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2020 J1リーグ第11節 川崎フロンターレ vs セレッソ大阪(AWAY)

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幸先よく先制しゲームプランどおりの展開になるも、逆転を許し大量失点での残念な敗戦

前節、柏レイソルとの上位対決を制した2位のセレッソは、今季無敗で首位を走る川崎フロンターレとの対戦です。前節同様、フロンターレの攻撃力(矛:ほこ)か、セレッソの守備力(盾:たて)かという矛盾対決で、セレッソが川崎の連勝街道をストップできるかに注目が集まりました。

試合は、前半序盤にセレッソがブルーノのゴールで幸先よく先制し狙い通りの展開で試合を進めますが、FKからのゴールとPKでのゴールで前半のうちに逆転を許してしまいます。後半、前に出たセレッソに対して、得点を積み重ねる川崎、一時は一点差に詰め寄りますが、終わってみれば大量5失点で、5-2のスコアで残念な敗戦となりました。

川崎フロンターレ 5 2 前半 1 2 セレッソ大阪
3 後半 1
21’ 脇坂 泰斗
42’ 家長 昭博
53’ 小林 悠
75’ 三笘 薫
77’ レアンドロ ダミアン
得点 7’ ブルーノ メンデス
58’ 瀬古 歩夢

この試合の結果、首位川崎(勝ち点31)との勝ち点差が10に広がりましたが、順位は2位をキープしました。

スタジアム 等々力陸上競技場
入場者数 4,794人
天候/気温/湿度 晴 / 29.5℃ / 61%
主審 岡部 拓人
副審 五十嵐 泰之、木川田 博信
第4の審判員 榎本 一慶

アウェイの等々力陸上競技場での試合でしたので、今回もDAZNでの観戦となりました。

5失点した川崎との対戦といえば、2017年のアウェイでの対戦が思い出されますが

直近2節で連敗中のセレッソ大阪(勝ち点48)、ACL出場圏内の3位とは勝ち点差5の4位につけています(27節終了時)。 第28節は、現...

その敗戦後のルヴァンカップの決勝戦では見事、フロンターレに快勝して初タイトルを獲得した記憶の方が強いですねw。今年もタイトル確定フラグが立ったと思うことにしましょう。

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メンバー

川崎フロンターレ戦のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)

フォーメーションは4-4-2

セレッソは直近のメンバーからは、デサバトがベンチスタート。ボランチにおっくん(奥埜選手)が入り、FWにはトシ(高木選手)が入る形でのスタートとなりました。

川崎フロンターレ セレッソ大阪
スターティングメンバー スターティングメンバー
GK 1 チョン ソンリョン GK 21 キム ジンヒョン
DF 13 山根 視来 DF 2 松田 陸
4 ジェジエウ 14 丸橋 祐介
5 谷口 彰悟 15 瀬古 歩夢
2 登里 享平 90+1′ 22 マテイ ヨニッチ
MF 25 田中 碧 MF 5 藤田 直之
10 大島 僚太 10 清武 弘嗣 57′
8 脇坂 泰斗 61′ 17 坂元 達裕 80′
FW 41 家長 昭博 90+1′ 25 奥埜 博亮 84′
30 旗手 怜央 75′ FW 13 高木 俊幸 57′
11 小林 悠 75′ 20 ブルーノ メンデス 57′
控えメンバー 控えメンバー
GK 27 丹野 研太 GK 45 茂木 秀
DF 7 車屋 紳太郎 90+1′ DF 16 片山 瑛一 80′
MF 18 三笘 薫 61′ 39 庄司 朋乃也 84′
22 下田 北斗 MF 49 西川 潤 57′
6 守田 英正 75′ 6 レアンドロ デサバト
FW 20 宮代 大聖 90+1′ FW 18 鈴木 孝司 57′
9 レアンドロ ダミアン 75′ 8 柿谷 曜一朗 57′
監督 監督
鬼木 達 ロティーナ

ベンチメンバーも大きな変更はなく、前節の柏戦からはミネイロが外れて、瑛ちゃん(片山選手)がベンチ入りしています。

試合展開

前半

試合は早い時間帯にセレッソが先制することで動きます。

7分、川崎の攻撃を跳ね返しながら堅く守るセレッソ。ジンヒョンからのパスを受けたマル(丸橋選手)が、相手と入れ替わってボールを運ぶと、前線に走るブルーノにスルーパス。このパスをダイレクトでブルーノがシュートし幸先よくセレッソが先制します。

ゴールを決めたブルーノと喜ぶマル・陸

先制点を奪ったことで、よい展開に持ち込めたセレッソ。ここからよい形で川崎を押し込んでいき、相手ゴールを脅かしていきます。

しかし、1つのセットプレーから流れが変わってしまいます。

21分に自陣のペナルティエリア手前右付近で、陸がハンドの判定でFKを与えると、直接ゴールに決められてしまい、同点に追いつかれてしまいました。

このハンドの判定は、実際は肩に当たってたようにも見えたので、微妙な判定ではありましたが、判定が変わることはないので、FKは仕方ないとして、その後の対応が少しマズかったと思います。

少しゴールから距離があったことや、ゴールを狙う角度から、クロスが来ると読んでいたであろうジンヒョンが、ポジショニング・判断を少し狂わせてしまい、ニアにFKを決められてしまいました。先にクロスに向けた動きをしていなければ、ジンヒョンにとっては、それほど難しいボールではなかったと思うので、残念な失点ではありました。

ボールを運ぶキヨ

この日はボランチで出場のおっくん

そして、その後、一進一退で続いていたゲームが動いたのは前半終了間際。川崎の攻撃からペナルティエリア内に進入され、ペナルティエリア内でマルが家長選手を倒してしまいPKの判定に。そして、このPKを、きっちりと決められてしまい、前半のうちに逆転を許します…。

このPKのシーンは、マルが無理をしてクリアしに行ったことで、家長選手を倒してしまったもったいないファウルでした。そして、ジンヒョンが先読みして、蹴る前に逆方向に飛んでいたことも残念ではありました。

後半

前半をリードで折り返したかったセレッソですが、逆にリードされたことで、得点を奪いに前に出て行かざるを得ない状況で後半をスタートします。

しかし、後半は序盤から自陣に押し込まれる苦しい展開。そして、53分に左サイドからのクロスを落としたボールからのこぼれ球を押し込まれてしまい、3失点目。少しオフサイド気味な気はしましたが、追い上げたいセレッソには手痛い失点でした。

そして、2点差がついたことで、更に得点が必要になったセレッソは3枚替えを敢行。

  • キヨ(清武選手)→NJ(西川選手)
  • トシ(高木選手)→曜一朗
  • ブルーノメンデス→孝司(鈴木選手)

と2トップの選手と、左SHを交代していきます。

そして、58分に左サイドのマルからのFKを、ファーサイドで歩夢が足で押し込んで2点目。1点差に追い上げます。

3-2と一点差に追い上げたことで、ここからセレッソが攻勢に出ていきます。

交代出場の3人も絡めて、川崎ゴールに迫りますが、得点を奪うには至りません。

途中出場で攻撃の活性化に貢献したNJ

攻守のバランスを取るナオ(藤田選手)

しかし、得点を奪えないまま経過した75分、ミスからボールを奪われて、ペナルティエリア内に進入され、最後は途中出場の三笘選手にゴールを割られてしまい、再び2点差になる4失点目。

意気消沈したわけではないですが、この直後にも相手の仕掛けに崩されて5失点目。5-2と終盤で3点差に広げられてしまい、万事休す。

83分には、DFラインの歩夢から、瑛ちゃんにロングパスが通り、出て来ていた相手GKの位置をよく見たループシュートを放ちますが、ワンバウンドしてクロスバーに弾かれるという運のなさも響き、得点とはなりません。

最終的にはこのままスコアは動かず、5-2でタイムアップ。

首位決戦は、スコアだけ見れば1位川崎の圧勝という形で幕を下ろしました。

感想など

残念な試合でしたね。スコアほど実力差があったわけではないので、悲観する内容ではありませんが、6ポイントマッチに敗れてしまい、勝ち点差が10に広がったことが残念でした。

ただ、まだ残り23試合もある状況ですので、そこまで気にすることなく1試合ずつ勝ち点を積み重ねて行って欲しいですね。

しかし、相手のフロンターレの破壊力は脅威ですね。このブログは、試合直後に書いているのではなく、少し経過してから書いているのですが、川崎は5得点などの大量得点の試合を積み上げています。

セレッソは、爆発的に得点を獲ることはあまり多くありませんし、今のサッカーを続けて欲しいと思っていますが、得点がサッカーの醍醐味の多くを占めるのも事実なので、ちょっぴり羨ましくもあります(笑)

川崎のホーム等々力で5失点した前回(2017年シーズン)は、ルヴァンカップで初タイトルを獲りましたので、今回の5失点での敗戦で、タイトルが獲れるフラグが立ったと思うことにして、次に切り替えて勝利を積み上げて欲しいと思います。

狙い通りに先制点が獲れた試合だったので、もったいない試合運び・展開となってしまったのが残念ですね。審判の判定はどちらに転ぶこともあるので、まずは自分たちが自滅しないように、疲労を貯めずリフレッシュしながら、ケガ無くこの連戦を乗り切って欲しいと思います。

がんばれ!!セレッソ大阪。

試合詳細(ハイライトなど)

セレッソ公式ハイライト動画

Jリーグ公式ハイライト動画

ロティーナ監督コメント

「前半はいい内容だったと思います。チャンスを作って、得点も取れて、思っているような展開になったのですが、二つのエラーをしてしまい、彼らがそのエラーを得点に結び付けました。この試合の中で、私がチームのプレー内容が良くなかったと思うのは、後半の立ち上がりの15分、20分だったんですけど、そこで彼らが3点目を取った。2-3になってから、自分たちの時間も取り戻し、同点に追いつけるチャンスもありました。ただ、彼らはそこからフレッシュで素晴らしい選手が出てきて、我々の後ろ(の選手)も疲れていて、そこから2失点をしてしまったという内容でした」

Q:今季ここまでリーグ戦10試合で6失点でしたが、今節は1試合で5失点。この数字に関しては、どう受け止めていますか?

「二つあって、一つは彼らが素晴らしいクオリティーを持っていたということ。そして、交代でまたクオリティーが上がる。そういう相手と対峙することは簡単ではありません。もう一つは、前半は良い内容だったのに、1失点目と2失点目がもったいなかった。自分たちが普段やらないようなエラーをしてしまった。我々は2得点だったんですけど、立ち上がりはさらにチャンスがあり、後半も(片山)瑛一にチャンスがあった。4点を取ってもおかしくない内容だったと思います」

Q:ここまでリーグ戦全試合フル出場を続けていたレアンドロ デサバト選手を先発から外した理由はコンディションですか?戦術的な理由ですが?

「少し問題があって、今日は無理をさせない、という決断をしました。こういう過密日程で、一つのケガが今後に響くことは分かっていたので、メディカルスタッフと話して、今日はプレーをさせない決断をしました」

選手コメント

おっくん(奥埜選手)

「アウェイですけど、勝点3を取って、少しでも近づいていかないといけないゲームだったので、結果は残念です」

Q:前半はうまくビルドアップしている時間帯もあり、失点も少し事故的な形でした。狙いを表現できた手応えもあったと思うが?

「前からボールを奪いに行って引っ掛けて、仕掛ける場面も何回かありましたが、押し込まれる時間もありました。その中でもうまく守れている部分もありましたが、セットプレーで点を取られたことが、前半はチームとしてうまくいっていた時間もあった中で、残念な部分だったと思います」

Q:今日はボランチとしてプレーされましたが、改めて、川崎フロンターレの攻撃力は脅威でしたか?

「そうですね。押し込まれる時に、ペナルティーエリア近くで押し込まれる部分が多かった。そこでボールを握られて、動かされて、僕らも徐々にズレが出た部分があった。やはり、ゴール前での縦パスや最後を仕留める部分の精度、チームとしての狙いは、うまいチームだなと思いました」

歩夢(瀬古選手)

「自分たちの時間もあったり、相手の時間もあったり、という展開で、ボールの失い方が悪い中での失点が多かったと思います。そこは自分たちのミスなので、改善できるところかなと、試合が終わって、思いました」

Q:終始、押し込まれたわけではなく、自分たちの狙いを出せていた時間もあったが、仕留めに来た時の迫力や精度がこれまでの相手とは違うと感じたが、崩しのうまさは感じた?

「そうですね。ここ、というタイミングでのスイッチの入れ方はうまいなと感じました」

Q:一時は1点差に迫った得点については?

「取れるチャンスは狙っていました。それが入って、逆転の狼煙を上げようかなと思ったんですけど、そういうわけにはいかなかった。点を取れたことに関しては良かったですが、勝利につながる得点の方が良かったですね」

Q:次節が7連戦の7試合目です。選手個々で疲労もあるかとは思いますが、今節を払拭するためにも次節は重要だと思います。その次節へ向けての抱負をお願いします。

「今日は負けましたけど、これからもどんどん連戦が続いていくので、チーム一丸となってもっといい順位に行けるように、頑張っていきたいです」

明治安田生命J1リーグ

更新日:2020年8月22日(土) 21:05

順位
クラブ名
勝点
試合数
得点
失点
得失点
1 川崎フロンターレ 31 11 10 1 0 34 9 25
2 セレッソ大阪 21 11 6 3 2 14 11 3
3 名古屋グランパス 20 10 6 2 2 18 8 10
4 浦和レッズ 20 11 6 2 3 15 17 -2
5 柏レイソル 19 11 6 1 4 24 18 6
6 FC東京 19 11 5 4 2 18 15 3
6 ガンバ大阪 19 10 6 1 3 15 12 3
8 サンフレッチェ広島 14 10 4 2 4 14 9 5
9 横浜F・マリノス 14 11 4 2 5 18 19 -1
10 横浜FC 14 12 4 2 6 16 24 -8
11 ヴィッセル神戸 13 11 3 4 4 14 17 -3
12 北海道コンサドーレ札幌 13 11 3 4 4 17 22 -5
13 鹿島アントラーズ 11 11 3 2 6 15 17 -2
14 大分トリニータ 11 11 3 2 6 11 19 -8
15 ベガルタ仙台 10 10 2 4 4 11 16 -5
16 清水エスパルス 9 12 2 3 7 18 24 -6
17 サガン鳥栖 7 9 1 4 4 5 10 -5
18 湘南ベルマーレ 4 11 1 1 9 10 20 -10
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