アウェイでの名古屋戦。両CB(チアゴ、ダンクレー)が活躍も、攻撃で好機を作れずウノゼロで敗戦
前節の大阪ダービー、リードしながらも終盤のPKでドローに持ち込まれ勝ち点1に留まってしまったセレッソ大阪。上位の2位につける名古屋グランパスに勝利して、上位戦線に踏みとどまりたいところです。
対する名古屋は、直近の2戦はACLの関係で、首位川崎との2連戦を戦い、残念ながら2連敗。こちらも勝利して、首位川崎にくらいついていきたいところ。
また、昨シーズンまでセレッソに主力として在籍していた柿谷選手と木本選手の2選手が在籍するため、古巣対決という目線でも両チームに注目が集まった試合でした。
試合の方は、序盤はセレッソが試合を優位に進めるものの次第に膠着状態になり、お互いチャンスらしいチャンスを作れないまま進みます。後半、ミスの流れから事故的な失点で1点を奪われると、その後、相手守備陣の前に攻撃も沈黙。終わってみれば、名古屋お得意のウノゼロ(1−0)のスコアでセレッソが敗戦してしまいました。
名古屋グランパス | 1 | 0 | 前半 | 0 | 0 | セレッソ大阪 |
1 | 後半 | 0 | ||||
66′ 吉田 豊 | 得点 |
この試合では、タツ(坂元選手)も復帰して、キヨ(清武選手)・タツ・もっくん(中島選手)のMF陣の攻撃も楽しみにしていたのですが、もっくんが負傷交代してしまったのは残念でした。
そして、そのまま、あまりチャンスらしいチャンスもできなかったのが悔やまれますね。
スタジアム | 豊田スタジアム |
入場者数 | 4,898人 |
天候/気温/湿度 | 曇 / 22.2℃ / 51% |
主審 | 山本 雄大 |
副審 | 大塚 晴弘、塚越 由貴 |
第4の審判員 | 川崎 秋仁 |
VAR | 岡部 拓人 |
AVAR | 田尻 智計 |
メンバー
名古屋戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)
この試合では、前節で負傷した嘉人(大久保選手)が外れて、トヨ(豊川選手)のワントップ。MFはタツ・キヨ・もっくんが3人並び、ボランチにナオ(藤田選手)・おっくん(奥埜選手)、CBはチア・ダン(チアゴ選手・ダンクレー選手)、マル(丸橋選手)・陸(松田陸選手)・ジンヒョンの11人がスタメンに並びました。
名古屋グランパス | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | ランゲラック | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 3 | 丸山 祐市 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
4 | 中谷 進之介 | 6 | チアゴ | ||||
17 | 森下 龍矢 | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
23 | 吉田 豊 | 43 | ダンクレー | ||||
MF | 2 | 米本 拓司 | MF | 5 | 藤田 直之 | 86′ | |
15 | 稲垣 祥 | 10 | 清武 弘嗣 | 69′ | |||
FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | 86′ | 17 | 坂元 達裕 | ||
9 | 山﨑 凌吾 | 90+1′ | 25 | 奥埜 博亮 | |||
11 | 相馬 勇紀 | 56′ | FW | 28 | 中島 元彦 | 38′ | |
16 | マテウス | 90+1′ | 32 | 豊川 雄太 | 69′ | ||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 21 | 武田 洋平 | GK | 50 | 松井 謙弥 | ||
DF | 14 | 木本 恭生 | 90+1′ | DF | 15 | 瀬古 歩夢 | |
26 | 成瀬 竣平 | 16 | 新井 直人 | ||||
MF | 5 | 長澤 和輝 | 90+1′ | MF | 18 | 西川 潤 | 69′ |
FW | 10 | ガブリエル シャビエル | FW | 13 | 高木 俊幸 | 38′ | |
19 | 齋藤 学 | 56′ | 22 | 松田 力 | 86′ | ||
25 | 前田 直輝 | 86′ | 29 | 加藤 陸次樹 | 69′ | ||
コーチ | 監督 | ||||||
ブルーノ コンカ | レヴィー クルピ |
そして、サブメンバーとしては、歩夢(瀬古選手)が戻ってきましたね。これまで試合に出続けてきた隆矢(西尾選手)は残念ながらベンチ外となってしまいました。ヨニッチ・木本が退団して心配されたCB陣の選手層がかなり厚くなり、よい意味で悩ましい状態とはなっていますね。
このブログを書いている時点では、寛人(山田選手)はGW中の負傷もありベンチ外となっています。ダービーでデビューしたタガート選手は、コンディション不良もあり、ベンチ外となったようです。
代わりに、NJ(西川潤選手)と力(松田力選手)がベンチ入りしています。
名古屋のメンバーは、曜一朗(柿谷選手)がスタメン入り。ヤスキ(木本選手)はベンチからのスタートになりました。
試合展開
前半
序盤はセレッソペースで試合は進みます。相手陣にボールを運びコーナーキックを奪うなど、開始10分間は、名古屋ゴールに迫るセレッソですが、ゴールを割ることはできません。
対する名古屋も徐々に攻撃を仕掛けてきますが、チアゴ、ダンクレーが相手FWの山崎選手を抑え込み、なかなかチャンスは作らせません。
タツ(坂元選手)が右サイドから仕掛けるとワクワクしますね。
そして、15分には敵陣中央でボールを受けたもっくん(中島選手)がペナルティエリア手前まで持ち込み、左足を振り抜いてミドルシュートを放ちます。
このシュートは惜しくも相手GKのランゲラック選手にセーブされますが、よい流れのプレーで得点の匂いを感じさせるものでした。
その後も、ダンクレー選手の浮き球のパスを、ペナルティエリア内に侵入したトヨ(豊川選手)が胸でトラップして、ボレーシュートを放ちますが、相手DFに対応され、得点とはなりません。
相手DF陣との駆け引きを繰り返すトヨ(豊川選手)、得点がそろそろ欲しいですね。
左サイドから攻撃を仕掛けるマル(丸橋選手)
ゴールは生まれていないものの「イケるかも」と思っていた矢先、38分にもっくん(中島選手)が負傷交代。
右足の太もも裏を押さえていたので、肉離れの負傷(後日、全治2〜3週間と発表)での離脱となってしまいました。そして交代で入ったのがトシ(高木選手)でした。
その後は、終盤にダンクレー選手がミドルシュートを放つシーンもありましたが、相手DFにブロックされゴールとはならず。
前半はスコアレスで後半に折り返します。
後半
後半も同じような展開で試合は進みますが、セレッソもなかなかチャンスらしいチャンスを作ることができません。
ボランチのおっくん(奥埜選手)、運動量豊富でチームに貢献。
右サイドからクロスを送る陸(松田陸選手)
そして、決定機らしい決定機がようやく訪れたのが61分。
左サイドのトシ(高木選手)がペナルティエリア左角付近からファーサイドにクロス。これをトヨ(豊川選手)がゴールライン付近から、ヘディングで中に折り返します。
相手GKも完全に振られていて、ゴール前ではダンクレーが詰めに行っていたので、押し込めばゴールというシーンでしたが、相手DFがダンクレーに渡る前にクリアしたことで、ゴールとはなりませんでした。
そして、得点を奪えなかった直後の66分。ミス絡みで失点しまいます。
セレッソが守備で相手の攻撃を跳ね返し、トシ(高木選手)がボールをつなごうとしたのですがパスミス。これを名古屋に奪われゴール前にパスを繋がれると、最終的にチアゴの足に当たったボールが相手の前にこぼれ、ゴールに押し込まれてしまいます。
相手のポジションがオフサイドポジションだったので、パッと最初みた瞬間はオフサイドと思いました。しかし、よくリプレイを見てみると、チアゴの足に当たっていたのが確認できたので、まあ得点で仕方ないかと思っていました。
後日、ジャッジリプレイでも取り上げられていたので、微妙なシーンではありましたね。
得点を奪われたことで、セレッソは選手を交代。キヨ(清武選手)・トヨ(豊川選手)に代わって、ムツキ(加藤選手)とNJ(西川潤選手)が入ります。
空中戦はほぼ完璧に勝っていたダンクレー
選手交代で攻撃を活性化したかったセレッソですが、なかなかチャンスを作るまでには至らず。古巣対戦となる力(松田力選手)も投入しますが、最後までゴールは遠く、得点を奪うことはできず、そのままのスコアでタイムアップ。
名古屋お得意のスコアのウノゼロ(1−0)で残念な敗戦を喫してしまいました。
感想
残念な敗戦でしたね。
もっくん(中島選手)が負傷するまでは、いい展開だなと思っていたので、あの交代はかなり痛かったですね。ダービーでゴールを奪って、スタメンを勝ち取った矢先での負傷だったので、本人も悔しいでしょうね。
ただ、負傷は2〜3週間のようで軽めの部類と思われるので、きっちり治して早く復活してきてほしいですね。
負傷という観点では、直近では嘉人・もっくん・寛人が負傷していますし、少し前ではタツ・力(原川選手)が筋肉系の負傷をしてます。選手のコンディション管理は難しいとは思いますが、なるべく筋肉系の負傷がないように管理してくれるといいなと思っています。
タガート選手もなかなかコンディション的に難しそうなので、ムツキ(加藤選手)や藤尾選手など若い選手に期待したいと思います。
と思っていたら、早速、神戸戦(15日)はスタメンとベンチ入りみたいなので、結果出してほしいですね。
古巣対戦という観点では、曜一朗(柿谷選手)とヤスキ(木本選手)は両方とも大活躍という形ではなかったですが、スタメン・交代出場という形で、名古屋に必要な選手になっているようですね。セレッソ戦以外で活躍してもらえればと思います。
あと、歩夢(瀬古選手)、ベンチ入りまで復活してきたのはよかったですね。ただ、隆矢(西尾選手)がベンチ外になってしまったのは、これまで若い二人のCBがチームを支えてきていただけに、ちょっぴり残念ですね。
東京オリンピックの代表に選ばれるかどうかの状況もあるので、なるべく試合に絡んでほしいなと思っています。歩夢はボランチもできるので、CBかボランチで使ってほしいなとも思っています。
両CBのチアダン(チアゴ、ダンクレーの両選手)は素晴らしいですね。やべっちスタジアムのコメンタリーレポっちでも、解説の浅野さん(元名古屋の選手・元日本代表)が絶賛されていました。
ホーム寄りであることが多い解説の方が、アウェイの選手を褒めるのは少ないなかでのコメントだったので嬉しい限りですね。
名古屋戦は残念な敗戦でしたが、神戸戦はダンクレーの古巣対戦でもありますし、ぜひ勝ちましょう!!
がんばれ!!セレッソ大阪!!
試合データ・ハイライト
セレッソ公式ハイライト動画
セレッソ公式HP:2021 J1リーグ第13節 名古屋グランパスvsセレッソ大阪 2021.5.8 15時KO @豊田スタジアム
Jリーグ公式HP:監督コメント(ブルーノ・コンカ コーチ・クルピ監督)
Jリーグ公式HP:選手コメント(米本選手・吉田選手/チアゴ選手・高木選手)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2021年5月9日(日) 19:12
順位
|
クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 41 | 15 | 13 | 2 | 0 | 39 | 10 | 29 |
2 | 名古屋グランパス | 32 | 15 | 10 | 2 | 3 | 19 | 10 | 9 |
3 | 横浜F・マリノス | 27 | 12 | 8 | 3 | 1 | 25 | 8 | 17 |
4 | サガン鳥栖 | 27 | 14 | 8 | 3 | 3 | 19 | 5 | 14 |
5 | ヴィッセル神戸 | 23 | 13 | 6 | 5 | 2 | 18 | 12 | 6 |
6 | アビスパ福岡 | 22 | 14 | 6 | 4 | 4 | 17 | 16 | 1 |
7 | セレッソ大阪 | 21 | 14 | 6 | 3 | 5 | 19 | 15 | 4 |
8 | 浦和レッズ | 20 | 13 | 6 | 2 | 5 | 13 | 17 | -4 |
9 | 鹿島アントラーズ | 18 | 12 | 5 | 3 | 4 | 18 | 13 | 5 |
10 | サンフレッチェ広島 | 18 | 14 | 4 | 6 | 4 | 16 | 15 | 1 |
11 | 北海道コンサドーレ札幌 | 15 | 12 | 4 | 3 | 5 | 19 | 18 | 1 |
12 | 湘南ベルマーレ | 15 | 13 | 3 | 6 | 4 | 12 | 12 | 0 |
13 | FC東京 | 15 | 13 | 4 | 3 | 6 | 17 | 24 | -7 |
14 | 徳島ヴォルティス | 14 | 14 | 4 | 2 | 8 | 13 | 20 | -7 |
15 | 柏レイソル | 13 | 13 | 4 | 1 | 8 | 12 | 15 | -3 |
16 | 清水エスパルス | 12 | 13 | 2 | 6 | 5 | 11 | 16 | -5 |
17 | 大分トリニータ | 8 | 12 | 2 | 2 | 8 | 8 | 19 | -11 |
18 | ガンバ大阪 | 7 | 9 | 1 | 4 | 4 | 2 | 7 | -5 |
19 | ベガルタ仙台 | 6 | 12 | 1 | 3 | 8 | 8 | 25 | -17 |
20 | 横浜FC | 3 | 13 | 0 | 3 | 10 | 8 | 36 | -28 |
ACL出場圏 | 2降格枠 |