールを期待したのですが、左ポストを直撃してしまい、ゴールとはならず。。。

絶好の先制機を逸したセレッソ、スコアレスでハーフタイムとなりました。

後半

後半もお互い攻撃をし合う展開は変わらず試合は進みます。

左サイドで攻守に貢献していたマル(丸橋選手)

攻撃を牽引するキヨ(清武選手)

53分には左サイドのキヨ(清武選手)のクロスから、タツ(坂元選手)が中でヘディングでシュートしますが、惜しくもクロスバーの上。枠内に飛んでいれば一点というシーンでしたが残念ながらゴールとはなりませんでした。

その後、相手の攻撃で宇佐美選手にボレーシュートを放たれるシーンがありましたが、相手にチャンスらしいチャンスを与えずに試合を進めるセレッソ。

プレーの判断と精度が素晴らしいなと思うナオ(藤田選手)。いるといないで試合が全然違う印象

そして、63分に復帰したてのタツ(坂元選手)とデビュー戦のタガート選手が交代して、ムツキ(加藤選手)ともっくん(中島選手)がピッチに入ってきます。

前への推進力が増した展開の中で、74分に待望の先制点をもっくん(中島選手)が奪います!

右サイドからキヨ(清武選手)がクロスを上げると、一度跳ね返されますが、こぼれ球をワンタッチでナオ(藤田選手)がペナルティエリア内の左角にいたもっくん(中島選手)へパス。これを受けたもっくんがトラップしてシュートコースを作り右足でシュート!!

相手DFに少し当たりましたが、おそらくイメージ通りのシュートでダービーで先制ゴールを奪ったもっくん(中島選手)はスゴい!と思ってみていました!!

ゴールシーンはコチラ

そして、そのまま押し切れるかなと思っていた展開でしたが、相手にFKのこぼれ球から、ムツキ(加藤選手)の腕に当たったという判定でPKを与えてしまいます。

一度は跳ね返したのですがクリアし切れず、相手選手のミドルシュートをブロックにしにいったムツキの腕に当たってしまいました。そして、このPKを決められてしまい、同点に。

ビックセーブもあり安定したプレーをしていたジンヒョン。PKはストップできず。

その後、両チームがゴールを目指してプレーを続けますが、ネットが揺れることはなくタイムアップ。

1−1のスコアで勝ち点1を分けあう結果となりました。

感想

勝てた試合でしたね。そして、ダービーでしたので、勝ちきりたかった試合でした。

チャンスの数では本当に圧倒していたと思います。相手チームはここまで7試合で1点という状況でしたし、PKを取られたシーン以外にピンチらしいピンチは数えるほどでしたので、チャンスを決めきりたかったですね。

オフサイドにはなりましたが5分の嘉人のシュートや、9分のFKからのボレーなど、序盤から得点が入る匂いがプンプンしていましたから、後半まで得点が奪えなかったのが残念でした。

逆に言うと、相手GKの東口選手がよかったということかと思います。トヨ(豊川選手)のPKも、序盤から当たっている相手GKのプレッシャーを感じて「このPKは外せない」と狙いすぎて外したのかもしれませんね。惜しかった。

あとセンターバック2枚をぶっつけでダービーに先発させるというのは驚きでした。まあ、監督はブラジル人DFを使いたがるであろうということは頭では理解していましたが、まさかタービーでやるとは思っていませんでした。

結果は、空中戦では負けていませんでしたし、チアゴ選手も体を張ったよいプレーを見せていたと思いますので、デビュー戦としてはよかったのではないでしょうか。

ここまでチームを支えてきた育成出身の若い2人の歩夢(瀬古選手)と隆矢(西尾選手)が、この後どう試合に絡んでくるのか、日本代表経験もある進藤選手はどうなるのか等、CBのポジション争いも激しくなっていきそうですね。

あと、タツ(坂本選手)は別格でしたね。やはりうまいし、チャンスも作れるし、負傷明けのゲームとしてはまずまずだったと思います。調子を上げていって欲しいですね。

タガート選手はいきなりの出場でしたが、まだまだ本調子には遠いコンディションだったように思います。嘉人の怪我は心配ですが、出番はあると思うので少しずつ試合に絡みながら、チームとも上手く噛み合って欲しいなと思います。

そして、やはり、もっくん(中島選手)はスゴいですね。吹田でのU23ダービーで直接FKを叩き込んだこともありましたし、ダービーで落ち着いてゴールを決めきったところがスゴいなと思います。

勝利して、もっくんのヒーローインタビューを聞くところまで妄想していたのでドローになってしまい残念です。

相手のPKもジンヒョンは安定の逆に飛んでましたしねー。ジンヒョンくらいのシュートストップ力があれば、相手のシュートに反応してもPKは止めれるのではないかと思っているのですが、なかなか駆け引き含めて難しいのでしょうね。

勝ちたかったけど、負けなかったダービーでしたね。次は2位の名古屋戦ですね。どういう戦いになるかはわかりませんが、勝ち点3を持ち帰ってきて欲しいものです。

がんばれ!!セレッソ大阪!!

試合データ・ハイライト

セレッソ公式ハイライト動画

セレッソ公式HP:2021 J1リーグ第12節 セレッソ大阪vsガンバ大阪 2021.5.2 15時KO @ヤンマースタジアム長居

Jリーグ公式HP:監督コメント(クルピ監督・宮本監督)

Jリーグ公式HP:選手コメント(中島元彦選手・ダンクレー選手/パトリック選手)

明治安田生命J1リーグ

更新日:2021年5月2日(日) 17:17

順位
クラブ名
勝点
試合数
得点
失点
得失点
1 川崎フロンターレ 35 13 11 2 0 34 8 26
2 名古屋グランパス 29 13 9 2 2 16 7 9
3 サガン鳥栖 26 13 8 2 3 19 5 14
4 横浜F・マリノス 24 11 7 3 1 23 8 15
5 ヴィッセル神戸 23 12 6 5 1 18 10 8
6 セレッソ大阪 21 13 6 3 4 19 14 5
7 アビスパ福岡 19 13 5 4 4 16 16 0
8 サンフレッチェ広島 17 13 4 5 4 16 15 1
9 浦和レッズ 17 12 5 2 5 11 17 -6
10 鹿島アントラーズ 15 11 4 3 4 15 13 2
11 FC東京 15 12 4 3 5 17 21 -4
12 徳島ヴォルティス 14 13 4 2 7 12 18 -6
13 柏レイソル 13 12 4 1 7 12 14 -2
14 北海道コンサドーレ札幌 12 11 3 3 5 17 17 0
15 湘南ベルマーレ 12 12 2 6 4 10 12 -2
16 清水エスパルス 11 12 2 5 5 10 15 -5
17 大分トリニータ 8 11 2 2 7 8 17 -9
18 ガンバ大阪 7 8 1 4 3 2 5 -3
19 ベガルタ仙台 6 11 1 3 7 8 23 -15
20 横浜FC 2 12 0 2 10 7 35 -28
ACL出場圏 2降格枠

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