開幕2戦目、昨季王者川崎との対戦は嘉人の2ゴールで2度のリードも残念な逆転負け
レヴィー体制の2戦目、第11節の前倒し開催の対戦相手は昨季王者の川崎フロンターレ。
昨季の上位4チーム、ACL出場チーム同士(セレッソはプレーオフから)の対戦が前倒しされ、アウェイの等々力陸上競技場での開催となりました。
個人的には、監督が変わったばかりで、まだチームが完成していない段階なので、川崎とはもう少し後で対戦したいと思っていました。
試合展開は、嘉人(大久保選手)が開始早々ゴールを奪いセレッソが先制パンチ。すぐに追いつかれてしまいますが、22分にも再び嘉人が追加点を奪い、2度めのリード。セレッソにはいいスコア展開で後半に入りますが、後半開始早々に失点して同点。後は三笘選手にもゴールを奪われて逆転され、そのままのスコアで敗戦。2度のリードを奪いながらも守り切れず、3−2での逆転負けとなりました。
川崎フロンターレ | 3 | 1 | 前半 | 2 | 2 | セレッソ大阪 |
2 | 後半 | 0 | ||||
7′レアンドロ ダミアン
47′レアンドロ ダミアン 62′三笘 薫 |
得点 | 5’ 大久保 嘉人
22’ 大久保 嘉人 |
逆転負けはしましたが、悲観的になるような試合内容ではなかったと思いますので、次のFC東京戦できっちり勝ち点を挙げられるようにしたいものです。
本音を言えば、2回もリードできたので、勝ち点1は持ち帰りたかったですけどね
スタジアム | 等々力陸上競技場 |
入場者数 | 4,756人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 9.5℃ / 36% |
主審 | 佐藤 隆治 |
副審 | 山内 宏志、木川田 博信 |
第4の審判員 | 先立 圭吾 |
VAR | 今村 義朗 |
AVAR | 聳城 巧 |
メンバー
川崎フロンターレ戦のスタメン(写真はすべてセレッソ公式より)
開幕戦からは、豊川選手と奥埜選手が外れて、トシ(高木選手)とナオ(藤田選手)がスタメンに入り、フォーメーションも嘉人の1トップで、キヨ(清武選手)がトップ下の形になっていました。
そしてCBは、育成育ちの若い2人。歩夢(瀬古選手)と西尾選手が開幕戦に引き続きのスタメンとなりました。
川崎フロンターレ | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | チョン ソンリョン | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 13 | 山根 視来 | DF | 2 | 松田 陸 | ||
4 | ジェジエウ | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
5 | 谷口 彰悟 | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
47 | 旗手 怜央 | 33 | 西尾 隆矢 | ||||
MF | 6 | ジョアン シミッチ | 64′ | MF | 4 | 原川 力 | |
25 | 田中 碧 | 5 | 藤田 直之 | 68′ | |||
8 | 脇坂 泰斗 | 79′ | 10 | 清武 弘嗣 | |||
FW | 41 | 家長 昭博 | 90′ | 17 | 坂元 達裕 | ||
18 | 三笘 薫 | 90′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 58′ | |
9 | レアンドロ ダミアン | 90′ | 20 | 大久保 嘉人 | 85′ | ||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 27 | 丹野 研太 | GK | 50 | 松井 謙弥 | ||
DF | 7 | 車屋 紳太郎 | DF | 26 | 小池 裕太 | ||
MF | 16 | 長谷川 竜也 | 90′ | 3 | 進藤 亮佑 | ||
22 | 橘田 健人 | 79′ | MF | 18 | 西川 潤 | 58′ | |
3 | 塚川 孝輝 | 64′ | 40 | 松本 泰志 | |||
FW | 11 | 小林 悠 | 90′ | FW | 22 | 松田 力 | 85′ |
19 | 遠野 大弥 | 90′ | 29 | 加藤 陸次樹 | 68′ | ||
監督 | 監督 | ||||||
鬼木 達 | レヴィー クルピ |
フロンターレは4−3−3ですね。元セレッソ関係でいえば、家長選手がスタメン、丹野選手がベンチ入り、山村選手はベンチ外になっています。

試合展開
前半
試合は序盤から動きます。
右サイドでボールを奪ったセレッソは、タツ(坂元選手)がドリブルで前に運びます。そしてペナルティーエリア付近で、嘉人(大久保選手)にパス。
ペナルティーエリア手前右でボールを受けた嘉人は、ワントラップして右足を一閃。相手GKも届かないゴール左上のポストに当たって、見事ゴール!!
王者川崎からの先制点、それも2試合連続得点の嘉人は本当にすごい!圧巻やなと思って見ていました。
そして、先制したのも束の間、すぐに同点に追いつかれてしまいます。
右サイド(セレッソの左サイド)に展開され、相手SB山根選手のクロスを、ゴール前で相手FWのダミアン選手にボレーシュートを叩き込まれ、あっという間にスコアは1−1。
この日スタメンのナオ(藤田選手)、プレーを落ち着かせたり攻守に彼がいると安心感ありますね。
トップ下でスタメンのキヨ。開幕戦はヒヤッとしましたが、問題なくプレーできているようでよかったです。
そして、22分、セレッソに追加点が入ります。
ペナルティーエリア手前中央付近でのフリーキックをこぼれ球を、右サイドで陸(松田選手)が拾い、縦にボールを運んでペナルティーエリア右からクロス。
クロスは相手GKも触ることができず、ファーサイドに走り込んだ嘉人がワンタッチでネットを揺らし、再びセレッソがリードを奪いました。
開幕2戦連続でスタメンで、連続得点でシーズン3点目を挙げた嘉人は、本当に持っているという印象ですね。
キャンプ時のコメントなどからは、かなり気合いを入れて体を絞り込んできて、体のキレをいい状態にしてきたようなので、運などではなく、努力・才能・技術の高さの結晶かとは思います。
そして、前半は1点リードのまま終了。
後半
後半も序盤から試合が動きます。
47分、またも右サイド(セレッソ左サイド)から、ゴール前にクロスを上げられ、ダミアン選手に今度はヘディングで決められてしまい、2−2の同点に追いつかれてしまいます。後半もしばらくリードを保っておきたかったのですが、やはり強いなと思わせる展開でした。
セレッソの選手交代の1番手はNJ(西川選手)、トシに変わって左サイドハーフにそのまま入りました。
攻撃を活性化していきたかったセレッソですが、あまり効果的な攻撃はできずにいると、川崎に逆転ゴールを決められてしまいます。
左サイド(セレッソ右サイド)で三笘選手にボールを持たれて、ダミアン選手とのワンツーから強引にゴール前まで突破されて、右足でシュートをねじ込まれてしまいます。
なんというか圧巻のゴールで、本当に力技でねじ伏せられてしまったかのようなゴールでやられた…というプレーでした。
続いて68分には開幕戦に続いて加藤選手が交代出場(ナオと交代)
加藤選手は前線で起点となるプレーも見せていました。
71分には、ペナルティーエリア中央でDFを背負いながらボールを落とし、走り込んできた嘉人が右足でグラウンダーの強烈なシュートを放ちます。
このシュートは相手GKのスーパーセーブがなければ、あわやハットトリックという際どいシュートで、セレサポは「決まった!ハットトリックや!」と思った人も多いのではないでしょうか。ホント惜しかったと思います。
試合終盤には、力(松田選手)が嘉人と交代出場して、陸・力という双子での同時出場とセレッソデビューを果たします。
攻撃の選手を3枚入れたセレッソですが、川崎のゴールをこじ開けられずに時間は経過。
対して相手の三笘選手には、直前のオフサイド判定でゴールとはなりませんでしたが、技ありのシュートでネットを揺らされていたりと、追いつけそうな展開にはならず、川崎ペースで試合が進み、そのままのスコアで試合終了。
J1デビュー2戦目・2戦先発出場の西尾選手も、開幕戦の柏戦ほどのパフォーマンスは見せられず、逆転負けという苦い経験になったかと思います。
感想
惜しかった・悔しい試合となりました。
アウェイ等々力で先制して2度もリードを奪いながらも、結果的には逆転での敗戦。残念ながら勝ち点を持ち帰ることはできませんでした。
とはいえ、まだ開幕2戦目。悲観的な試合内容ではなかったですし、FC東京戦に向けてコンディションを整えて、次、勝てればよいなと思っています。
嘉人が開幕2試合で3ゴールを挙げていたり、得点は昨シーズンより増えそうな試合展開にはなっていますので、フロントが考えていたとおりには進んでいいるのかもしれませんね。(個人的には微妙な感覚ではいます)
監督が変わった以上、昨シーズンとは違う方向性に進むのは確実なので、良い・悪いではなく、勝つサッカーをしてくれるとよいなと思っています。それでチームを応援してくれる人・スポンサーが増えて、クラブ全体がよい方向に進んでくれるといいなと思います。
そういえば、嘉人のゴールの「YOSHI METER」は、開幕戦ではまさかの手書きでセレサポは作っていましたが、川崎サポの方々から継承されたようですね。
C大阪・大久保のゴール数示す「YOSHI METER」 川崎FサポからC大阪サポへ継承#川崎フロンターレ #セレッソ大阪 https://t.co/su5exEkWaU
— スポーツナビ サッカー編集部 (@sn_soccer) March 3, 2021
それも、背番号も20番、そしてゴール数や背番後もピンク色に変えて作ってくださっていたそうなので、本当ありがたい話だなと思います。
相手チーム所属になった選手のゴールのカウントメーターを継続して、試合中も得点(川崎からすれば失点)をカウントしてくれて、色も変えてくれて、譲り渡してくださるって、なかなかないなと思います。
嘉人のセレッソ復帰に関して、いろいろ思っていらっしゃる方もいるようですが、これだけゴール量産していて調子がよさそうなので、チームが勝つために一緒に応援をしてもらえるといいなと思います。
あとは個人的には期待しているNJ(西川選手)、1枚目の交代カードということは監督も期待をして送り込んだのだと思います。残念ながら、この試合では輝けませんでしたが、次のチャンスを違う形で活かしてほしいなと思います。
西尾選手もいいパスを出せていたシーンもありましたので、ここで経験を積みながら、どんどん成長していって欲しいと思います。
さあ、FC東京戦、嘉人にとってはまたも古巣対決。ゴール決めて、勝利を持ち帰って来て欲しいです。がんばれ!セレッソ!!
試合データ・ハイライト
セレッソ公式ハイライト動画
セレッソ公式HP:2021 J1リーグ第11節 川崎フロンターレvsセレッソ大阪 2021.3.3 18時KO @等々力陸上競技場
Jリーグ公式HP:選手コメント(レアンドロ ダミアン選手・三苫選手/大久保選手・西尾選手)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2021年3月3日(水) 20:14
順位
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クラブ名
|
勝点
|
試合数
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失点
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 6 | 2 | 2 | 0 | 0 | 5 | 2 | 3 |
2 | 北海道コンサドーレ札幌 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | 1 | 4 |
3 | 清水エスパルス | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 |
4 | セレッソ大阪 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 4 | 3 | 1 |
5 | 名古屋グランパス | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
6 | ヴィッセル神戸 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
6 | サガン鳥栖 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
8 | ベガルタ仙台 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
8 | 浦和レッズ | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
8 | FC東京 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
8 | サンフレッチェ広島 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
8 | 徳島ヴォルティス | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
8 | 大分トリニータ | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
14 | アビスパ福岡 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | -1 |
15 | 湘南ベルマーレ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | -1 |
15 | ガンバ大阪 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | -1 |
17 | 鹿島アントラーズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | -2 |
18 | 柏レイソル | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | -2 |
18 | 横浜F・マリノス | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | -2 |
20 | 横浜FC | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | -4 |