アウェイ名古屋に乗り込んでのロティーナ・セレッソの2戦目、組織的な守備で狙い通りの展開に持ち込むも得点は奪えず、相手の豪快な2得点の前に残念な敗戦。
開幕戦を見事勝利で飾ったセレッソ大阪。第2節の対戦相手は、開幕の鳥栖戦で大量4得点を挙げて勝利し、順位的には1位に立つ名古屋グランパス。昨シーズンはなんとかJ1残留を決めた名古屋ですが、昨季得点王のジョー、テクニシャンのガブリエラ・シャビエル、GKにランゲラックを擁し、今季はシミッチという助っ人外国人を獲得。シミッチを起点にした攻撃で開幕戦を4-0と勝利していることからも、決して侮れる相手ではありません。
シミッチをいかに抑えるかがポイントになると予想された試合は、セレッソが組織的な守備でシミッチをケアしながら守ることで、名古屋にボールを持たれるものの決定機を作らせることなく前半をスコアレスで折り返します。後半開始早々に訪れた決定機はジンヒョンのビッグセーブで防ぐと、セレッソも徐々に決定機を作り、双方に得点の匂いがし始めまずが、後半終盤に相手FW赤崎選手に2ゴールを許してしまい、残念ながら敗戦。
名古屋グランパス | 2 | 0 | 前半 | 0 | 0 | セレッソ大阪 |
2 | 後半 | 0 | ||||
79’ 赤﨑 秀平
90+2’ 赤﨑 秀平 |
得点 |
後半途中の決定機を決めきれていれば、結果は変わったかもしれない試合でした。守備面でも赤崎選手のゴラッソ2発で失点はしましたが、組織的な守備で名古屋にあまり決定機を作らせなかったかなと思っています。攻撃面でもう少し連携が取れてきたら、強くなると思える展開での敗戦でした。
他会場の結果で、順位は10位に後退しましたが、この段階(第2節終了時)での順位はあまり関係ないので、着実にチームとして進歩していってほしいと思います。
スタジアム | パロマ瑞穂スタジアム |
入場者数 | 19,861人 |
天候/気温/湿度 | 晴 / 15.3℃ / 22% |
主審 | 荒木 友輔 |
副審 | 唐紙 学志、馬場 規 |
第4の審判員 | 井上 知大 |
試合前(イベントなど)
楢崎正剛さんの引退セレモニー
試合開始前に、20年間名古屋グランパスに在籍し、昨シーズンをもって引退された楢崎さんの引退セレモニーが行われました。
私、セレモニーには間に合わなかったのですが、場内一周には間に合ったので、写真・動画を撮らせてもらいました。
2019J1第2節 #楢崎正剛 さんの試合前の引退セレモニー後の場内一周。ゴール裏からはチャント👏🎵 pic.twitter.com/DUip7HRi3z
— Sora (@Football_sora) 2019年3月2日
セレモニーには、同じく日本代表で活躍し昨シーズンで引退された川口能活さんもサプライズゲストとして参加されたようで、もう少し早く着いて間に合えたらよかったなと(汗)。
横浜フリューゲルが消滅して名古屋に移籍されてから、別クラブに移籍しない限り、選手紹介欄の前所属に「横浜フリューゲルス」と記載されることも、名古屋から移籍しなかった理由の一つらしいですが、20年も同じチームで出来るのはスゴイことだと思います。
うちのジンヒョンも20年間くらいセレッソで続けてくれるかなーと思いながら見てました。
楢崎さん、選手生活お疲れさまでした!!
セレッソの選手たち(アップシーンなど)
パロマ瑞穂スタジアムは、メインスタンドからゴール裏のアウェイ自由席にも行けるため(スタジアムガイド用に写真撮りに行った)ゴール裏をうろついてたら、選手たちが挨拶に来てくれるタイミングでした。
ゴール裏で、声を合わせて「セレッソ大阪コール」
この日、ベンチ入りした歩夢を見つけたのでバチリ
セレッソ大阪のゴール裏
この日はスタジアム全体でコレオグラフィー(グランパスカラー)
グランパスのゴール裏を拡大してみました
そして選手入場
メンバー
名古屋戦のスタメン
開幕戦の前節から、宏太がベンチになり、代わりに都倉(とっくん)が先発。1トップに都倉が入り、曜一朗が右シャドウ。それ以外は開幕戦と同じ並びになりました。
開幕戦に右WBでスタメン抜擢された翔(舩木選手)はこの試合も同じく右WBに配置されています。そして、ベンチには、歩夢(瀬古選手)が入っています。高3の昨シーズンにプロ契約したのでプロ1年目という表現が正しいのかは微妙ですが、この3月に高校を卒業するプロ1年目の選手をベンチに入れ、若い選手も積極的に抜擢するロティーナ監督の手腕が今後も楽しみになってきます。
名古屋グランパス | セレッソ大阪 | ||||||
スターティングメンバー | スターティングメンバー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | ランゲラック | GK | 21 | キム ジンヒョン | ||
DF | 6 | 宮原 和也 | DF | 3 | 木本 恭生 | ||
20 | 中谷 進之介 | 14 | 丸橋 祐介 | ||||
17 | 丸山 祐市 | 22 | マテイ ヨニッチ | ||||
23 | 吉田 豊 | 23 | 山下 達也 | ||||
MF | 27 | 相馬 勇紀 | 46*’ | MF | 10 | 清武 弘嗣 | 70′ |
2 | 米本 拓司 | 90+4′ | 11 | ソウザ | |||
8 | ジョアン シミッチ | 25 | 奥埜 博亮 | 74′ | |||
29 | 和泉 竜司 | 68′ | 29 | 舩木 翔 | |||
FW | 7 | ジョー | FW | 8 | 柿谷 曜一朗 | ||
10 | ガブリエル シャビエル | 9 | 都倉 賢 | 79′ | |||
控えメンバー | 控えメンバー | ||||||
GK | 16 | 武田 洋平 | GK | 27 | 丹野 研太 | ||
DF | 3 | 櫛引 一紀 | DF | 15 | 瀬古 歩夢 | ||
5 | 千葉 和彦 | 2 | 松田 陸 | ||||
MF | 26 | 杉森 考起 | MF | 6 | レアンドロ デサバト | 70′ | |
4 | 小林 裕紀 | 90+4′ | 7 | 水沼 宏太 | 74′ | ||
FW | 25 | 前田 直輝 | 46*’ | FW | 13 | 高木 俊幸 | |
32 | 赤﨑 秀平 | 68′ | 20 | ブルーノ メンデス | 79′ | ||
監督 | 監督 | ||||||
風間 八宏 | ロティーナ |
そして、ベンチにはトシが戻ってきています。デサバトもケガで出遅れていたようなのですが、開幕戦も途中出場しましたし、コンディションが上がっていけば、楽しみな選手たちが控えていますね。
名古屋のスタメンも撮ってみました
試合詳細
アップ中のキャプテン、キヨ
ソウザと談笑するめっちゃ笑顔の曜一朗
試合開始前の円陣
前半
名古屋ボールでキックオフ。1トップで先発のとっくん(都倉選手)
この日も3-4-2-1のフォーメーションで挑んだセレッソ大阪。守備時には以下の写真のように5-4-1のフォーメーションで守ります。
ただ開幕戦とは違って、きっちり5-4-1のブロックを敷くというよりも、相手中盤で縦パスのスイッチを入れる役割のシミッチ選手には、とっくん・曜一朗・奥埜を中心とした選手たちがケアして、時にはマンマーク気味にシミッチ選手にプレスをかけ、名古屋に攻撃の形を作らせません。
この日、1トップのとっくん。相手のディフェンスラインとの駆け引きをしながら、起点となる動きを見せます。
名古屋の攻撃を3CBを中心とした守備で跳ね返し、コーナーキックを与える場面もありましたが、特にピンチらしいピンチもなく、試合を運んでいきます。
セレッソは守備からのカウンターという形で仕掛けますが、相手の高いラインの前に、オフサイドの判定となる場面もあり、シュートチャンスまでは至りません。
そして、17分にはディフェンスラインから、左サイドをつなぎ、最後はソウザがミドルシュート。これはゴール左に外れますが、パスをつないでの攻撃も見せ始めるセレッソ。
この日もスタメン出場で右WBの翔(がんばれ!)
そして、30分にはパスをつなぎながら、右サイドに展開。ペナルティエリア外側でパスを受けた翔が仕掛けて、ペナルティエリア内に侵入、切り返したところを、相手DFに足をかけられて転倒。「あ、PK!」と思ったシーンもありましたが、ここで笛は鳴らず流されてしまいます。
40分には、ヨニッチからパスを受けた曜一朗がスピードアップ。キヨとのコンビネーションでグランパスゴールに迫りますが、ペナルティエリア手前で受けたパスからシュート体勢にまでは持ち込めず、前半はスコアレスで終えます。