攻守に狙い通りの展開で広島を圧倒。進藤選手の復活ゴールでウノゼロで勝利!
13連戦中の12戦目、リーグ戦連敗中のセレッソは、アウェイで広島と対戦しました。
セレッソの順位は、リーグ戦12位。対する広島はリーグ戦10位と順位も近く、1つでも順位を上げたいセレッソとしては負けるわけにはいきません。
また、直近のリーグ戦2試合で課題も見えてきていることから、課題をクリアしてチームとして勝利を目指したいところです。
試合は前線からのプレスと、狙いを持ったビルドアップ・攻撃を準備してきたセレッソがペースを握ります。
直近2試合では前半は狙い通りにいかず、なかなかシュートチャンスまで持って行けない部分もありましたが、前半からシュート数・チャンス数で広島を圧倒。得点こそ奪えませんでしたが、前半からセレッソのペースで試合を進めていきます。
そして、後半も畳み掛けるセレッソは、55分にオーバーラップした進藤選手が、タツ(坂本選手)とのパス交換から、左足を振り抜いてゴールを決めてセレッソが先制。
その後、追加点こそ奪えませんでしたが、攻守に狙い通りの展開で広島の攻撃をシャットアウト。終わってみれば0-1のスコアで、見事アウェイで勝利を挙げました。
サンフレッチェ広島 | 0 | 0 | 前半 | 0 | 1 | セレッソ大阪 |
0 | 後半 | 1 | ||||
得点 | 55′ 進藤 亮佑 |
この勝利で、セレッソは順位を1つ上げて11位に浮上しました。
10位の広島とも勝ち点で並びましたので、勝ち点をこのまま積み上げて、まずはトップハーフ(10位以内)に入っていきたいですね。
スタジアム | エディオンスタジアム広島 |
入場者数 | 3,905人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 21.6℃ / 78% |
主審 | 池内 明彦 |
副審 | 西橋 勲、越智 新次 |
第4の審判員 | 藤田 優 |
VAR | 家本 政明 |
AVAR | 武田 光晴 |
平日の19時からアウェイ広島で行われた試合は、現地観戦はできませんでしたので、DAZNでの観戦となりました。
また、個人的には、ライブで見ることができなかったので、結果を知った上で、後でDAZNで観戦しました。
相手にゴールネットは揺らされたもののオフサイド判定となったシーンが2度あったり、前半立ち上がりには、フリーでシュートを放たれるシーンもありました。
ライブ観戦していたら、「え!?失点か!?」などと、少しヒヤヒヤした場面もあったように思います(笑)。
とはいえ、やっぱり結果がわかって見るよりも、リアルタイムでのライブ観戦の方が楽しめますね。
メンバー
広島戦のセレッソ大阪のスタメン(写真は全てセレッソ公式より)
フォーメーションは4−4−2でした。
両サイドバックは、左はマル(丸橋選手)ではなく小池選手、右は陸(松田陸選手)ではなく進藤選手が入りました。
ボランチは、ナオ(藤田選手)ではなくリキ(原川力選手)と、先週同様におっくん(奥埜選手)が入りました。
マル・陸・ナオはベンチからも外れて、完全休養という形になりました。
そして両サイドハーフは、左にヌイヌイ(乾選手)・右にタツ(坂元選手)が入り、2トップはムツキ(加藤選手)とタガートが入りました。
連戦での疲労と、選手のモチベーション・コンディションも考慮してのメンバー構成のように思います。
サンフレッチェ広島 | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | 林 卓人 | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 2 | 野上 結貴 | DF | 3 | 進藤 亮佑 | ||
4 | 荒木 隼人 | 15 | 瀬古 歩夢 | ||||
19 | 佐々木 翔 | 26 | 小池 裕太 | ||||
MF | 18 | 柏 好文 | 76′ | 33 | 西尾 隆矢 | ||
25 | 茶島 雄介 | MF | 4 | 原川 力 | |||
27 | ハイネル | 56′ | 17 | 坂元 達裕 | 90+4′ | ||
15 | 藤井 智也 | 56′ | 23 | 乾 貴士 | 81′ | ||
29 | 浅野 雄也 | 25 | 奥埜 博亮 | ||||
14 | エゼキエウ | 56′ | FW | 9 | アダム タガート | 62′ | |
FW | 9 | ドウグラス ヴィエイラ | 71′ | 29 | 加藤 陸次樹 | 81′ | |
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 38 | 大迫 敬介 | GK | 50 | 松井 謙弥 | ||
MF | 10 | 森島 司 | 76′ | DF | 6 | チアゴ | |
17 | 松本 泰志 | MF | 18 | 西川 潤 | 90+4′ | ||
24 | 東 俊希 | 56′ | 30 | 喜田 陽 | |||
30 | 柴﨑 晃誠 | 56′ | FW | 13 | 高木 俊幸 | 81′ | |
6 | 青山 敏弘 | 56′ | 20 | 大久保 嘉人 | 81′ | ||
FW | 37 | ジュニオール サントス | 71′ | 34 | 山田 寛人 | 62′ | |
監督 | 監督 | ||||||
城福 浩 | 小菊 昭雄 |
ベンチには、久しぶりにチアゴ選手が入り、ボランチの控えで陽(喜田選手)以外は、攻撃的な選手4人が入っています。
あと、ムツキ(加藤選手)は広島ユースから大学を経てプロになったので、出身クラブとの対戦になりました。
広島は3−4−2−1のフォーメーションですね
今季レンタルでセレッソに途中まで在籍していた松本泰志選手は、ベンチからのスタートです。
手く行っているという印象を受けます。
試合展開
前半
試合は序盤は一進一退の攻防となります。
セレッソが相手陣に迫りコーナーキックを奪って攻め込んだり、守っては2トップのタガート、ムツキ(加藤選手)が守備のスイッチを入れて、後ろも連動してプレスを掛けていきます。
ただ、最初のチャンスは広島。セレッソのDFラインの裏を何度か狙われた中で、相手FWに抜け出されてGKジンヒョンと1対1のシーンを作られてしまいます。しかし、このシーンはジンヒョンがセーブして得点は許しません。
しかし、その直後にはセレッソにもビッグチャンス。右サイドのビルドアップから、FWのタガートに縦パスが入ると、これをタガートがワンタッチでパス。
このボールに反応したムツキ(加藤選手)がゴールに迫りますが、ペナルティエリア付近で相手GKの林選手が飛び出してセーブ。こぼれ球をタガートがシュートしますが、相手にブロックされてゴールとはなりません。
前線から積極的な守備と攻撃を見せていたムツキ(加藤選手)
このチャンスになったシーンを含め、2トップに入ると、ワンタッチで味方にパスを出すシーンが多く見られました。
これは、小菊監督になってから、徐々に見られてきたプレーで、この試合でも何度もチャレンジしていてチャンスを作っていたことから、意識的に狙っているプレーだったと思います。
この日も見事な「切り返し」で相手を翻弄していたタツ(坂元選手)
そして、21分には左サイドから縦パスが入ると、ヌイヌイ(乾選手)がフリック。オーバーラップしていた小池選手がスペースで受けて、ドリブルで持ち運び、中のタガート選手にパス。
タガートはワントラップしてシュートを狙いますが、枠に飛ばすことはできず、ゴールとはなりませんが、セレッソが狙った展開で、チャンスを作って行きます。
ボランチでパスを捌くリキ(原川力選手)
左サイドで果敢に攻撃参加していた小池選手
相手FWを自由にさせず安定感を増してきている隆矢(西尾選手)
続く22分にも、ヌイヌイ(乾選手)がドリブルで運び、ペナルティエリア手前中央から強烈なミドルシュート。これは相手GKがセーブして得点とはなりません。
ゴールの匂いがするシュート・攻撃を繰り出すセレッソ、直近の試合では前半はチャンスらしいチャンスが作れていませんでしたので、小気味よい展開で見ていて楽しくなってきますね。
その後も、セレッソが相手ゴールに迫るシーンを何度も作りますが、ゴールは奪えないまま前半終了。
後半
後半に入ってもセレッソのペースは変わりません。
ビルドアップでも、狙ったところにボールを運ぶことができるようになり、積極的に攻撃を仕掛けていきます。
51分にはムツキ(加藤選手)がペナルティエリア手前右から中にボールを持ち運び、左足でシュートを放ちますが、これは相手GKがセーブ。
この日も積極的なフィードで攻守に貢献の歩夢(瀬古選手)
そして、54分には、ジンヒョンからタツ(坂本選手)にビルドアップのパスがキレイに通ると、左サイドに走るヌイヌイ(乾選手)にパス。ヌイヌイ(乾選手)が抜け出しゴール前に迫りますが、相手DFにブロックされます。
そのこぼれ球を小池選手が拾って仕掛けて、再びヌイヌイ(乾選手)がペナルティエリア内で右足を振り抜きますが、このシュートも相手DFにブロックされてゴールとはなりません。
さらにそのこぼれ球から、セレッソに待望の先制点!!
リキ(原川力選手)がボールを持った際に、右サイドをオーバーラップした進藤選手にクロス。ペナルティエリア内に侵入し、胸でタツ(坂本選手)にパスを落とすと、タツがトラップして反転してシュート体勢に入ったボールを、なんと進藤選手がそのままシュート!!
このシュートがキレイにゴールに吸い込まれて、セレッソが先制します!!
【進藤選手のゴール動画】
待望のゴールが生まれたセレッソ、試合のペースを握り続けたまま試合を進めていきます。
攻守に活躍していたヌイヌイ(乾選手)、ゴールがみたいですね、
そして、セレッソはタガートに代えて寛人(山田選手)を投入。
また、81分にはヌイヌイ(乾選手)→トシ(高木選手)・ムツキ(加藤選手)→嘉人(大久保選手)へと交代して、上手く選手を入れ替えて行きます。
この日も安定したビルドアップと、守備で貢献していたジンヒョン
後半終了間際には、相手にネットを揺らされるシーンもありましたが、オフサイド判定でゴールとはなりません。
そして上手くゲームをコントロールしたセレッソが、1点のリードを守りきって勝利。勝ち点3を獲得し、順位も11位に上げました。
感想
気持ちのよい勝利でした。やっぱり勝つってよいですね。
リーグ戦も連敗中で、ACLも含めると公式戦3連敗中でしたので、勝てて本当によかったです。
その公式戦の中でも、なかなか前半思い通りに試合を進めることができなかったり、攻撃も守備も課題があった中で、本当によい試合運びをしてくれたように思います。
守備の面では、前節浦和戦ではボランチの横にボールをツケられて、中央を割られたシーンがありましたが、この試合ではヌイヌイ(乾選手)のポジショニング・プレスのかけるタイミングが見直されていました。
また、攻撃ではワンタッチでフリックや、裏のスペースにパスを出すというのを、きっちり狙ってできていたと思いますので、何度もチャンスを作ることができていました。
あと、選手起用・交代を含めて、多くの選手にチャンスを与えながら、戦術・ルールの共有とコンディションを保つマネジメントができていると思います。
この日も、両サイドバックのマル(丸橋選手)・陸(松田陸選手)と、ボランチのナオ(藤田選手)が完全休養できましたし、変わって入った選手もまずまずの結果を出してくれました。
負傷・手術もあってなかなか出場機会のなかった進藤選手は、スタメン・フル出場にゴールまで決めてくれました。小池選手も積極的なオーバーラップや攻撃の仕掛けなどで、よい特徴を出せていたと思います。
途中出場した選手たちも、時間の使い方含めて、全員が戦ってくれていました。連戦でなかなか、新しいことを落とし込むのは大変かと思いますが、コンディションを保ちながら、結果も出してくれたことが本当に嬉しいです。
次節はホームヨドコウで鹿島アントラーズとの一戦です。13連戦の締めくくりもきっちりと結果を出して、サクラ(CEREZO)満開を歌いたいものです。
がんばれ!セレッソ大阪!!
試合データ・ハイライト
セレッソ公式ハイライト動画
Jリーグ公式ハイライト動画
セレッソ公式HP:2021 明治安田生命J1リーグ第32節 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪(AWAY) 2021.9.22.19時KO @エディオンスタジアム広島
Jリーグ公式HP:監督コメント(城福 浩 監督/小菊 昭雄 監督)
Jリーグ公式HP:選手コメント(浅野 選手・荒木 選手/進藤 亮佑 選手・小池 裕太 選手)
明治安田生命J1リーグ
更新日:2021年9月22日(水) 21:18
順位
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クラブ名
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勝点
|
試合数
|
勝
|
分
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負
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得点
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失点
|
得失点
|
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1 | 川崎フロンターレ | 72 | 29 | 22 | 6 | 1 | 63 | 19 | 44 |
2 | 横浜F・マリノス | 65 | 29 | 20 | 5 | 4 | 64 | 26 | 38 |
3 | 名古屋グランパス | 54 | 30 | 16 | 6 | 8 | 34 | 23 | 11 |
4 | ヴィッセル神戸 | 51 | 28 | 14 | 9 | 5 | 42 | 26 | 16 |
5 | サガン鳥栖 | 51 | 29 | 14 | 9 | 6 | 38 | 23 | 15 |
6 | 浦和レッズ | 51 | 29 | 15 | 6 | 8 | 33 | 26 | 7 |
7 | 鹿島アントラーズ | 50 | 30 | 15 | 5 | 10 | 50 | 31 | 19 |
8 | FC東京 | 46 | 30 | 13 | 7 | 10 | 41 | 37 | 4 |
9 | アビスパ福岡 | 43 | 29 | 12 | 7 | 10 | 34 | 31 | 3 |
10 | サンフレッチェ広島 | 39 | 30 | 9 | 12 | 9 | 35 | 31 | 4 |
11 | セレッソ大阪 | 39 | 30 | 10 | 9 | 11 | 39 | 39 | 0 |
12 | 北海道コンサドーレ札幌 | 39 | 29 | 11 | 6 | 12 | 35 | 40 | -5 |
13 | 柏レイソル | 33 | 29 | 10 | 3 | 16 | 29 | 40 | -11 |
14 | ガンバ大阪 | 30 | 29 | 8 | 6 | 15 | 22 | 33 | -11 |
15 | 清水エスパルス | 29 | 29 | 6 | 11 | 12 | 29 | 42 | -13 |
16 | 湘南ベルマーレ | 27 | 29 | 5 | 12 | 12 | 29 | 34 | -5 |
17 | 徳島ヴォルティス | 23 | 29 | 6 | 5 | 18 | 21 | 43 | -22 |
18 | ベガルタ仙台 | 22 | 29 | 4 | 10 | 15 | 23 | 48 | -25 |
19 | 大分トリニータ | 21 | 29 | 5 | 6 | 18 | 20 | 47 | -27 |
20 | 横浜FC | 18 | 29 | 4 | 6 | 19 | 21 | 63 | -42 |
ACL出場圏 | 2降格枠 |