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2021Jリーグ第19節 コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪(AWAY)

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アウェイ厚別で札幌戦は序盤苦しむも終わってみれば3得点・無失点で快勝。リーグ戦連勝で11位に浮上。

ACLの関係で順延されていた第19節札幌戦、平日のナイトゲーム・アウェイ厚別でこの1試合のみの開催となりました。

前節・ルヴァンカップで同じ対戦相手(G大阪)と3連戦したセレッソ。今回の札幌とも水曜・土曜と2試合連続で対戦というリーグ戦では珍しい形となりました。

対戦相手の札幌は11位で勝ち点36、12位のセレッソは勝ち点33。この試合に勝利すれば勝ち点36で並びますが、得失点差の関係でセレッソが11位に浮上できる状況でもあり、なんとしても勝ち点3を積み上げたいところです。

また、ルヴァンカップ準々決勝から中2日での対戦、次のリーグ戦も中2日での連戦となるため、どういうメンバー構成でセレッソ大阪が挑むのかにも注目していました。

試合は、序盤は札幌のプレスの前になかなか上手くボールを運べないセレッソですが、守備面ではハードワークを続け、相手に得点を許しません。前半終盤にセットプレーの流れから、ナオ(藤田選手)のヘディングで先制点を奪い、1点のリードでハーフタイムに。

後半序盤にセットプレーから松田力選手の追加点でリードを広げたセレッソは、相手に得点を許さず粘り強く戦います。

終盤、交代出場のぬいぬい(乾選手)から嘉人(大久保選手)へのラストパスが通り、嘉人のゴールでダメ押しの3点目。終わってみれば3−0のスコアでセレッソが快勝。

リーグ戦の順位を1つあげて11位に浮上しました。

コンサドーレ札幌 0 0 前半 1 3 セレッソ大阪
0 後半 2
得点 45+1′ 藤田 直之
51′ 松田 力
88′ 大久保 嘉人

この日は相手ペースで進む試合のなか、前半を無失点でしのぎきり、前半終了間際・後半開始早々と得点を奪うタイミングもよく、スコア上は圧勝、快勝という形でリーグ戦の連勝を飾ることができました。

これで小菊新監督に変わってから、公式戦3勝1敗。そのうち1敗もほぼ試合を支配した中での敗戦でしたので、あまりネガティブな要素はない印象で4戦を終えることができています。

出場選手も入れ替えながら、選手のコンディション・モチベーションも維持しながら、戦えている印象もあります。

この調子で1戦1戦、目の前の相手に対して粘り強く勝利を積み重ねて行ってほしいものです。

スタジアム 札幌厚別公園競技場
入場者数 3,201人
天候/気温/湿度 曇 / 18.1℃ / 55%
主審 村上 伸次
副審 大塚 晴弘、大川 直也
第4の審判員 上原 直人
VAR 岡部 拓人
AVAR 野村 修

アウェイ厚別での試合は、緊急事態宣言の発令下での制限試合ですので、アウェイ席はなし。この日もDAZNでの観戦となりました。

早くアウェイの観戦も問題なくできる状態に戻れるとよいなと思っています。

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メンバー

札幌戦のセレッソ大阪のスタメン

この日は、直近のルヴァンカップ準々決勝第2戦から、4人のスタメンを入れ替えました。

マル(丸橋選手)→小池選手。チアゴ選手→歩夢(瀬古選手)、鳥海選手→隆矢(西尾選手)、陽(喜田選手)→リキ(原川力選手)の4人が入れ替わっています、

マル(丸橋選手)は負傷交代という情報もありましたので、この日は帯同せず、ベンチからも外れています。

そして、ベンチにはボランチのに陽(喜田選手)とCBのチアゴ選手以外は攻撃的な選手であるNJ(西川順選手)・ぬい(乾貴士選手)・嘉人(大久保選手)・力(松田力選手)が名を連ねています。

コンサドーレ札幌 セレッソ大阪
スターティングメンバー スターティングメンバー
GK 1 菅野 孝憲 GK 21 キム ジンヒョン
DF 2 田中 駿汰 DF 2 松田 陸
10 宮澤 裕樹 15 瀬古 歩夢
6 高嶺 朋樹 26 小池 裕太 82′
MF 7 ルーカス フェルナンデス 33 西尾 隆矢
14 駒井 善成 MF 4 原川 力
27 荒野 拓馬 74′ 5 藤田 直之
4 菅 大輝 46*’ 17 坂元 達裕 82′
9 金子 拓郎 28 中島 元彦 46*’
28 青木 亮太 74′ FW 29 加藤 陸次樹 76′
FW 35 小柏 剛 59′ 34 山田 寛人 46*’
控えメンバー 控えメンバー
GK 34 中野 小次郎 GK 50 松井 謙弥
DF 3 柳 貴博 74′ DF 6 チアゴ 82′
50 岡村 大八 MF 18 西川 潤 82′
MF 44 小野 伸二 23 乾 貴士 46*’
FW 32 ミラン トゥチッチ 46*’ 30 喜田 陽
33 ドウグラス オリヴェイラ 74′ FW 20 大久保 嘉人 76′
48 ジェイ 59′ 22 松田 力 46*’
監督 監督
ペトロヴィッチ 小菊 昭雄

対する札幌は3−4−2−1での布陣です

試合展開

(写真はすべてセレッソ大阪公式より)

前半

前半は、パスをつないで攻め込む札幌をセレッソが受ける展開で進みます。

4−4−2の守備ラインを形成し、前線から守備をしていくセレッソ。2トップを中心に相手のパスコースを限定し、こまめにラインを上げ下げしながら、組織的に守っていきます。

しかし、上手くプレスで嵌めきることはできず、相手左サイド(相手右サイド)を中心とした攻撃に手を焼いていきます。

また、攻撃でも、マンツーマン気味に守備に来る札幌のプレスを交わしきることができず、ジンヒョンや歩夢から、ロングパスを蹴る展開が増えていきます。

相手の攻撃にプレスをかけるムツキ(加藤選手)

同じく、プレスをかける寛人(山田選手)

中盤左サイドで攻守に奮闘するもっくん(中島選手)

左サイドバックで出場の小池選手

セレッソも、2トップに縦パスを当てて起点を作り、攻撃を組み立てようとしますが、なかなかボールを収めることができず、チャンスらしいチャンスを作ることができません。

しかし、守備の方でも、粘り強くコンパクトな陣形を保ちながら、相手に決定的なチャンスを作らせずに耐える展開に。

なかなかボールを握れずにいたセレッソですが、守備から最初の決定機。

21分には相手のビルドアップのボールをタツ(坂元選手)が右サイドでプレスをかけ、こぼれ球がペナルティエリア内のムツキ(加藤選手)に渡ります。

このボールをワントラップして、ムツキが右足でシュートを狙いますが、相手GKが辛うじてセーブして、セレッソの得点とはなりません。

そして、その直後にもセレッソのビルドアップを相手に奪われ、ペナルティエリア内にパスを通されますが、このピンチはGKジンヒョンがセーブして防ぎ、両チームGKの攻守で得点を許しません。

その後も札幌に押し込まれる展開は続きますが、徐々にセレッソが相手陣にボールを運ぶシーンも作り、FKやCKなどのセットプレーで相手ゴールに迫るシーンも作ります。

一進一退の展開が続いた前半終盤、42分にセレッソに決定機。

右からのCKのボールのこぼれ球をゴール前で隆矢(西尾選手)がシュート。相手GKがセーブしたこぼれ球を歩夢(瀬古選手)がシュートしますが、これはクロスバーを直撃してゴールとはなりません。

この隆矢(西尾選手)のシーンでは、相手ゴールラインを割ったかにも見え、VARチェックも入りましたが、ゴールとの判定とはなりませんでした。

押されている展開の中での決定機でしたので「決めたかったなー」と思っていましたが、アディショナルタイムにゴールが生まれます。

46分に得た左CKからのボールは、一旦跳ね返されますが、守備に残っていた陸(松田陸選手)がワンタッチで、左サイドのリキ(原川力選手)にパスを通します。

このパスを受けたリキ(原川選手)がワントラップして、落ち着いて中にクロスボールをあげます。このクロスに飛び込んだナオ(藤田選手)がヘディングで押し込んでセレッソが先制します!!!

【ナオ(藤田選手)のゴール・ハイライト動画】

押し込まれた前半を耐えながら、アディショナルタイムに得点を奪ったセレッソ。1点をリードしてハーフタイムに入ります。

後半

後半開始時点でセレッソは2人選手を交代。

前線での守備を頑張っていた2人・寛人(山田選手)ともっくん(中島選手)に代えて、力(松田力選手)とぬいぬい(乾選手)が投入されます。

後半開始早々、乾選手を起点に左サイドからチャンスを作り、最後は陸(松田陸選手)がシュートを放ち右CKを獲得。

この直後のCKは得点には結びつきませんが、再び左CKを得ると、そこから追加点が生まれます。

キッカーのリキ(原川選手)がニアに上げたボールを、力(松田力選手)がヘディングで合わせてゴール!!

得点を喜ぶ陸(松田陸選手)・歩夢(瀬古選手)・力(松田力選手)

【松田力選手のゴール・ハイライト動画】

前半に得点したナオ(藤田選手)・このゴールをした力(松田力選手)ともに、ルヴァンカップ準々決勝の第2戦でもゴールを決めていて、連発ですので、本当に嬉しいゴールとなりました。

この日も攻守に奮闘、2アシストの力(原川力選手)

2点を奪ったセレッソは、落ち着いた守備で相手の攻撃を跳ね返し、ボールを奪ってカウンターを狙って行きます。

57分にはムツキ(加藤選手)からカウンターをしかけ、左サイドの乾選手にパス。得意のコースからシュートを放つ乾選手。

その後、札幌はFWにジェイ選手を投入してパワープレーを仕掛けてきます。

63分には、そのジェイ選手に決定的なヘディングシュートを放たれますが、桜の守護神ジンヒョンがビッグセーブでゴールを許しません。

続く72分にも自陣右サイドでボールを奪われて、中に送られたクロスに相手FWのジェイ選手が反応。このヘディングシュートはゴール右ポストを直撃、セレッソは肝を冷やすシーンとなりましたが得点は許しません。

札幌はDオリヴェイラ選手を投入し、更にパワープレーの様相を強めていきますが、セレッソも選手交代をしていきます。

まず、ムツキ(加藤選手)→嘉人(大久保選手)。続いてタツ(坂元選手)→NJ(西川潤選手)、小池選手→チアゴ選手へと交代していきます。

高さ・パワー対策としてチアゴをCBに入れ、隆矢(西尾選手)が左サイドバックに入ります。また、NJは真ん中(トップ下・2トップ)の位置に入り、力(松田力選手)が右サイドハーフに入ります。

NJはサイドで使われることが多かったですが、小菊監督になってからは、中央でプレーする機会が増えてきました。

裏のスペースを狙う動きや、ファーストタッチでのボールのさばき方など、非常に上手さを感じさせるプレーで、活き活きとした動きを見せてくれているように思いました。

そして、88分にセレッソにダメ押しの追加点!!

左サイドの隆矢(西尾選手)のスローインから、裏に抜け出したNJがクロス。クロスは相手DFに跳ね返されますが、乾選手がペナルティエリア内でこぼれ球を拾い、落ち着いてペナルティエリア中央付近にいた嘉人にパス。

嘉人は相手のシュートブロックを上手く交わしてから、ゴールに流し込みセレッソが3点をリード!!

【大久保嘉人選手のゴール・ハイライト動画】

このゴールで試合を決めたセレッソが、危なげなくその後も守りきり、3−0のスコアで勝利を収めました!

この勝利でリーグ戦、ひさびさの連勝を達成し、リーグ戦の順位も11位に浮上しました。

感想

少し我慢の展開も続いた試合でしたが、見事3得点を奪って結果的には快勝という内容で、本当によかったと思います。

大阪ダービー3連戦は、同じ相手との試合でしたし、相手の調子もイマイチな状況でしたので、この札幌戦、リーグ戦の直上位との対戦に注目していました。

まずは勝利を収められたことがよかったですし、出場機会が少なかった選手も上手く活かしながら、選手のコンディション・モチベーションがどんどん上がり、チームとしても強くなっているところが本当に嬉しいですね。

個人的には、大阪ダービーでメンバー入りしていなかったNJ(西川潤選手)の状況を気にしていたのですが、この試合ではメンバー入りして交代出場もしました。

そして、出場してからは、本文でも書きましたが、よいプレーを見せていたと思うので、このまま調子を上げていって、メンバー争いにどんどん加わってくれるといいなと思います。

ナオ(藤田選手)・力(松田力選手)も、大阪ダービーとこの試合に連続でゴールしましたし、リキ(原川力選手)も2アシストで活躍。

ぬいぬい(乾選手)もコンディションが上がってきてアシストもしましたし、嘉人(大久保選手)も久しぶりのゴールでJ1通算191ゴールを決めました。

いろんな選手にチャンスを与えながら、そのチャンスを選手たちも活かし、いい競争がチーム内に生まれて来ると、更にチームが強くなっていくので、この状況を長く続けていけるといいなと思っています。

キヨ(清武選手)の負傷離脱や、おっくん(奥埜選手)・マル(丸橋選手)の負傷も気になりますが、いま出場できる選手たちが、それぞれの役割を果たしながら、一戦一戦、勝利を目指して小菊監督と戦って行って欲しいと思います。

次のリーグ戦も楽しみですし、試合が待ち遠しいという状況も嬉しいですね。

まずは次の勝利を目指して、がんばれ!セレッソ大阪!!

試合データ・ハイライト

セレッソ公式ハイライト動画

Jリーグ公式ハイライト動画

セレッソ公式HP:2021 明治安田生命J1リーグ第19節 コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪(AWAY)  2021.9.8.19時KO @札幌厚別公園競技場

Jリーグ公式HP:監督コメント(ペトロヴィッチ 監督/小菊 昭雄 監督)

Jリーグ公式HP:選手コメント(高峰選手・金子選手/原川 力 選手・松田 力 選手)

明治安田生命J1リーグ

更新日:2021年9月8日(水) 21:47

順位
クラブ名
勝点
試合数
得点
失点
得失点
1 川崎フロンターレ 66 27 20 6 1 58 17 41
2 横浜F・マリノス 62 27 19 5 3 60 23 37
3 ヴィッセル神戸 48 27 13 9 5 41 26 15
4 鹿島アントラーズ 47 27 14 5 8 46 25 21
5 サガン鳥栖 47 27 13 8 6 36 22 14
6 名古屋グランパス 47 27 14 5 8 28 21 7
7 浦和レッズ 45 27 13 6 8 29 26 3
8 FC東京 42 27 12 6 9 36 35 1
9 アビスパ福岡 39 27 11 6 10 30 30 0
10 サンフレッチェ広島 36 27 8 12 7 31 27 4
11 セレッソ大阪 36 27 9 9 9 38 35 3
12 北海道コンサドーレ札幌 36 27 10 6 11 33 39 -6
13 ガンバ大阪 30 27 8 6 13 19 27 -8
14 柏レイソル 30 27 9 3 15 28 37 -9
15 湘南ベルマーレ 26 27 5 11 11 28 31 -3
16 清水エスパルス 26 27 5 11 11 26 39 -13
17 徳島ヴォルティス 23 27 6 5 16 20 37 -17
18 ベガルタ仙台 19 27 3 10 14 19 44 -25
19 横浜FC 18 27 4 6 17 21 57 -36
20 大分トリニータ 17 27 4 5 18 18 47 -29
ACL出場圏 2降格枠

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